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日向坂46 松田好花、“放送作家”向きの素質 『ANN』や『ひなあい』で発揮される柔軟な発想力

2024年07月10日 21時31分00秒 | 日向坂46
こ~んばん~わ


 日向坂46 松田好花が放送作家として企画から番組作りに挑戦するプロジェクト『放送作家 松田好花』(テレビ東京系)が8月10日に放送されることが決定した。これまで松田は『ひなこい presents 日向坂46松田好花の日向坂高校放送部』、『日向坂46・松田好花のオールナイトニッポン0(ZERO)』、『日向坂46・松田好花のオールナイトニッポンX(クロス)』(すべてニッポン放送)でパーソナリティを担当。冠番組『日向坂で会いましょう』(テレビ東京系/以下、『ひなあい』)で放送作家気質がイジられてきたが、その才能がいよいよ花開くことになる。


 『ひなあい』でMCを務めるオードリーのファンであることを公言し、ラジオ番組『オードリーのオールナイトニッポン』(ニッポン放送)のヘビーリスナー(=リトルトゥース)でもある松田。その影響もあってか、自身の冠ラジオ番組や『ひなあい』ではどうしたら番組が盛り上がるのかという視点で物事を考えて、その都度的確なコメントを残している。加藤史帆、佐々木久美、富田鈴花といった前のめりなメンバーも多い日向坂46において、松田は常に冷静でいて、時には他のメンバーを凌ぐ熱量を見せる、その押し引きの上手さは目を見張るものがある。

 そんな松田への放送作家的なイジりは度々行われている。『ひなあい』2019年12月22日の放送回「時期も時期だし日向坂名言大賞を決めましょう!」では、濱岸ひよりの「命に感謝です くっさ」という名言に対してコメントを求められた松田が「フリとオチが効いている」と冷静に分析すると、MCのオードリーの若林正恭からは「おい! ハガキ職人!」とツッコミを入れられ、スタジオを沸かせていた。「溢れ出すサトミツ(『オードリーのオールナイトニッポン』の放送作家)臭」というテロップも合わさり、松田の放送作家気質が浸透していくようになった。

 だが、松田自身は自分のことを天才的なセンスは持ち合わせていないとしつつ、『B.L.T.』2020年9月号(東京ニュース通信社)では「放送作家目線というか、『こういうことを言ったら、こうなるかも』という発想を大事にしたい気持ちがある」と語っており、そんな松田の柔軟な発想力がラジオ番組をはじめ、バラティ番組や朝の情報番組などでも重宝される理由なのだろう。

 松田が尊敬している人物として挙げているのがお笑いコンビ・どきどきキャンプとして活動する傍らで、放送作家として『オードリーのオールナイトニッポン』や『日向坂46・松田好花のオールナイトニッポン0(ZERO)』などの構成を手がけるサトミツこと佐藤満春だ。2人はお互いに「師匠」「弟子」と呼び合う仲であり、佐藤にとっては松田が一番弟子でもあるようだ。

 そんな2人をつなぐエピソードとして、松田が病気の治療のために休養していた時に、佐藤が松田に『オードリーのオールナイトニッポン』のTシャツと手紙を贈り、松田もそのお礼として衣類を贈ったというのは有名だ。お互いにリスペクトし合っている2人。佐藤は『BRODY』2023年8月号(白夜書房)の中で、「松田さんはお父さんのことをよく話すんですけど、ちゃんと面白くて。アイドルが話す父親のエピソードってけっこう難易度が高いと思うのですが、松田さんは主観と客観を行き来することでうまくバランスをとりながらお話されていて」「熱量がありながら冷静なところが最高だなと思います」と評していた。松田も一番弟子としてブログやラジオ番組などで、佐藤への信頼を明かしており、二人三脚でラジオを作り上げてきたことがわかる。

 2024年4月からは『日向坂46・松田好花のオールナイトニッポンX(クロス)」の放送も始まり、『THE TIME,』(TBS系)に火曜日レギュラーとして出演するなど、得意のトークを武器に活躍している松田。新たに始まる『放送作家 松田好花』は番組作りのプロである放送作家に挑戦し、企画から番組を作り上げるプロジェクトだ。まさに放送作家的な視点を持った松田にぴったりの番組である。番組の概要には「企画立案から企画書・台本作成、収録まで行い、完成した番組が放送される」とあり、松田の想像力や発想力が活かされる番組となりそうだ。

 松田は「『放送作家松田好花』と名乗るにはまだまだ恐れ多すぎるのですが、私自身もたくさん学び、制作チームの皆さんと共に楽しく心躍るものを作っていけたらと思っています!!」(※1)とコメントを残している。番組公式X(旧Twitter)には「放送作家松田好花の日常」と題して直筆の放送作家ノートやロケの裏話など、様々なコンテンツが投稿されており、放送作家・松田の頭の中を覗いているような感覚になれる。

 そもそも、放送作家としての松田がフォーカスされる番組が放送されるということ自体、彼女が高く評価されていることの表れだ。日向坂46には俳優業やモデル業、ゲーム分野などで活躍しているメンバーはたくさんいるが、放送作家としての顔を見せるのはおそらく松田が初めて。日向坂46のその先を考えるのは時期尚早ではあるが、松田は放送作家としても活躍できる可能性を十分に秘めている。

※1:https://www.tv-tokyo.co.jp/information/202407/4555.html

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