ロングツアーも終わり、日々レッスンに追われる日常に戻りました。自分自身のケアも必要で、ツアー中はセッティングを変えたのに練習が出来ず、今漸く落ち着いて調整が出来てます。8月頭にはまた泊まり掛けで名古屋に行かなきゃなんですが。
さてSNSでは、有名トランペッターのE氏がYouTuber達の安易なレッスンに苦言を呈したのが話題になってます。それに関しては全く同じ意見で、このブログにも何度も同様の事を書いて来ました。「たった5分で…」なんて絶対あり得ないので(笑)
それに続いて様々なプレイヤーが同様の意見を発信した事に対して「上から過ぎる」など批判的なコメントも読みましたが、全て内容をフォローしてないので何をもってそう言ってるのかはよく分かりません。(SNSでの他人の批判は読む気がしないので。)
ま、僕にとってはそれはど〜〜〜でも良い事で、YouTubeを観て勉強したり(楽器によっては僕自身もこの方式で学んでますw)、講師をチョイスしたりするのも生徒本人の自己責任だと思っています。僕の生徒さんには「10年間スクールで学んだけどアドリブが全く出来ない。」と言ってウチに入門する方が多いです。そういう方の受け皿になってるという自覚が有ります。手前味噌ですが「もっと早く先生に習っとけば良かった…」とよく言われます。でも、残念ながらそれは実はリサーチ不足から生じた事なんです。
昨日のレッスンでも、他の体験レッスンで滅茶苦茶なアンブッシュアを習った様で、一から教える事になりました。ま、その生徒さんがその体験レッスンで曲解した可能性も無きにしも非ずなので、こちらも注意深く教える必要は有ります。そういった「教えるスキル」というのも必要だと思いますが、そういう事をE氏は訴えていたのだと思います。そのスキルを得るには、それこそ何年にも亘り何十人も教える経験が必要です。生徒それぞれ個人差が有り全く異なるが故、一筋縄では行かないので。でも、その体験レッスンで習った内容を聞くと、まだキャリアの浅い思い込みの激しい先生に付いちゃったんだな…と正直思いました。
また、レッスンの内容は日々進化するものです。それは、講師が普段の自身のライブ活動によって感じた事で成長した上で起こり得るものです。奏法、タイムの取り方、バンド内コミュニケーション、全てにおいてです。講師だって一生を掛けて成長しようとしているのです。ま、だから急にこれまでと真逆の事を言う可能性が有り、生徒を困惑の渦に巻き込む事も有りますが(笑)、それは既存の教え方とは別次元の深〜い内容の話なのです。僕自身は生徒を選んで、そういう話をしますけどね。特に初心者をいたずらに混乱させてはいけないので。
レッスンを受ける上で、やはりしっかりとしたリサーチは大切だと思います。ご自身の目標や目的をしっかり持った上で、どの先生に付くべきかを考え、ホームページやその人の演奏を聴いて決めるべきかと。僕自身はhpでレッスン内容も公表してますし、演奏はYouTubeで沢山上がってます。仮にそういうので判断せず、値段や会場だけで判断すれば、賭けに勝たない限り「それなり」のレッスンを受ける事になり、結局は損をするのでは…と思います。
E氏の丁寧な話ぶりを観て、あぁ老婆心なんだなぁ…と思ってしまいました(笑)僕も演奏と同様にレッスンも責任感を持って仕事にあたってます。なので、自分の生徒さんには責任を感じながら、時にはどう教えれば良いか悩みながら教えています。だから、正直、自分の生徒以外の方に関しては老婆心以上のものは待てません。
ジャム・セッションに参加するアマの方の演奏を聞いて「もっとこうすれば良いのに…」と思う事は有っても、それは求められない限り口にする事は有りません。自分の生徒ではないので。でも、職業柄、その人の弱点は秒で分かってしまうのは事実です(自分自身に対しても同様の分析を日々やっているので)。僕のレッスンでは歯に衣着せぬコメントを聞いて、忙しい中時間を作って練習して上手くなって行ってるんだから、ウチの生徒さんは皆んな偉いなぁ…と心から尊敬してます。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます