4月3日、そして10日の札幌でのデモの時に配ったチラシの内容をコチラにご紹介します。
私達は福島の事故の後に「どうしても泊原発を止めたい!」と思いデモをしました。でも、今すぐ泊原発を止めて「電気は足りるのだろうか?」という心配もありました。私達はこれからどうしたらよいのか?それを考えてこのチラシを作りました。
以下転記(4.10デモのチラシ)です。
3月11日の東北太平洋地震は、地震・津波による自然災害と原発事故による放射性物質の拡散という人災の2つが重なり、被災地で大変な思いをなさっている方々を一層困難な状況に追い込んでいます。
私たちの暮らす北海道では、泊村に原子力発電所1.2.3号機、幌延町に高レベル放射性廃棄物の地層処分研究施設があります。
そして北海道電力では2012年の春に泊3号機でプルトニウムを使用するプルサーマル発電を目指しています。
原子力発電による取り返しのつかない大きな事故が起こった今、私たちのいのちと原子力の共存があり得ないことがはっきりしました。私たちは、この北海道でいのちを削る電気ではなく、いのちを生かす電気へのエネルギーチェンジを強く望んでいます。
原発ってエコかしら?
ヒバクのキケン
ウラン採掘から精錬、原発労働、地元住民にいたるまで多くの人々をヒバクさせています。
発電時にCO2は出さない?
ウラン採掘からゴミの冷却・処理が計算に含まれていません。
また、原発には火力発電によるバックアップが必ず必要になります。
どんどん増えるゴミ
原発敷地内にたまり続ける使用済み核燃料。
最終的な処分方法がありません。
夢の核燃料サイクル?
高速増殖炉「もんじゅ」、六ヶ所村核燃料再処理工場が事故により故障中。
核燃料サイクルは事実上破綻しています。
プルサーマルはもっと危ない
行き場のないプルトニウムを使った、プルサーマル発電の導入が各地で次々と計画されています。
日本の電気料金は世界でズバ抜けて高い!
日本の電気料金はアメリカの2倍以上。加えて原子力事業には毎年約5000億円という税金が使われています。
電気って足りないの?
北海道の電気はどこで作られてる?
☆火力発電所 11ヶ所 4,065,410kw
☆水力発電所 53ヶ所 1,233,725kw
☆地熱発電所 1ヶ所 50,000kw
☆原子力発電所 1ヶ所 2,070,000kw
合計 66ヶ所 7,419,135kw
(ほくでん:発電総配電設備2009 最大電力は冬期)
他にも天然ガス発電、風力発電、太陽光発電、自家発電などがあります。
北海道は電気をどれくらい使ってる?
◆1980年 2,911,000kw
◆1990年 3,809,000kw(1989年泊原発1号機運転開始)
◆2009年 5,686,000kw(オール電化等の普及による増加)
(ほくでん:販売実績表 1980-2009)
泊原発1.2.3号をもしすぐにでも止めたら?
2009年の原発を除く総発電量は5,349,135kwです。冬の暖房ピーク時で言えば、340,000kwほど不足。
しかし、北海道で作られた電力は、北海道と本州を結ぶ「北本連系線」という海底送電線によって、夏の冷房ピーク時には首都圏に600,000kwも送られています。
これは、ほぼ泊原発1機分の発電量に値します。
さて、この不足をあなたはどう考えますか?
北海道は豊かな自然を利用した地域分散型エネルギーの宝庫です。
中でも天然ガスは地産地消の熱効率の良いエネルギーとして注目されています。
私たちの電気は本当に原子力に頼らなければいけないでしょうか?
ヒントがあります!
■環境エネルギー政策研究所 http://www.isep.or.jp/
■4月30日(土)13:30~21:00
「はんかく祭!~チェルノブイリ原発事故から25年、核より命!ハンカクサイこと卒業祭!」
@札幌エルプラザ(札幌市北区北8西3)3F大ホール
http://hankakusai.greenwebs.net/
今すぐできる!おトクに節電!
でんきをナマケよう!
アンペアをダウンして取り戻す「豊か」な生活
多くの市民参加によるアンペアダウンが、日本のピーク電力を下げることにつながります。
さらにアンペアを1ランク下げると、でんきの基本料金が100~300/月お得に!!
★1stステージ
でんきをナマケる第一歩は、アンペアチェックから。
☆ステップ1:現在のアンペア数を調べましょう
(ブレーカーや電気料金明細に記載されています)
☆ステップ2:家族で「アンペアチェック」してみましょう。
(一度にどのくらいの電力が必要かシュミレーションしてみましょう)
☆ステップ3:家族でアンペアダウンについて話し合いましょう。
(家族でどんな工夫をしたらアンペアダウンできそう?)
☆ステップ4:電力会社にアンペア変更を依頼しましょう。
(電話またはインターネットでアンペア契約の変更を申し込めます。)
★2ndステージ
さあ、アンペアダウン生活をはじめましょう。
アンペアダウンは、「暮らしの楽しさ」を取り戻す文化運動です。
でんきをナマケて、手作り、手仕事、地域に伝わる生活の知恵を現代風にアレンジして、私たちの生活力・文化力をあげていきましょう!
アンペアダウンという引き算は「豊かさ」へのわくわくするような道筋なのです。