能勢謙三の鹿児島まち案内日記

案内日記こぼれ話18

 県外の客から、「桜島を間近に見てみたい」「噴火、すごいですね」などとよく言われます。地元の人にはマイナスイメージの噴火も、県外の人には見ごたえのある代物なのでしょう。だってこんな大きな街の真ん前に、活発に活動する活火山があるなんて、初めて見る人には驚き以外の何ものでもないでしょうから。
 この驚きを、もっと観光に生かせばいいのに、と思います。最近から灰の缶詰が売られたり、桜島版のシティービュー「アイランドビュー」も桜島を走ったりしていますが、もっともっと桜島をアピールすればいいのに、と痛感するのです。
 例えば爆発的噴火回数があります。その回数が昨年、観測史上最高を記録したそうです。今年もそれを上回りそうな勢いです。この数字をアピールしない手はありません。例えば鹿児島中央駅の目立つ所に、今年の爆発回数、今日の爆発回数(○○時現在)を随時掲示してはどうでしょう。横には、桜島をリアルタイムで映し出す中継テレビ画面を置くのです。加えて市内からの桜島眺望ポイントも、行き方を添えて紹介したいものです。バスのダイヤ改正が反映されていない不完全な交通ナビを放置するより、よほど観光のためになるはずです。
 駅に降り立った県外客は、これらを見て活火山の街を実感することでしょう。あわせて降灰時の心得や降灰対策グッズの紹介もするのです。もっといえば、降灰に悩まされながらもたくましく生きる地元の人たちの姿や産物もアピールしたいところです。
 これらは、全国でここでしか見られない貴重なもの。貴重なものを、それなりにしっかりと伝えることが必要なのではないでしょうか。観光資源の上にあぐらをかかないとは、こんなことを指すのではないでしょうか。
 

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