横浜に帰ってきました。
主人の実家から、近いところにあったため、金子みすゝ゛記念館に行くことができました。金子みすゝ゛さんは感性豊かで非常にかしこく、のびやかな人生を送っていました。広い視野を持ちながらも、身近なもの、小さなものへの目配りも細かく、詩によって丁寧に言葉をつむいでいました。しかし彼女は若くして自ら命を落としました。そういう選択はよくない、とはいわれますが、彼女の場合、本当に気の毒すぎる状況でした。詩作よりも商売に熱心だった夫に、詩を作るのをやめるようにと言われました。そして、愛娘を自分の手でのびやかに育てようと考え、理解のない夫と別れたものの、娘の親権を夫に要求され、当時の時代背景からその要求を受け入れざるを得ないような状況でした。その前日の、彼女の愛娘への接し方は、涙をそそらずにはえられないようなものでした。そういうなかでも他の選択肢がなかったのか、と、今なら言えるのかもしれませんが。。。現在金子みすゝ゛さんが生きていたら、ずっと幸せな人生を送れたにちがいありません。実際に彼女へのお手紙コーナーという所には、友達になりたかったということばがたくさんありました。私も友達になりたかったです。
ちなみに私自身の行動を振り返ってみると。。。反省点ばかりです。今年になってマイナス思考?いや、そういうつもりではないのですが。向上心を持ちながら、がんばっていきたいです。
一番好きな詩(歌もあります)「星とたんぽぽ」です。
星とたんぽぽ
青いお空の底ふかく、
海の小石のそのやうに、
夜がくるまで沈んでる、
昼のお星は眼にみえぬ。
見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。
散つてすがれたたんぽぽの、
瓦のすきに、だぁまつて、
春のくるまでかくれてる、
つよいその根は眼に見えぬ。
見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。