下駄に草履と

左の下駄がお客様ので右の草履が後から置いたもの

先日カミサンのお友達が我が家に見えた。
カミサンと同い年の女性の方で何回もお見えになっている。
近くにお住まいなのでバッタリ町中で会うこともある。

僕が会社から家に戻ったら玄関にそのお友達の彼女の
履物があった。あ、そうだ、今日は彼女の来る日だったな。
なんて慌てて今脱いだばかりの靴を下駄箱にしまう。
通常なら脱ぎ放しにしてひっくり返っていたりすることも
あるのだが、お客様が帰る際に汚い靴が目に入るのも
見苦しいからサッサと下駄箱に入れてしまった。

ところが、ところがですよ。カミサンのお友達のモノで
あろうと思われる履物を良っく見ると何と、何と下駄では
ないか！　いやいや、てっきり靴だと思っていたら何とまあ、
下駄をお履きであります。

先入観念とは恐ろしい。履物は靴だと思っていると下駄も
最初は靴に見える。（本当は目が遠い？）

下町は下駄でございます。で、ここで頭の中の電球がいきなり
パっと点いたのでした。そうだ、ちょっと面白い悪戯をしてやれ。　
下駄箱のすぐ脇にある物置から僕の草履を出してその下駄の
横にそっと並べておいた。

お客さまのお帰りになる際の反応がどんなかな、とそれを
見てやろうってワケです。へへへ。ついでに写真もパチリ！

果たして！　お帰りの際の反応は期待通りの大声が上がった
のでありました。無論僕は帰っていないことにしてそっと静かに
して潜んでおりましたが。

後で、あんなことして、もう。　なんてカミサンが笑っておりました
が、お友達も始めは驚いていたようでしたがすぐに笑い出した
のだそうでして、まんまと企みが当たりました。何か面白いです
ねえ、こういうリアクションを見るのは。自分で仕掛けて何ですが、
暖かい驚きとでも言うのでしょうか。プレザントサプライズって
ところですかねえ。贈り物ならピッタリの言い方ですけど。

全くもう、なんて呆れられています。