交渉がまとまったらしく、全市内でのストは回避。
(隣町のコルカピルワとキリャコジョの間ではまだストが続いているらしいですが。)
ほっ。
というわけで今日は予定していた学校訪問&授業をしてきました!
Zona Surという市内でも割と貧しい人たちが住む地域にあるこの学校。
授業をさせてもらった6年生のクラスにはなんと50人の生徒がいます。
50人全員に目をいきわたらせるのはものすごく難しい!
一クラスに適切な人数ってやっぱり40人くらいが限度だな…と感じました。
そんな中慣れた様子で授業を進行していく先生。
頼もしい!!
授業はあと4回続ける予定。
隣の市に住んでいるボランティアのアンヘラと一緒に作った教材を使ってもらっています。
私もちょっと自己紹介したり、授業のサポートをしたりして、
久しぶりに生徒たちと時間を過ごしました。
2011年の8月に赴任してから去年の学期末までは現状分析ということで色々な学校を回っていたのですが、
今年度からは4つの環境教育パイロット校を中心に巡回することになっています。
今日行った学校はそのうちの一つ。
“パイロット校でどんな風に環境教育を普及させていったらいいか?”
去年はずっとそのことを考えていました。
ボリビアでは政府から「環境教育を各学校で実施すること」という方針が出されており、
先生たちも環境教育というテーマにはなんとなく関心を持っている様子なのですが、
これまでそういった教育を受けてこなかった世代の先生たちは、
いったい何から始めていいのかわからないのが本音のようで、
私の勤める教育事務所にはよく「環境教育についてタジェール(プレゼン)をして欲しい」という依頼が来ます。
確かにプレゼンはきっかけとしてはいいかもしれないけど、
でも1回勉強会をしたくらいで環境教育が普及していくとは思えない。
それに先生たちも日々の生活に追われているので、なかなか新しいことを始める余裕が無い。
これは自分も働いていた経験があるのでよくわかるのですが、
日々の業務だけでも手一杯なのに、そこに更に新しいことを始めるのってすごく大変なことだと思うんですよね。
日本人から見たらボリビア人の生活にはまだ余裕がありそうに見えるので、
「怠けている」と批判することもできるのかもしれないけど、
ボリビア人にはボリビア人の価値観があって、
時間や仕事に対する感覚は長い間に培われてきたものなので、
私はそこを批判してもどうにもならないんじゃないかと感じています。
そもそもそこから変えようとするのは難しいとことだと思うし。
これまでコチャバンバ教育事務所では私の前に2人の環境教育隊員が活動していたのですが、
去年現状分析をする中で、その活動は先生たちに引き継がれていないという現状がわかってきました。
かといって前任のボランティアさんたちの活動に対する現地の人たちの評価が低いわけではなく、
「あの子たちはよくやってくれた」
「すごくリーダーシップがあっていいボランティアだった」
と、むしろ後任者がプレッシャーを受けるくらい高いのです。
「彼がいたときはこんなことも、あんなこともやれたんだけど。今年は何もやってないの。」
と、正直にパイロット校の一つの校長先生が言ってくれましたが、
去年半年弱色々と現状分析をした結果、
それはただの先生たちの怠慢とかが原因なのではなく、
継続させるためのシステム作りが必要なのではないかと私は受け止めています。
そんなわけで今年はそのシステム作りをしていく一年。
できるかな…