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CHARLIEとの思い出 その1 河口湖

2006-04-19 15:14:12 | 釣り

CHARLIEと初めて会ったのはいつ頃だったろうか。
もうずい分前のことで1978、9年のあたりだった
ような気もします。あるいはもう少し後かも知れない。

あれはたしか河口湖でバスを釣っていた時のことでした。
まだ釣り人による混雑もなく、ボートでバスを釣る人間
もそうは多くなかった頃で、バスボートなんて全くあり
ませんでした。

その日は平日で、人の出も少なくましてやボートも
ちらほらで、のんびりと釣りが出来た日でした。

私のボートは友人との二人乗りでヤマハの4馬力と
エレモをつけて一日湖上で過ごし、バスもそこそこ釣
れていました。午後になり夕日も傾いて来ていたので、
そろそろ帰り支度でも、と考えていました。

その時、二人連れの外人の乗ったボートが近くに寄
って来ました。彼らはエレクトリックモーターをつけて
いて、浅場を流しながらキャストを繰り返し私たちの
方へ寄って来たのです。

ラインをキャストする方角が同じになるため、私は自
分のラインを巻き上げそのまま様子を見ていました。

彼らのボートが行き違う際に、ニコっと笑ったので釣れ
た、どう? と英語で聞くと、30くらい釣った、という返
事が返って来ました。30という数字には特に驚かされ
はしませんでした。事実、私たちもそのくらいのバスは
もうすでに釣っていたからです。当時はそのくらいの数
は楽に釣れました。

驚いたのは彼らのエレモでした。当時まだ日本に入っ
ていないミンコタの一番大型の機種で初めて見るもの
でした。この頃エレモの小型のタイプは日本でも販売
されていましたが、あそこまで大きなものは見たこと
がありません。ハンドコントロールタイプでは一番大
きなものです。

さらに、驚いたのは見たこともない巨大なバッテリーで
した。人間ひとり分の重さはあろうかというほどの大き
さでボートの胴の間にデンと据えられていました。
良くトラックなどに積んであるサイドに取っ手がついて
いるバッテリの3倍くらいの大きさはたっぷりあった印
象がありました。

このミンコタでフルスピードでも一日走れる、と彼は言
っていましたが、これなら行けるでしょう。とんでもない
大きさのバッテリーだもの。スラストも相当ありスピード
もかなり速く波を切って進んでいました。

驚いたのと同時にとても興味を覚えたので、そのエレモ
どうやって手に入れたのか、とか、そのバッテリーは何?
などと質問したり、ついでにどんなルアーを使っているの
か、などとしばらくの間ボートを止め話相手になってもら
いました。

彼らはバスを持って帰る、と言っていました。食べるのだ
そうです。バスは美味いからね、と片目をつむって笑いな
がらイケスを見せてくれました。

彼はチャーリー・シャリンスキー(Charlie Schallinsky)という
名前で、神奈川県座間のアメリカ軍キャンプに勤務する軍人
さんでした。釣りが好きで休みの日にはボートをクルマの
屋根に乗せキャンプを出て、河口湖とか山中湖でバス釣り
をするのだ、と言っていました。アメリカの自宅にはバス
ボートがあるとも言っていましたから、バス釣りが相当好
きなんでしょう。



ルアーも見せてもらいましたが、いわゆるスピナーベイト
の小型版で、ミスターツイスターの小さなジグヘッドに小
さな丸型のブレードがついたものです。1/8oz.です。

これをスピナーベイトと言えるかどうか分かりませんが、
彼自身はジグヘッドと呼んでいて、小さな黄色のグラブ
の胴体に白い輪ゴムのようなものを通し、片側に3本反
対側に3本で、昆虫の足のように見せかけたものを作り、
これをジグフックに通して使用していました。状況に応じ
ブレードを着けたり、外したりして使い分けるのだとか。
ここではこれが一番釣れる、と言ってニコっと笑ってい
ました。

ルアーを見せてもらったついでに竿も見せてもらいまし
た。というのは外人さんにしては綺麗な竿を使っていた
からです。聞けば、自分で作ったモノだと言う。カーボン
の5.6ftくらいの長さでバランスが良く、綺麗なクロス
ラッピングをして化粧巻き仕上げにしてありました。

ブランクはラミグラスのような感じがしたので、ラミか?
と訊ねると、そうだ、ラミグラスの社長とは友人だから直接
送ってもらっている、と答えて来ました。竿は全部自分で
作るんだよ、とも言っていました。グリップはフジのもの
でした。

彼は大男ですが手先が実に器用なんですね。しかも竿には自
分の名前まで入れてありました。褒めてあげたら顔を崩し
て喜んでいました。リールはバンタムでEXがついていた気
がします。

そこで15分くらいは話していたでしょうか。私のことが気
に入ったのかどうか知りませんが、親切にも座間キャンプ内
の連絡先をおしえてくれました。これ以上釣りの邪魔もした
くないのでお礼を言ってその場で別れました。

それから気温が急速に落ち、寒くなってきたので釣りをあきら
め片付けをして、帰り支度をし友人と共に東京に戻りました。


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