能勢謙三の鹿児島まち案内日記

福岡の旧友たちと再会 こぼれ55

15日から17日まで、2泊3日で福岡市へ行ってきました。小・中学時代の友人4人と久しぶりに会うのが目的でした。

ついでに、まち案内の参考にと、博多駅のバス乗り場とバスセンターを見てきました。

感心したのは、バス乗り場に張ってある時刻表が統一した形式であったこと、路線ごとにすべての停留所名と料金が書いてあったこと、駅前のバス乗り場の表記が、数字ではなくABCであったこと、です。

16日(日)の博多駅バス乗り場には、案内の男性が立っていて、バスが着くたびに、「○○行きです」と肉声で案内していました。聞くと、西鉄OBで、土日祝日に交代で立っているとのこと。

これらはまさに、鹿児島中央駅のバス乗り場に欠けていることでした。ブログで何度も指摘していることが、博多駅では実現されていたのです。

どうして鹿児島中央駅バス乗り場の関係者は、先進地に学ぼうとしないのかと残念に思いました。


友人4人とは、16日15時に西鉄福岡駅前で落ち合い、天神の温泉に入った後、居酒屋で大いに飲み、清川へ移動してスナックで大いに歌を歌いました。

皆と会う前に、川端、中洲あたりを1人で散策しました。大学を出て1年間、福岡市に住んでいたことがあります。会社の先輩に連れられて、中洲をよく飲み歩いたものでした。

川端のアーケード街でラーメン屋に入りました。確か一竜という店でした。おいしかったこと。580円でした。

店主が客と話す博多弁が、またよかった。九州を象徴する方言はやっぱり博多弁ではないかと思いました。男っぽくて、きっぷが良くて。

西中洲の路地に入ってみました。行ってみたい店がありました。約40年前、時々行っていたおでん屋でした。まだあるんだろうか、と。

あ、ありました。看板が。近付くにつれ、店の前に黒い自転車が止まっているのに気付きました。ひょっとしたら店主が店に来ているのでは…。

玄関が開いていました。そして奥の調理場に店主がいるのが見えました。

ごめんください、と言って入り、店主に声をかけました。40年くらい前に来ていました。お元気だったんですね、と。

面影があるというよりも、店主は当時とそう変わってないように見えました。

それでも、もう71歳になったとのこと。店ももう50年を超えたとのこと。感激したのは言うまでもありません。

日曜もやってるんですか、と尋ねると、「いいえ。でも、やっておかないといけないことがありまして」と主人。仕込みをしているようでした。

当時この店で、「おでんは、具ごとにそれぞれ入れ時がある、煮どきがある」ことを学びました。

「すみません、仕込みをしていますので」。主人は、私との話をそこそこに切り上げて、また仕事を始めた。この姿勢があって、店が長く続いているのだと理解しました。

JRに勤めていた友人がとってくれた宿は、国鉄時代からあるJRの元保養所でした。今は一般にも開放しているとのことでした。

和室だけ9室。階段しかない3階建て。トイレも風呂も共同の、昔ながらの宿でした。

17日朝、朝食会場に行くと、まかないの女性が待っていました。テーブルには1人分しか用意されていませんでした。聞くと、素泊まりは何人かいたらしいのですが、朝食付きは私1人だけだったとのこと。

人恋しいのか女性は、食べ終わるまでずっとそばに立って、あれこれ話しかけるのでした。

今やJRのこんな施設は、九州でここだけとのこと。泊まり客も宴会客もめっきり減ったそうです。

古き良き国鉄時代をしのばせる宿でした。

でも、これから先いつまであり続けるのだろう、とちょっぴり心配になりました。

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コメント一覧

300回
「先進地に学ぶ」大切なコトですね。

私は献血が趣味で、鹿児島市の天文館と鴨池で献血をしています。
昨年までは中部地方に住んでいて、名古屋で献血をしていました。
鹿児島と名古屋を比べるとスタッフの動きが違い、それに伴い事前検査の待ち時間も名古屋の方が随分と短いです。
鹿児島の事前検査までの待ち時間が随分と長いことにしびれを切らし、一度天文館の責任者に「名古屋は献血希望者が多くても、事前検査までの待ち時間は短いですよ。一度見に行って下さい。」と言ったことがあります。
しかし、それ以降も事前検査までの待ち時間は長く、先進地に学びに行っている様子は無いようでした。
これらは、鹿児島の気質なのでしょうか。

長文失礼しました。
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