kaiser-09-11さん、hamo2124さん、ありがとうございます。
12月29日付熊本日日新聞の1面コラム「新生面」に載った言葉が印象に残りました。「意志が濁れば意地になり 口が濁れば愚痴になり 徳が濁れば毒になる」。
今年お寺の掲示板に取り上げられた言葉をテーマにした記事の最後にこれが紹介されていました。続けて筆者は「巧みな言い回しに感心しながら、胸に手を当ててみる。澄み渡る新年に、と思う」と締めくくっていました。
私も前から寺の掲示板の言葉に興味があり、ブログでも何度か紹介しました。中でも西本願寺鹿児島別院の言葉が一番面白いようです。
最近の傑作は「わかっちゃいるけどやめられない」です。「無責任男」を演じた植木等の歌に出てくる俗な言葉。いかにも意志の弱い、情けない言葉ですが、身につまされる言葉です。こんな言葉を取り上げたお坊さんに、私は親しみを覚えました。どんな高尚な言葉よりも、こんな言葉に私は救われます。
新年の定番「福袋」も、人によっては「わかちゃいるけどやめられない」一品ではないでしょうか。ただコロナ下の今回は、売り場の密を避けて「事前予約」制にした所が多いようです。
初商いの店で、自分と似たような客たちと奪い合う「福袋」こそ、「わかっちゃいるけどやめられない」しろものだったのではないでしょうか。
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