7時のバスを乗り逃がしたら…と昨夜はよく眠れず。どんだけプレッシャーに弱いのか、そして朝に弱いのか、自分。バス停まで歩いて行くと朝の空気は春めいて、そんなに思っていたほどちりちり冷たくない。では行ってきます。
本日のお買いもの:京都駅⇒市役所前地下鉄代 250円、三条京阪⇒修学院離宮タクシー代 1690円、離宮前⇒出町柳バス代 220円、出町柳⇒蹴上京阪+地下鉄 420円、蹴上⇒高台寺タクシー代 990円、高台寺夜咄 5500円、市役所前⇒蹴上地下鉄 210円
夜遊びする鯉
雨の修学院離宮です。参観許可のハガキを忘れないことだけに専心していた私は、すっかり身分証明書を忘れてなんとかクレジットカードで勘弁してもらいましたが、「ここにちゃんと前もってお知らせしておるんですわ。この次は絶対こんなことのないように」といきなり軽く叱られました。見学の10分前には到着してビデオを見なければいけません。いつも好き勝手に行動しているのでこの勿体のつけ方がすでに薄く苦痛。
個性的な声とキャラのガイドさんに導かれて出発。雨に濡れて苔がきれいです。山が赤く色づく秋はさぞかしキレイなことでしょう。上の写真は中離宮の客殿です。鯉の襖絵にかかっている網は「保存のためかな?」と思いましたが、これも後年円山応挙によって描き込まれたものだそう。すっかり騙された記念に一枚。
上離宮 隣雲亭よりの眺め
見学集団の後続にはひっそりともう一人の職員の方が団体を見守っていました。開けた門を閉めていくとかの役目だったんでしょうが、SPのようでちょっと不穏な雰囲気です。行きのタクシーの運転手さんの話では、昔はこうした施設も一見さんお断りで誰かの紹介がないと見られなかったそうですから、見学できるだけでもありがたやとしなければいけないのかな。
宿は2度目のウェスティン。今回は固い意志でグレードアップの勧めを断り予定通りにスタンダードツインへチェックイン。「ここの紅茶、割りと美味しいんですよ~」なぁんて知った風な口をききながら部屋に入ると、煎茶しかなかった…。2500円の差は他にもあるのか?チェックはいりま~す。
まずさすがにこの値段(1人5000円)ではマイレージ加算は断られました。ちぇ~。
部屋は4階。眺めはコンクリ。でも部屋の大きさはデラックスとそんなに変わらないよ?
お揃いの容器が並んでいるはずのアメニティからひっそりと抜かれたバブルバス。モイスチャーローションもこっそり違う。
トイレは仕切りなしのユニットバス。洗面台の下をくりぬいて設置されたトイレットペーパーをだいぶ探してしまった。
洗面台がものすごく低い。でも洒落のめしたデラックスのどこをひねればどう噴出するかわからないカランよりも普通に使い易い。
…と、こんなとこでしょうか。しかしそもそもウワサのヘブンリーベッドに一度寝て見たくて気になったウェスティン、激安プランばかりで一向にヘブンにたどり着けません。聞けばもうじき京都も全室ヘブンリーになるとか。早まったか…。もう一度くる羽目になるのかしら。ビミョーに遠いんですけど、全てから。
さて今日のもう一つのイベントは高台寺夜咄。念のため電話を入れました。「あのぅ、何時までにはいればいい…」「6時です!」とまたもや軽く叱られ、びびってまたもやタクシーで出動!京都のタクシーの運転手さんはみんな熱心ですね。こちらが全く尋ねてもいないのに、予定を聞きだしてそれに沿ったおすすめ観光プランを提案してくれます。さすが日本一の観光都市。
前もって夜咄について検索してみてもはっきりしたことがわからなかったので、ここで体験をメモしておきます(今週末でこの冬の夜咄はおしまいなので何の役にも立たないけど)。渡されるチケットは全部で6枚。使った順でいうとねねの庭見学、掌美術館入場、夜咄茶席、境内庭園見学、点心席、喫茶です。夜咄の時間さえ守ればいいので順番は前後しますがたいていこのように消化すると思います。受付した時間のおおよそ1時間後にメインイベントである夜咄の茶席に就くことができるので、その前と後に他の5枚の切符を使います。あっちに行ったりこっちへ戻ったりけっこう忙しない気分です。
今回は前のお客さんの茶席がおして、開始予定時間よりさらに30分待たされました。でもほんとに数本の蝋燭、手燭の明かりだけで行われる茶席はなかなか素敵な雰囲気でした。廊下を歩く主の着物の衣擦れの音、襖に写る影。残念なことにちょうどろうそくを間に挟むような形でお点前が行われたので、手元はほとんど見えませんでした。お菓子も春の到来を感じさせる「下萌え」という銘とのことでしたが、色は全くわからず。またいただく側の作法をマッハのスピードで隣の友に伝授するささやき声があちこちから聞かれておかしいやらほっとするやら。
炉端ですらこの凝り様!
唐松の蒔絵(京都流にまっきぇと発音)
今年は開闢400年記念ということでお手前に使われた道具も400年ものの大事な道具を使用しているそうです。道具拝見は蛍光灯をつけて行われましたが、それほどのすごいお道具を客の誰かが触るたび「あっ!持ち上げないでください」「あぁ!まわさないでください」と冷や冷やしている様子は気の毒なほどでしたので、私は遠巻きに眺めるだけにさせていただきました。あ、一番上の写真の手あぶりだけは真っ先に撮りましたけど。猫のようにも見えますが犬だそうです。背中部分が開いていて炭を入れられるようになっています。
一方、私が冷や冷やしていたのは個人的裏メインの点心に8時半までに入れと言われていたのに茶席がおして、食べられなかったらどうしようというただ一点。無事にありついて大満足のメニューは以下の通り。
先附 くみあげ湯葉
扇面弁当 ひきあげ湯葉、鮭、絹さや、蒲鉾、蓮根、うに松風串、小芋、出巻玉子、花麩、香物
温物 さわら玄米衣、長茄子、つつみ湯葉、赤ピーマンのあんかけ仕立て
白味噌仕立て椀・湯葉かけごはん
絶対に自ら選んで食することのないタイプの点心席だったけれど、いざ食べてみれば滅茶うま。結局全部湯葉なのに、それぞれ皆凝っていてとても美味しい。とりわけ先附の汲み上げ湯葉は初めてみねおか豆腐を食べた時くらい感激しました。
結果的に体験できて良かったなと思えた夜咄でしたが、盛り込みすぎなのは否めません。もう少し余計な部分は省略して気軽な値段で落ち着いた気持ちで参加できるようになればいいのにと思いますが、あり得ないでしょうね…
本日のお買いもの:京都駅⇒市役所前地下鉄代 250円、三条京阪⇒修学院離宮タクシー代 1690円、離宮前⇒出町柳バス代 220円、出町柳⇒蹴上京阪+地下鉄 420円、蹴上⇒高台寺タクシー代 990円、高台寺夜咄 5500円、市役所前⇒蹴上地下鉄 210円
夜遊びする鯉
雨の修学院離宮です。参観許可のハガキを忘れないことだけに専心していた私は、すっかり身分証明書を忘れてなんとかクレジットカードで勘弁してもらいましたが、「ここにちゃんと前もってお知らせしておるんですわ。この次は絶対こんなことのないように」といきなり軽く叱られました。見学の10分前には到着してビデオを見なければいけません。いつも好き勝手に行動しているのでこの勿体のつけ方がすでに薄く苦痛。
個性的な声とキャラのガイドさんに導かれて出発。雨に濡れて苔がきれいです。山が赤く色づく秋はさぞかしキレイなことでしょう。上の写真は中離宮の客殿です。鯉の襖絵にかかっている網は「保存のためかな?」と思いましたが、これも後年円山応挙によって描き込まれたものだそう。すっかり騙された記念に一枚。
上離宮 隣雲亭よりの眺め
見学集団の後続にはひっそりともう一人の職員の方が団体を見守っていました。開けた門を閉めていくとかの役目だったんでしょうが、SPのようでちょっと不穏な雰囲気です。行きのタクシーの運転手さんの話では、昔はこうした施設も一見さんお断りで誰かの紹介がないと見られなかったそうですから、見学できるだけでもありがたやとしなければいけないのかな。
宿は2度目のウェスティン。今回は固い意志でグレードアップの勧めを断り予定通りにスタンダードツインへチェックイン。「ここの紅茶、割りと美味しいんですよ~」なぁんて知った風な口をききながら部屋に入ると、煎茶しかなかった…。2500円の差は他にもあるのか?チェックはいりま~す。
まずさすがにこの値段(1人5000円)ではマイレージ加算は断られました。ちぇ~。
部屋は4階。眺めはコンクリ。でも部屋の大きさはデラックスとそんなに変わらないよ?
