シャンパンブレイク

30年以上JAL国際線客室乗務員としてフライトし現在癌の治療中。お酒大好き旅が大好き趣味はランニング~

アントニ・ガウディのサグラダ・ファミリア

2016年07月21日 | アントニ・ガウディ
関東地方は梅雨明けが待ち遠しい日々

湿度が高く、スペインのからっとしたお天気が懐かしくなります。

今回の旅で一番の感動は何といってもアントニ・ガウディのサグラダ・ファミリア

そのアントニ・ガウディについてお話します。

写真やテレビでお馴染みなのに、実際に見てみるとサグラダ・ファミリア(聖家族教会)の他に類を見ないような個性的なシルエットに驚きます。

スペインが生んだ不世出の天才建築家ガウディ

ガウディは幼い頃から貧しく苦労人で、大変な努力家であったと言われています。

ガウディは、1852年6月25日、バルセロナを中心とするカタルーニャ地方南部の町で、金物職人の家に生まれます。

貧しい家庭に生まれた事もあって、学費と生活費を稼ぐために建築現場でアルバイトをせざるを得なかったために、学業に専念できる環境ではなかったようです。

そんな彼に若手実業家、エウゼビ・グエルというパトロンが

1883年、ガウディは、「サグラダ・ファミリア」の2代目の主任建築士に

サグラダ・ファミリアの建築は、彼の人生そのものになっていきます。

突然の死

晩年のガウディは、親族や友人の相次ぐ死や、制作上の衝突、経済不況による作品の工事遅延、パトロンの死去など多くの逆境に出会ったようです。

そのため彼は俗世を捨て去り、キリスト教関連以外の仕事をすべて断り、

ザグラダ・ファミリアの足元にあった工房に閉じこもり、創造にのみ没頭する隠者のような生活をしていたと言われています。

そして

1926年6月7日、晩年は敬虔なカトリック教徒として過ごしていたガウディは、この日いつものように夕方のミサに出かけました。

そして、そのまま帰らぬ人となりました。

彼は30年来通うミサの道中、市電に跳ねられたのです。

彼の体は地面にたたきつけられました。

しかし、道ゆく人は、あまりに貧相な格好をしたその老人が、偉大な建築家、アントニ・ガウディであることに気付きません。

誰もがホームレスが跳ねられたのだと思い、病院への搬送が遅れました。

搬送先の病院でも、誰も彼がガウディであることに気付かず、夜中に彼が帰らないことに心配した知人の神父がようやく探し当てたのです。

病院が、彼がガウディであることに気付くと、懸命の救急措置が取られ、何度か意識を取り戻しました。

しかし、事故から3日後の6月10日、彼は力尽き、永眠します。73歳でした。

亡くなった病院を取り囲むように人だかりができ、バルセロナ市民はみな悲しみに打ちひしがれました。

そして、ローマ法王庁の許可のもと、サグラダ・ファミリア内に眠ることになりました。

サグラダ・ファミリアの建築に没頭するあまり外見を気にせず仕事に没頭し、最期はホームレスと間違われた 孤高の芸術家アントニ・ガウディ

現在も彼は自分が生涯を捧げた聖堂で眠っています。

そして彼の死後も、彼の築いたもの全てが世界中の人々を魅了し続けています。
















2週間の滞在中に何度も通いつめましたが、そのつど、刻々と表情を変えるサグラダ・ファミリア

すっかり魅了され

毎年見に行きたい、10年後の完成が楽しみです。





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