プリシラ物語

☆☆☆

迎春なんて言わないで。

2009-01-04 17:01:57 | Weblog
 新春第一発目!!プリシラ物語・・・今回、プリシラさんに飛び交う黒い噂について・・・のはずだったのですが・・・そんなのどうでもよくなる様な・・・事件が起きてしまい・・・この現実を皆様にお伝えしようか・・・数時間も悩んだ挙句・・・いや、待て!!こんな素晴らしい事件・・・いや、出来事が・・・まさかプリシラさんの身に起きようなんて・・・お釈迦様でも存じまい・・・。
そんな出来事を皆様にお伝えしないで、誰にお伝えするんじゃ・・・。
さぁ、プリシラ、れっつごぉぉぉぉぉ~~~~じゃ・・・。

そして、お伝えする出来事については・・・ウソ・大げさなくひとつひとつの言葉に責任を持って・・・登場する人物・団体等は確実に存在する事を誓います。

ここまでお読みになって・・・最後まで読む勇気のない方は・・・これ以上お進みにならず、有名人人気ブログなどをお読みになって・・・まったりとして下され・・・。

2008年、12月31日・・・世の中で言う大晦日とやらに・・・その出来事は起こった・・・。
プリシラが実家で過ごす大晦日は・・・今世紀始まって以来かもしれん。
8:30PMに姉夫婦の車に揺られ・・・実家に到着した・・・。
プリシラの今の実家は・・・元じぃちゃん家・・・そうアノのぶじぃが生まれて朽ちていった場所である・・・。その、実家付近は・・・夜七時ともなれば・・・信じられないくらい明かりがなくなり・・・猫の子一匹、歩かない様な・・・静かな静かな場所だったりする・・・。
そんな真っ暗闇の中、到着したプリシラの目に、最初に映ったものは・・・暗がりの中・・・玄関脇にある小さい松ノ木に光る、七色のネオン・・・だった。

確実にクリスマスの忘れ物だが・・・

「プリシラが帰ってくるから歓迎のネオンだね」

姉夫婦、甥っ子達・・・プリシラ・・・父ちゃんと母ちゃんの計らいに苦笑してしまった・・・これから起こる出来事では・・・苦笑どころではない事に・・・プリシラはきずく事もなく・・・。

実家に着き、間もなくすると、まだ夜九時だというのに・・・何故か酔っ払いの父ちゃんの落ち着きがない・・・。
聞くと、近くの寺に行かなくてはならないと言うのだ・・・。

「父ちゃんは村の役員をしているから寺に行かなくてはいけないんだ」
 
何度も何度も同じ事を言い・・・あたふたしている酔っ払いの父ちゃんは、さっき寺の前を通って来た時は、まだ真っ暗だったよ、寺に集まるのは11時過ぎだよ、と止めるプリシラと母ちゃんの言葉を振り払って・・寺に向かってしまった。
が、しかし、真っ暗だった、誰もいなかった、と15分後に帰ってきた・・・。

そして同じ事を・・・約一時間後にもう一度、酔っ払いの父ちゃんはやらかして・・・
寺に集まる夜11時ちょっと前に・・・三度目の寺へと向かおうとした・・・・。
すでに、その頃は・・・プリシラは紅白を観ながらウトウトとしていて・・・
母ちゃんも疲れてしまったらしく・・・紅白を観ながらゴロンとしていた・・・。

寺に向かって出かけた筈の酔っ払いの父ちゃんが・・・5分後に帰ってきた・・・
何かブツブツ言っている・・・プリシラはウトウトしていた・・・。
何か、ゴソゴソしている酔っ払いの父ちゃんが気になった母ちゃんが父ちゃんの所にいった・・・。そして、ノロノロとプリシラの側に寄ってきた・・・。

「・・・・・・・・・・ちゃったんだって・・・・・」

へっ???母ちゃん、今なんて言ったの???よく聞こえないよ???

