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ラテントピック・一語一絵 その6

2021-02-13 09:21:44 | ラテントピック・一語一絵
Clara Nunes

クララ・ヌネス

ブラジルの音楽シーンならばこのひとを
取り上げないわけにはいかない。

クララ・ヌネスの来日決定のニュースを
知ったときには胸がときめいた。
トップクラスの現役バリバリのサンバ
歌手が日本に来る。しかもゴルジーニョの
ノッソ・サンバもバックバンドで来るとは。
1982年のことだ。

彼女の多くのヒット曲のひとつに
Canto das Três Raças 三つの民族の歌 と
言うのがある。この歌は生で聞きたいと思って
いただけに早くステージを見たい気持ちが強く
なったのを記憶している。

アフリカ、ヨーロッパにインジオの三民族の
融合のことだがなかでもアフリカの血が大きな
要素を含んでいる。クララ・ヌネスの歌にはアフ
リカにテーマを取ったものが多い。

だから私はミナスの女でもありアンゴラの女
でもあるの。

と本人も来日時のインタビューで述べている。

1982年の来日。早いものでもう40年近い前のことに
なる。

あの夜の中野サンプラザのステージは大興奮だった。 
客席は総立ちになりもの凄い盛り上がりだった。
この瞬間を記憶のシワ一本一本に刻みつけておこうと
鳥肌が立ったのを覚えている。

感動のステージだった。舞台裏で見ていたクララ・
ヌネスの夫君詩人のパウロ・セザル・ピニェイ
ロも喜んだろう。

ところが悲劇が起こる。 

日本公演を終えてブラジルに帰った翌年4月に
クララ・ヌネスは突然この世を去ってしまう。
手術時の麻酔の失敗とも言われているがあまりにも
突然だった。まだ40才だった。クララ・ヌネスの
柩を抱いて泣き崩れているアルシオーネの姿が忘れられない。

あまりにも悲しい。こんな話があるんだろうか。

怒りにも似た悲しみだった。

シブーカのサンフォーナの演奏で歌うフェイラ・ジ・マンガイオ
は秀逸。

このひとも描くのが難しい。どれもあの特徴的な髪と
髪飾りの写真が多く、なかなかシンプルなのが見つからなかった。
僕にとっては描くのが難しい顔のひとつ。
  
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