新訳 ヴェニスの商人角川書店このアイテムの詳細を見る |
早速借りてきました。手早く翻訳の文庫本を、と思いましたがそれだけでも角川、新潮、岩波とあってどれにしようか迷います。とりあえず図書館の本なので新しくてきれいそうなのをピックアップ(そんな理由?)。昨日みた映画の台詞は原作にかなり忠実だったのだなと知って意外な感じがしました。たいてい映画化されるときってすごい脚色してたり、結末が変わっちゃったりしますもんね。そんな半端は許されないのがシェイクスピアの完成度の高さなんでしょうか。
翻訳版だけでもいろいろありますが、本家の英語でも初版だのオックスフォード版だのケンブリッジ版だのがあって、欄外の注釈を読むのに忙しい!映画で登場人物の予習ができていたのでなんとか読みすすみましたが、いつもなら呪文のような登場人物名一覧をみた時点でへこたれるところです。引用や暗喩も次から次へと出てくるし。聖書だけじゃなくてギリシア・ローマ神話も知ってないとわからないことばかり。
以前そうした知識を少しでも得ようと阿刀田高さんの「~を知っていますか」シリーズ(なのかあれ?)を読んでみましたが、同じ人(神)が話によって国によって違う名前をいっぱい持っているので、やっぱりここでも「っとに、横文字の名前はよ~ぅ…」とヤケを起こしました。アルファベットで書いてみたらその類似に気づくかもしれませんがカタカナ表記じゃ全く違ってしまいます。
そうそう、英語で「日本にはハーミーズはもうたくさんあるのに、新しい店がオープンするからと言って、なぜ日本人は行列を作るのか?」と聞かれたことがありました。ハーミーズ?…そのときは何度も聞きなおし、ようやくその数日前にみたニュース映像を思い出してやっとわかったのです。エルメスかぁ…!
話がどんどんそれますが(最初から何も核心には至ってない)、ロバートの愛称がボブだと知ったときの驚き!Bしか合ってないじゃん。みんな「若草物語」のようにジョセフィーヌがジョー、エリザベスがベスだったら納得できるけど。その後、ボブ・ショック以上のものはないだろうと、知り合いの名前が何の愛称かをこっそり辞書で確認することを欠かしませんでしたが、ある日ペギー=マーガレットだと教えられたときはほんのり怒りすら覚えました。Gは合ってるけどもう許さない。
本題にかろうじて戻りますと、あの映画でも端折られていた台詞が最後の方にありました。「アントーニオの船が三艘戻ってきた」とか何とか!やっぱりひど過ぎるよね、あの人たち。
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