「寺に行くのに息張ったら・・・チビッちゃったんだって・・・」

へっ???母ちゃん、今チビったって言った???もう一度言ってよ???

「へっへっへっへっ~~~~~~チビッたぁ~~~~????」
 
プリシラはウトウトしながら爆笑して叫んでしまった・・・。
それにつられて、母ちゃんまでもゲラゲラと笑い出して・・・そんなプリシラ達の横で父ちゃんが一言・・・

「チビってしまったんだから・・・しかたない」

少し、可愛くつぶやいた・・・。

そして普通なら・・・ここで・・・終わるはずなんだが・・・ここで終わらないの
が・・・アノのぶじぃのDNAを持つ男・父ちゃんの素晴らしいとこだっ!!

また、寺に向かった父ちゃんが・・・また、5分後に帰ってきた・・・

「母ちゃん、父ちゃんがまた帰ってきたよ」
母ちゃんが、父ちゃんの様子を見に行く・・・そして・・・高らかな笑い声が・・・広い家の中に・・・響き渡った・・・。

「オナラをしたら、ミまで出ちゃったんだってっ!!!」

母ちゃんが・・・宝くじでも当てたかの様な笑顔で・・・笑っている・・・。

「へっ???また、チビッたんだ???今度は・・・後ろから????」

へっへっへっへっ~~~~~もぅ、プリシラは母ちゃんと二人で大爆笑で、プリシラは眠い目を擦りながら大爆笑で・・・
し、しかし・・・今度の父ちゃんは凄かった・・・さっきはちょっと可愛い呟きだったのに・・・今度は・・・酔いも手伝ってか・・・

「出ちまったもんは、しょ~~~~がねぇだろうがぁ~~~~」

とヤケッパチにも似た雄叫びをし・・・また、それが、チビったくせにちょっと渋みが掛かっていて・・・もぅ。もぅ。もぅ。。。父ちゃんに・・・座布団10枚!!

そして、父ちゃんは夜11時過ぎの寺での集まりに・・・一番最後に訪れる事となったという・・・。二時間前から・・・スタンばっていたというのに・・・。

そして・・・爆笑な一夜は過ぎ・・・よっ!!待っていました、2009年!!

あけまして おめでとうございます!!今年も宜しくお願い、お願いします

その2009年の素晴らしき朝に・・・プリシラは・・・トイレに入りたかった。
そして、トイレの扉を開いた・・・。

すると、そこには昨夜、2回もチビッた父ちゃんが洋式便座に座りニカっとした笑顔で・・・。

「あぁぁぁ~~~父ちゃんの後のトイレは・・・微妙だぁなぁ~~」
「あぁ~~~こいつぁ~春から演技が悪いなぁ~」
「あぁ~金持ちなってトイレを増設したぁ~~~い」

などと言い掛かりに似た事をちょっとミュージカル風に口走っていると・・・

大変真顔な母ちゃんが・・・いきなり・・・
「プリシラ、あれをシュ~ってすれば、父ちゃんの後だって大丈夫だよっ」
と言ってきて・・・プリシラは あれをシュ~ の意味が解らず黙っている
と・・・

「あれだよ、あれっ・・・ウンコその後にってヤツをシュ~ってすれば臭いが消えるんだよっ!!」

庭先で、布団だか何だかを干しながら・・・

えっ???ウン・・・???名前間違ってないか???
それでもまだ・・・プリシラが黙っていると・・・

「だぁかぁらぁ~、「ウンコその後に」を使えば大丈夫だってぇ~母ちゃんはいつも、父ちゃんの後には使っているんだよ、ウンコその後にをさぁ~~~」

大晦日から・・・正月に掛けて・・・
プリシラ一族の辞書には・・・上品どころか・・・節操・・・という文字は・・・ない。

そして、我が母ちゃんに・・・誰か正式名称を教えてやってくれ。

  『トイレその後に』・・・そんなに、難しい名前では・・・ないはずだ・・・。




    コトシモナカヨクネ
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