プリシラ物語

☆☆☆

不思議な国のじぃ様

2004-10-07 01:35:01 | Weblog
先日の朝方・・電話のベルが鳴った。5時である。急用なら携帯が鳴るだろうし、起き上がるのも面倒だったので出なかった・・。私の朝はすさまじい。極度の低血圧で、起き上がるのにかなりの努力と根性がいる。その為、毎朝、1分1秒を争うがごとく仕事へと向かっている。朝5時なんて電話に出られるわけない。その事も忘れて1分1秒を必死に生きていた。電話のベルが鳴った。今、電話は手の届く所にある。「もしもし・・」化粧をしている手を止め今度は受話器を取った。「そちらは**さんのお宅ですか?」「いえ、違います」ありきたりの間違い電話だった。すぐさまベルが鳴る。「**さんのお宅ですか?」さっきのじい様の声である。「あの、違うんですけどどちらの番号におかけですか?」聞くと私の家の番号だ。じい様の言う事にゃ、先週、息子夫婦がロンドンから帰ってきて住所と電話番号を教えてくれたそうだ。「この番号は私が5年前から使ってますから、違う番号だと思いますよ」何だか、じい様が可哀想に思えてきて電話を切る事が出来なくなってしまった。じい様は息子夫婦の名前と住所を告げた。番地がほんの少し違うだけである。「すぐ近所に住んでいるみたいですけど全く知らないです」優しく言った。じい様は何も言わない・・・。知らないじい様と沈黙してしまっている私はどうしたらいいのだ!どうにもならないので受話器を置こうとした。と、その瞬間、じい様が「もし、迷惑じゃなかったらお宅さんの名前を教えてもらいたい」そんな事を言ってきた。「知らない人に名前とか教えるのはちょっと・・・」はっきりいって迷惑だ!「私は足腰も弱くなった、ただの年寄りで、何か悪さをしようってわけじゃないんですよ」何度かそんなやり取りが繰り返えされた。じい様はなかなか、引き下がらない。「すいません、私時間がないんですぅ」お互いに丁寧なお別れの挨拶をして受話器を置いた。何だったんだろう??近所に住むというロンドン帰りの息子夫婦。しかも電話番号が同じ。そして、私の名をしつこく求めるじい様。後からよく考えてみると気味が悪い。これって新種のシルバーナンパか?それとも、新種のオレオレ詐欺?もし名を告げたらどうなるんだ?そこから愛が始まるのか?朝5時もじい様か?その朝、いつもの電車に乗れず軽く遅刻をした事は言うまでもない。社長に遅刻理由を聞かれ、知らないじい様からの間違い電話で・・と答えるとその知らないじい様を連れて来い、と言われた。住所と名前を聞いておくべきだった。失敗した・・・。                                                                                                               マンゴープリンを初めて食べました。めちゃ美味しかったですぅ~!感動ですぅ~!
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 肉と肉の狭間にて・・。 | トップ | あなたの夢を叶えましょう。 »
最新の画像もっと見る