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畠山義綱のきままな能登ブログ

畠山義綱が見てきた史跡を紹介します。
時々、経済や政治などもつぶやきます。

リボ払いは危険への第一歩

2011-07-23 16:06:00 | 政治・経済
今日はクレジットのお話。

クレジットカードは、一括や分割払いで、手元に現金が無くても商品を買える仕組み。

そこに新たに、金融機関が進めている「リボ払い」。

今日はこの「リボ払い」の危険性について考えてみます。




クレジットカードで分割払いを繰り返していると、1ヶ月に払う金額が膨大になってしまいます。

だから、どれだけクレジットカードを使っても、毎月の支払金額は変わらないのが「リボ払い」。支払金額が変わらないから安心…ってのがウリです。

でもちょっと待って。「毎月の支払金額が変わらない」のであれば、膨大な借金はどうやって返済するの?

それが、リボの一番危険なワナ。「支払期間を延ばす」のが金融機関の目的です。
(※さらにどれだけ使っても、月々の支払額があまり変わらないので、お金を使った感覚がなくなるのも大きな問題です。)


そこでシミュレーションしてみました。JCBのサイト。
http://www.jcb.co.jp/life/revo/sim/index.html

ご利用予定金額を150万円。
月々のお支払金額(元金)3万円、でシミュレーション。

すると、支払合計金額が1,974,989円(内手数料 474,989円)
支払期間が4年1ヶ月だった。

案外少ないな…と思ったらココがミソ。
「月々のお支払金額(元金)」…元金だけの支払額で、利息の支払いを加味していない。つまり、手数料を合わせると、最初の月の返済額は4.6万円ほどになっている!(この制度を元金支払定額制と言うそうです)これでは月々の支払いが大変。最初の月の支払いを元金+手数料で約3万円にするように設定してみた。


ご利用予定金額を150万円。
月々のお支払金額(元金)1.5万円、でシミュレーション。
すると、月々の支払いが元金返済と手数料返済で約3.1万円になった。

返済シュミレーションは…
支払合計金額が、2,444,024円(内手数料 944,024円)
支払期間が、8年3ヶ月だった。


手数料が94万円とかテラ高ス。
しかも、この計算はあくまでも元金の返済が月々1.5万円になるので、元金が減ってくると支払金額も減ってくる。最後の支払いは、元金返済15000円に加えて手数料はわずか184円。これならもっと元金返済を多くして借金を減らしたいものです(元金返済と利息の支払い金額を一定にするのを元利返済定額制と言うそうです)。でもそこは金融機関のワナ。元金返済が少なければ少ないほど、利息が取れる…。


なんてすごい技なんだ…

今まで一度も使っていないリボですが、こんな恐い制度が使用可能なのも嫌なので、すぐにクレジットのリボ払い機能を停止しました。

クレジットで一括払いなら利息つかないもんね。確かにそれじゃあクレジット会社にとってはもうからないわけだ…。

最近は、「リボ払い」に誘導するため、「リボ払い」にすると年会費割り引き、ポイント2倍などの目先の利益をちらつかせています。さらに、一度リボ優先にすると「一括で」と店頭で言ってもリボになる制度もあるようです。


…ひどすぎる…。

これぞクレジットカード会社と金融機関の「小さな親切、大きな下心」です。

火力再開!

2011-07-14 05:52:00 | 政治・経済
 東日本大震災の影響で停止していた広野火力発電所(福島県)が今日にも運転を再開と報道された。今日は3号機、明日には4号機で、合計の電力供給量は200万キロワットにもなります。


 これで東京電力管内で、とりあえず今すぐ復旧できる電力はすべて復帰したことになります。これからが電力需給の正念場になりますね。

汚染牛の不安と原因

2011-07-12 23:47:00 | 政治・経済
緊急避難準備区域である南相馬市から出荷された牛肉から、国の暫定規制値を超えるセシウムが検出された件で、震災後も屋外に保管してあった餌用ワラを牛に食べさせていたことが原因だとわかった。
 この農家の人は、屋外に保管してある餌を牛に与えないよう県から指導があったが、南相馬市が震災直後から物流が止まっており、仕方なく与えたという。


 もちろん、それが流通し、消費されてしまったことが許されるわけではない。しかし、ネットのこのニュース対する書き込みは「自業自得」とか「弁解の余地なし」などと冷たいことばばかりが目立った。


 本当に、この農家の人は「自業自得」なのか?震災後の南相馬市の全く物流が止まって、住民が困窮した状況を覚えているだろうか。こんな状態で南相馬市の農家の人が取れる手段は、牛など家畜を死亡するだろうことを放置して自分が逃げるか。それを思いとどまって避難しないかしかない。
 さらに、とどまったとしても食料はない。人間の食料ですら困窮したのだから牛の食料が困窮することは目に見えている。牛を死なせないために屋外で保管していて、与えないように指導されたワラを与えてしまったということは心情的に理解できる。


 いつからこんな日本は殺伐とした他人を責める世知辛い世の中になってしまったのだろうか。世の中は正論だけではわたっていけない。このニュースを短絡的に報道してしまっていいのだろうか。震災直後の福島県の惨状を他県の人は軽く考え過ぎじゃないかな…。

ステップ1終了まであと1週間

2011-07-10 21:33:00 | 政治・経済
東京電力は10日、福島第一原子力発電所の高濃度汚染水浄化施設で起きた薬液漏えいについて、薬液と一緒に汚染水も漏えいしていたと発表した。

 外部への影響はないという。漏えいの原因は配管とホースをつなぐ接続器具の損傷だったこともわかり、器具を交換して浄化処理を再開した。
(読売新聞2011/7/10)


 政府が発表した工程表の「ステップ1」(安定した原子炉の冷却)終了まであと1週間。マスメディアは「あと1週間なのに浄化装置の故障などトラブルが続く」と言うが、考えてみると、ずいぶん原発のニュースは少なくなってきた。今回の薬品と汚染水漏れも1日で復旧にこぎつけた。保安院は「汚染水浄化装置の初期トラブルは脱した」と発表したが、まさにその通りだと思う。
 「緊急避難準備区域」も縮小される見込みと言われ、まさに「ステップ1」が終了するのに準備が整ってきた。


 次は「ステップ2」(冷温停止)に向けた具体策が必要。政府は、「ステップ2」に向けて新たな工程表を19日に発表する方針らしい。冷温停止になるためには、格納容器からの漏れをふさぐことが大前提。さらに、放射能の拡散を防止する原子炉建屋カバー(来年の夏頃完成?)の早期完成も行ってほしい。拡散が防止されれば、地域の除染作業も可能になってくる。すると「警戒地域」のある程度の解除も現実味を帯びてくるかもしれない。


 悲観ばかりせず、冷静にニュースを分析して、「原発事故」に対して正しい認識を持ちたいものだ。

原発全廃で電気料金値上げ?

2011-07-05 22:40:00 | 政治・経済
 原発全廃で電気料金は標準的な家庭で1ヶ月に2000円増加。原発維持では、1ヶ月に300円増加、という。「維持しても結局上がるのかよ」と思いますが、この数値にはマジックがあります。


 原発がコストが安いというのは、国の補助金があるからこそ。さらに放射性廃棄物の最終処理費用などを計算していない。これらを合わせるともっと原発の費用は上がる。もし、原発に関わる国の補助を無くせば、電気料金は2000円も増加しないだろう。細かな数値はわからないが、おそらく原発維持と同程度の値上がりで済むと思う。


 マスコミや政府の報道に踊らされてはいけないね(笑)