ちょうど今日。
私は職場の部下や後輩を連れて、いきつけの焼肉店で昼食を取りに行った。
その日は休日で、ご馳走してやるからと、若い奴らを連れて行った。
妻と良く通った店で、良いお店だったので、妻も一緒に。
ワイワイやりながら、彼らも満足してくれたので、嬉しかった。
妻からは、「ちゃんと先輩してるんだね」と言われた。
昼食後、彼らとは解散となったが天気も良く、妻がドライブしよう、と言うのでとある神社まで急遽行くことにした。
今日のように、とても暑い日だった。
山頂の神社までは、登り道とケーブルカー。
着く頃には汗だくだったが、山頂からの景色はとても良く、綺麗だった。
帰り道もケーブルカーと下り道。
歩いていると、見た事もないくらい大きな蜘蛛が巣を張っているのを見つけた。
しばらく2人で立ち止まって、まじまじと見た位。
その時何を思ったのか、今となっては覚えていない。
ただ、「すんごい大きかったね」と話していた。
ただ、それだけ。
ただ、それだけのことを、こうして今も覚えている。
日常ってのは、多分そうした「ただそれだけ」の集まりなんだろう。
だとしたら、その「ただそれだけ」はとても大切なものだったんじゃないだろうか。
私の毎日は、充実しているのかもしれない。
ただ、「ただそれだけ」の幸せが無くなっただけだ。