お揃いの容器が並んでいるはずのアメニティからひっそりと抜かれたバブルバス。モイスチャーローションもこっそり違う。
トイレは仕切りなしのユニットバス。洗面台の下をくりぬいて設置されたトイレットペーパーをだいぶ探してしまった。
洗面台がものすごく低い。でも洒落のめしたデラックスのどこをひねればどう噴出するかわからないカランよりも普通に使い易い。
…と、こんなとこでしょうか。しかしそもそもウワサのヘブンリーベッドに一度寝て見たくて気になったウェスティン、激安プランばかりで一向にヘブンにたどり着けません。聞けばもうじき京都も全室ヘブンリーになるとか。早まったか…。もう一度くる羽目になるのかしら。ビミョーに遠いんですけど、全てから。
さて今日のもう一つのイベントは高台寺夜咄。念のため電話を入れました。「あのぅ、何時までにはいればいい…」「6時です!」とまたもや軽く叱られ、びびってまたもやタクシーで出動!京都のタクシーの運転手さんはみんな熱心ですね。こちらが全く尋ねてもいないのに、予定を聞きだしてそれに沿ったおすすめ観光プランを提案してくれます。さすが日本一の観光都市。
前もって夜咄について検索してみてもはっきりしたことがわからなかったので、ここで体験をメモしておきます(今週末でこの冬の夜咄はおしまいなので何の役にも立たないけど)。渡されるチケットは全部で6枚。使った順でいうとねねの庭見学、掌美術館入場、夜咄茶席、境内庭園見学、点心席、喫茶です。夜咄の時間さえ守ればいいので順番は前後しますがたいていこのように消化すると思います。受付した時間のおおよそ1時間後にメインイベントである夜咄の茶席に就くことができるので、その前と後に他の5枚の切符を使います。あっちに行ったりこっちへ戻ったりけっこう忙しない気分です。
今回は前のお客さんの茶席がおして、開始予定時間よりさらに30分待たされました。でもほんとに数本の蝋燭、手燭の明かりだけで行われる茶席はなかなか素敵な雰囲気でした。廊下を歩く主の着物の衣擦れの音、襖に写る影。残念なことにちょうどろうそくを間に挟むような形でお点前が行われたので、手元はほとんど見えませんでした。お菓子も春の到来を感じさせる「下萌え」という銘とのことでしたが、色は全くわからず。またいただく側の作法をマッハのスピードで隣の友に伝授するささやき声があちこちから聞かれておかしいやらほっとするやら。
炉端ですらこの凝り様!
唐松の蒔絵(京都流にまっきぇと発音)
今年は開闢400年記念ということでお手前に使われた道具も400年ものの大事な道具を使用しているそうです。道具拝見は蛍光灯をつけて行われましたが、それほどのすごいお道具を客の誰かが触るたび「あっ!持ち上げないでください」「あぁ!まわさないでください」と冷や冷やしている様子は気の毒なほどでしたので、私は遠巻きに眺めるだけにさせていただきました。あ、一番上の写真の手あぶりだけは真っ先に撮りましたけど。猫のようにも見えますが犬だそうです。背中部分が開いていて炭を入れられるようになっています。
一方、私が冷や冷やしていたのは個人的裏メインの点心に8時半までに入れと言われていたのに茶席がおして、食べられなかったらどうしようというただ一点。無事にありついて大満足のメニューは以下の通り。
先附 くみあげ湯葉
扇面弁当 ひきあげ湯葉、鮭、絹さや、蒲鉾、蓮根、うに松風串、小芋、出巻玉子、花麩、香物
温物 さわら玄米衣、長茄子、つつみ湯葉、赤ピーマンのあんかけ仕立て
白味噌仕立て椀・湯葉かけごはん
絶対に自ら選んで食することのないタイプの点心席だったけれど、いざ食べてみれば滅茶うま。結局全部湯葉なのに、それぞれ皆凝っていてとても美味しい。とりわけ先附の汲み上げ湯葉は初めてみねおか豆腐を食べた時くらい感激しました。
結果的に体験できて良かったなと思えた夜咄でしたが、盛り込みすぎなのは否めません。もう少し余計な部分は省略して気軽な値段で落ち着いた気持ちで参加できるようになればいいのにと思いますが、あり得ないでしょうね…
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます