BOLIVIA TIMES

青年海外協力隊・環境教育隊員の活動報告と、ボリビアのあれこれをお知らせします♪

スト回避

2012-03-16 22:08:59 | 日記
交渉がまとまったらしく、全市内でのストは回避。
(隣町のコルカピルワとキリャコジョの間ではまだストが続いているらしいですが。)


ほっ。




というわけで今日は予定していた学校訪問&授業をしてきました!



Zona Surという市内でも割と貧しい人たちが住む地域にあるこの学校。
授業をさせてもらった6年生のクラスにはなんと50人の生徒がいます。
50人全員に目をいきわたらせるのはものすごく難しい!
一クラスに適切な人数ってやっぱり40人くらいが限度だな…と感じました。



そんな中慣れた様子で授業を進行していく先生。
頼もしい!!

授業はあと4回続ける予定。

隣の市に住んでいるボランティアのアンヘラと一緒に作った教材を使ってもらっています。
私もちょっと自己紹介したり、授業のサポートをしたりして、
久しぶりに生徒たちと時間を過ごしました。


2011年の8月に赴任してから去年の学期末までは現状分析ということで色々な学校を回っていたのですが、
今年度からは4つの環境教育パイロット校を中心に巡回することになっています。
今日行った学校はそのうちの一つ。

“パイロット校でどんな風に環境教育を普及させていったらいいか?”

去年はずっとそのことを考えていました。

ボリビアでは政府から「環境教育を各学校で実施すること」という方針が出されており、
先生たちも環境教育というテーマにはなんとなく関心を持っている様子なのですが、
これまでそういった教育を受けてこなかった世代の先生たちは、
いったい何から始めていいのかわからないのが本音のようで、
私の勤める教育事務所にはよく「環境教育についてタジェール(プレゼン)をして欲しい」という依頼が来ます。

確かにプレゼンはきっかけとしてはいいかもしれないけど、
でも1回勉強会をしたくらいで環境教育が普及していくとは思えない。

それに先生たちも日々の生活に追われているので、なかなか新しいことを始める余裕が無い。

これは自分も働いていた経験があるのでよくわかるのですが、
日々の業務だけでも手一杯なのに、そこに更に新しいことを始めるのってすごく大変なことだと思うんですよね。
日本人から見たらボリビア人の生活にはまだ余裕がありそうに見えるので、
「怠けている」と批判することもできるのかもしれないけど、
ボリビア人にはボリビア人の価値観があって、
時間や仕事に対する感覚は長い間に培われてきたものなので、
私はそこを批判してもどうにもならないんじゃないかと感じています。


そもそもそこから変えようとするのは難しいとことだと思うし。


これまでコチャバンバ教育事務所では私の前に2人の環境教育隊員が活動していたのですが、
去年現状分析をする中で、その活動は先生たちに引き継がれていないという現状がわかってきました。

かといって前任のボランティアさんたちの活動に対する現地の人たちの評価が低いわけではなく、
「あの子たちはよくやってくれた」
「すごくリーダーシップがあっていいボランティアだった」
と、むしろ後任者がプレッシャーを受けるくらい高いのです。

「彼がいたときはこんなことも、あんなこともやれたんだけど。今年は何もやってないの。」

と、正直にパイロット校の一つの校長先生が言ってくれましたが、
去年半年弱色々と現状分析をした結果、
それはただの先生たちの怠慢とかが原因なのではなく、
継続させるためのシステム作りが必要なのではないかと私は受け止めています。



そんなわけで今年はそのシステム作りをしていく一年。




できるかな…

抗議する人々

2012-03-15 09:25:36 | 日記
ある朝カーテンを開けて窓の外を見ると、
歩道にたくさんのチョリータさん(インディヘナの女性)が。



道を渡ろうとしているのか?それにしても数が多いけど…??と思っていると、




左側の角からあれよあれよという間にたくさんのチョリータさんが集まってきた。



その後リーダーらしき人の呼びかけで整列。


1時間後にはどこかに行進していきました。


こんな風にデモの始まりを見たのは初めてだったけど、
ボリビアには普段から何かに「抗議する」マルチャというものがよく行われている。

日本でもデモはあるけど、その規模と頻度は断然ボリビアが勝っている。


一例をご紹介します。

男子校の共学化に反対する生徒のデモ


何のデモかははっきりしないが、白衣を着た医療関係者のデモ。





ちなみに明日は道路公団の工事の遅延を原因とした公共交通機関のストが行われる見通しらしい。
ようやく学校に行けると思ってたのに…。残念!

でもせっかくなのでストの様子もお届けします。


Con paciencia コンパシエンシア

2012-03-12 23:57:12 | 日記
最近まったく学校での活動に触れていないのは、
学校でなかなか活動できていないからです。

3月に入り、学校での活動も本格的に始動中。

と言いたいところだけれど、
ボリビアでは現在各学校の校長を決める試験の真っ最中。

新学期が2月からなのに、校長が3月末に決まるという謎のシステム。

それゆえ、現在の各学校の校長先生も今後変わる可能性が大。

よって、各学校を回っても試験結果が気になっている校長先生たちは
いまいち上の空。
私たちボランティアにとっては校長先生が窓口なので、
彼女たちが本腰を入れてくれないとなかなかことは進まない。

そんなわけで校長先生と一緒に結果待ちの日々を送っています。


一緒に環境教育教材を開発しているスイス人ボランティアのアンヘラは、
「この国で仕事するには忍耐が必要よね。」
と言っていましたが、
この国の人ですらよく「Con Paciencia」(我慢するしかない)という言葉を使っているので、
これがこの国のペースだと思うしかないんだろうな。

サバの群れの中で一人だけイカのペースで泳いでもはぐれるだけだし。
サバに合わせるしかないよね。

でもいいところもあって、それは超フレキシブルな所。

何か提案をするとほとんど「いいね!やってみましょう。」という返事が返ってくる。

というわけで今年度の環境教育プランのうち3月4月分をご紹介。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

1.国際環境絵画コンクールへの応募
(ユニセフと花王の二つがあるので、それぞれの市町村ごとに分けて募集をかけています)

2.アンヘラと作った環境教育教材の普及
(7月までに4つのパイロット校で実施してみて、改善した後、市内の先生向けに研修会をする予定)

3.ペットボトル回収キャンペーンの実施
(リサイクルの概念を知ってもらうためのキャンペーン第一弾。家からペットボトルを持ってきてもらい、集めた量を学校間で競うキャンペーン)


「こんなんどうですか?」

と言ってみたら、案の定「いいじゃない。やりましょう。」

という返事が返ってきた。

提案を受け入れてもらえたのは嬉しいけど、
うまくいくかいかないかは私にかかっているので責任重大でもある。
でもとにかくやってみないとわからないので、
やれることをやれるだけ、進めてみようと思います。


桃まつり

2012-03-04 23:56:58 | 日記
「明日はPUNATAで桃祭りがあるらしいわよ」
と昨日の夜友達が教えてくれた。



ボリビアの困るところというか、不便なところは、
そういうイベント情報が人づてにしか入らないことである。
当然現地人のネットワークに入りきれていない私たち外国人には伝わってこない情報も多く、
当日になって街の雰囲気が違うことに気づき「何これ?」となったり、
知らずにいてあとからニュースを見て「行きたかったー」と悔しがったりすることになる。

その上いざ何かがあることがわかっても、

一、どうやって行けばいいのか
二、何をやっているのか
三、何時から何時までやっているのか

という基本的情報があいまいなので、あきらめざるを得ないことも多い。


今回も上の二、三に関してはほとんど何もわからないままだったのだが、

友達がPUNATAに住んでいて以前行ったことがあったのと、

桃祭りの情報は他の日本人ボランティアの友人もつかんでいて、

更にネット上に桃祭りがあるという新聞記事も掲載されていたので、

友達3人とお昼頃から出かけてみた。


雨季にしては珍しく晴れ上がった空の下。
プナタの街並み。
写真の赤い旗にあるCHICHAというのはトウモロコシから作った地酒。


ボリビアのCHICHA(チチャ)はここPUNATAの物が一番おいしいと言われているそうです。

中に入るとこんなかんじ。



祭り、PUNATA、いい天気と三拍子そろった日には飲まずにはいられません。


友達が屋台から買ってきてくれた川魚のフライ。
髭のようなものがついていたのでナマズの一種かも。
美味!!



一番おいしい桃(DURAZNO)を作った人を表彰したり、
フォルクローレの演奏があったり、
踊ったり、
的屋でゲームしたり、
夜遅くまでPUNATAの広場は桃祭りを楽しむ人々でにぎわっていました。


時の旅人

2012-03-01 23:07:35 | 日記
コチャバンバでは郵便物を自宅まで配達してくれないので、
協力隊用の私書箱に郵便物が届く仕組みになっている。

その私書箱に何かが入っていることはめったにないのだけれど、
先日久しぶりに開けてみたら何人かの生徒と友達からの年賀状が入っていた。
感激!!みんなありがとう。
わざわざボリビアまで送ってくれるなんて…。
嬉しかったです。

その年賀状に加えて、以前勤めていた学校から小包が。
開けてみるとDVDが2枚。
合唱コンクールと、学園祭のダンスの映像だった。
主任がわざわざ送ってくれたというサプライズ!!

ちょうど去年の3月に別れた生徒たちは、
1年見ない間にすっかり大人っぽくなっていた。

合唱コンの課題曲は「時の旅人」
何度聞いてもいい曲だなあって思う。
歌っている生徒たちの表情が一生懸命で、すごく素敵だった。
やっぱり何かを一生懸命やっている人ってかっこいい。

ボリビアに来てから、日本に帰りたいって思ったことが無かったけれど、
DVDを見終わったら久しぶりにみんなに会いに行きたくなった。