さすがは兄ちゃん・・・

前回、Ｔちゃんの廃材遊びの『船』を紹介しました。
船は、今なおお風呂には浮かぶ事なく、大切に飾られてあります

さて・・・
そんなにＴちゃんを上回る廃材遊びの達人（）、兄ちゃん
彼も何やらごそごそと『廃材物作り』に取り組んでいました。

お昼頃、出来上がった作品を
「じゃ、じゃーーーん！！」
そう言って説明を始めました。

正直言って、面倒くさかった…
良く聞いてなかったし、良く見てなかった…

なんやら、
「スーパーボールを入れ、浮き輪の代わりにしたのがポイント」
だかなんかだ言っていたのは覚えていました。


夕方、兄ちゃんの机の上に、やたらと大きな物体が…
（作品と言うより、物体にしか見えん）
使われた廃材は牛乳パック、プラスチックカップ、ストロー、割りばし、ゴム、発泡トレー…

ほうほう…
Ｔちゃんよりデカいな～
縦も、・・・横も

「え？
兄ちゃん？
それ、どうすんの？」
「水に浮かべるんだよ」

そんな事は分かっとるわい

「…い、いや…
どこの水に浮かべるの？」
「え？
大きな水がある所だよ」

だーかーらー

「それはどこ」
「お風呂場」

やっぱり…

「君…
横についているそれは…ティッシュの箱だよね？」
「うん」
「沈むんじゃないの？」
「大丈夫
スーパーボールを入れてるから」

スーパーボール…
その話だったのか…

「えっと、あのさ…
その前に、その箱は紙じゃん？」
「うん」
「紙って、水に濡れたらどうなるっけ？」
「え？
濡れる」

え？
マジなの？
素ですか？

「そうなんだけど
濡れたらどうなるの？」
「どうなるの？」
「・・・」
「？」
「沈むだろ
それに、でろでろになってグチャグチャになって、壊れるだろう」
「壊れないよ」

ええええええええええええええ？！


ガンとして譲らない兄ちゃんは、結局、お風呂へ持って行きました…

その後、言うまでもなく、ティッシュの箱の残骸がお風呂場の前にこんもりと山になって置いてありました…
今回はお風呂はとろとろではありませんでした

前回の犯人は、おまえか？！