13人分の宴会料理奮闘記

朝早い新幹線で久しぶりの帰郷。
こんなに早くなくてもいいのだが、友人の病院で血液検査と血糖値検査を無理やりさせられることとなり・・・胃癌手術後の糖尿病に注意

ありがたいと言えばありがたいのですが・・・

新しい病院は明るくてきれいです。
まだ朝早いのに患者さんも結構来ています。

活気があって（？）なんか良い雰囲気。

地元の大病院の副院長をしていた彼。
やっと自分の城というか個人病院を開業し、結構繁盛（？）しているようです。

今でこそ医師不足が問題視され始めましたが、彼は10年以上前から24時間以上続く勤務や、呼び出し、人手不足、病院経営の難しさのことなどよく話してくれました。

人の生き死ににかかわる仕事だから当たり前だというにはあまりにも過酷で、本当に気の毒に思ったことも数えきれません。

一緒に飲みに行ったりして、くつろいでいるところに緊急の電話（看護師さんや当直の医師が指示を仰ぐため）があったり、即病院に戻らなければいけない時もあったり・・・

私の仕事の愚痴なんてそれに比べれば一笑に付されるというくらい・・・でした。

まだまだ経営は苦しいらしいけれど頑張ってほしいと応援しています。

家族ぐるみでお付き合いしているので、綾の結婚の話をすると是非会ってみたいということで、宴会に参加することとなり・・・
総勢13名のお料理を短時間に用意する羽目となりました・・・（病人なのにさ）

血糖値検査をしている間にも今晩のメニューを考えて・・・

家に帰ったら姉と一緒にお掃除のお手伝いと・・・
そしてお買いもの・・・
私がお料理を作る間に姉は明日の7回忌のためにお花を生けたり、お茶やお菓子の心配をしたり・・・
座布団カバーを新しいものに変えたり・・・

どうやら私を手伝うことはできなさそうで・・・

その時に弟からメールが・・・
【子供たちの塾が終わったので、これから家を出ます。（宇都宮）
たぶん6時前には着けると思います。】

えっえ～～～
弟のお嫁さんの真由美さんに手伝ってもらえると思っていたのに・・・・・
がっくり・・・
だって宴会は6時30分スタート予定・・・

ここから孤独な13人分の宴会料理奮闘記のはじまりです。（まっ嫌いじゃないけどね）

メニューは


巨大ふわふわトマト入りオムレツ風（フライパンにバターやオイルの代わりにマヨネーズ）
おいしいソーセージとなすとほうれん草のオリーブオイルソテー

みんなの大好物のオリジナルのポテト料理
ひと口大にカットしたポテトをレンジでチン。
フライパンに多めのオリーブオイルと大量のガーリックの粗みじんをじっくりと炒め、チンしたポテトとパン粉を入れて香ばしく焼いたら出来上がり。

お豆腐屋さんで頼んでおいたおぼろ豆腐と薬味をたくさん用意する。
（みょうが・しそ・ねぎ・しょうが・ちりめんじゃこ・かつおぶし・などなど）

育ち盛りの姪や甥だからなんかお肉ものも作らなくては・・・とにかく簡単で・・・

白菜を火が通りやすく切り塩でもみ、すこししんなりしたらお酢を多めにかける。それをレンジでチン。
豚バラの薄切りを炒め、少しのみりんとお酒とお醤油で、味を濃い目につけ大量のおろし生姜を投入。
それをさきほどのチンした白菜の上に盛り付けて出来上がり。
これはお漬物を炒めた感じの味で、お肉と一緒に食べると不思議に美味しい。

スルメいかと大根と里芋と煮る。（大量につくる）

なんだか作っても作っても・・・まだ足りないような・・・

そこに弟一家登場。

苦手な大根おろしを真由美さんにお願いすることにして・・・
もう一品作ります。

オクラとなめことエノキをさっと湯がいて、長いもと大量の大根おろし。
それをポン酢で和えたもの。簡単でヘルシーで美味しい。

新鮮ないぼ付きのキュウリ（採りたてということ）を氷水につけて、味噌を添える。

日本海の新鮮な海の幸のお刺身盛り合わせが届く。

なんだか短距離マラソンをしている気分・・・ふぅ・・・

そして美味しい、ほんとうにおいしい地元のお米とお水でご飯を炊く。
炊きたてをお味噌とお塩の二種類のおにぎりにする。

これはなんと2回も・・・あまりに美味しくて・・・もう一度お米を炊き・・・おにぎりを作る。

しみじみ美味しい。

その日は宴会が延々と続き・・・いつの間にか初対面の婚約者も気がつくと、すっかり家族の一員となっていました。