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新春寿ぎ大歌舞伎

2008-01-04 21:11:14 | その他
新年を迎えまだお屠蘇気分のなか、姉夫婦、その娘つまり
姪と、私ら夫婦の身内5人で新橋演舞場に歌舞伎見物に行って
参りました。演し物は、市川海老蔵が5役を勤めるという、
「雷神不動北山櫻(なるかみふどうきたやまざくら)」です。

ご存知歌舞伎十八番「毛抜き」「鳴神」「不動」などの元ネタが
この狂言だそうで、約270年前の寛保2年(1742年)の
正月に大阪で初演されて大当たりを取った作品だとか。

まあ、そんなことはさておいて、お正月に芝居を見に行けること
の嬉しさ、というか、この気分の高まりみたいな、華やかさという
のが何とも言えないですね。しかも女性軍3人は揃ってお着物で
ございます。ウチのカミサンなんぞ、何十年も前に日本橋は白木屋
あたりで誂えた、姉から頂きもののお着物でお出ましです。
で、これがまた良くお似合いでしたね。自分のカミサンを褒めるの
もナンだけど。

白木屋なんつったら懐かしい響きですね。高校時代に都電で
横目で見ながら毎日眺めていたデパートです。高校がすぐそば
でした。あのへんの遊び場のひとつです。

姪は姪でわざわざ浅草で地毛で結い上げたという丸髷でさっそうと
しております。そばを通るひとが皆さん、あら、日本髪だァ、って
感じで振り返っていきます。こうなると男ども二人は完璧に引き
立て役でございます。いくらドレスアップしたって敵うわけがない。
まあ、添え物みたいな存在ですな。哀れなもんです。

こちらの写真です。良いモンですね。寝る時は箱枕で大変だとか。


正月ったら昔はみんな日本髪を結ったものでしたがねえ。髪結い
さんは大忙しで寝る間もないって具合で。今じゃ昔の話になりました。

さて肝心のお芝居はというと、これはどうも海老蔵さまのワンマン
ショーといっても良いくらいです。5役を演じるのですからこりゃもう
早変わりで行かなきゃなりません。どう控え目に見たって全五幕
通して出ずっ張りの海老蔵さまの目立たないわけがない。どうだ、
これでもか、という具合の荒事の魅力であります。たっぷりとご存分
にお楽しみ頂けますよ。

お馴染みの「毛抜き」の場面に、毛抜きが磁力でフラフラするところ
で、毛抜きが動いて煙管が動かぬ、はてさて合点が行かぬ、と言う
ところがあるのですが、父親の団十郎が前回演じたときは、寝っころ
がって、さっぱり解らぬ、ウーン解らぬ、なんて子供みたいに演じて
遊び心を出していましたが、それと比べるとサラリと演じていました。

海老蔵ファンにとってはあの目線はきっと堪らないものでありましょう。
あら、海老さまと目が合っちゃった。どうしましょう。ドキドキしちゃう、
とウチのカミさんが申しておりました。


これがチケットです。前から6番目の席でございました。

帰り道、通りがかりの歌舞伎座は団十郎の「助六」です。
三升市川家が親子で話題になっているお正月でありますね。

「助六」はテレビで見ました。途中で必ずギャグを入れるシーンが
あるのですが、さて今年はどんなギャグかと思いきや、あ、そんな
のカンケーねえ♪ なんてのを早速取り入れていました。
もちろんこれは助六じゃなくて、その中の登場人物のひとりが
やるんですけどねえ。ギャグをやる定番のシーンがあります。


改めて初春のお喜びを申しあげます。どちら様も良い年でありますよう。


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