能勢謙三の鹿児島まち案内日記

3687 飲み屋にて

パリ五輪の報道が連日にぎやかです。4日付南日本新聞を見ると、全26ページ中7ページに五輪関連の記事や写真が掲載されています。他の国の新聞でも、オリンピックがこんなに扱われているのでしょうか。

2日(金)の仕事帰り。行きつけの飲み屋のカウンターでテレビニュースを見ながら酒を飲んでいたら、後で入って来て近くの席に掛けた男性客が間もなく歩み寄って来て、「チャンネルを変えていいいですか? 柔道があるので」と言いました。「いいですよ」と私。男性は早速、五輪番組にチャンネルを切り替えました。
実は私はこの夕方、2つの地元ニュースを見たくて、それが流れるのを待っていました。「いいですよ」とは言ったものの、心の中では「あいちゃ(鹿児島弁で残念、困った)」と思っていました。この時期、みんながオリンピックに関心を持つのは当然、といったような男性の口調や表情にも少しカチンと来ました。
男性は時々この店の、このカウンターで見かける人でした。みんなが楽しむ飲み屋でもあり、事を荒立てるのは大人げないと思い、私は瞬間的にチャンネル切り替えを了承したのでした。

ところが、日本選手がまだ出ていなかったためか、男性はテレビを真剣に見ているふうでもありません。やがて、連れの男性が入って来て隣に掛けると、連れとの話が始まり、テレビには時々目を向ける程度に。私は「チャンネルを元に戻して」と言いたくなりました。

しかし、そうは言えない私。気の弱い私です。だんだん面白くなくなってきて、河岸を替えるため、早々に店を出ました。

下はその翌朝(3日付)の南日本新聞1面です。
テレビニュースで見たかった2つの地元ニュースが、トップと準トップで大きく取り上げられていました。

五輪報道の陰で、目立たなくなったニュースや社会問題があるのではないでしょうか。それでほくそ笑んでいる人たちがいるとしたら…。




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コメント一覧

ocochan
(河岸を変える)という言葉、
知りませんでした。
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