ミュンヘンの国際学会で発表しました。
2013年10月10日(木)~12日(土)の
3日間、ドイツ・ミュンヘンのケンピンスキホテルにて国際学頭蓋機能学会・ICCMO(International College of Cran
io Mandibular Orthopedics)の学術大会が開催され、発表して参りました。11日(金)に自身では初めてファイナル・スピーカーに選ばれ、嬉しかったです。題目は、USEFULNESS of PNF (Proprioceptive Neuromuscular Facilitation) for Improvement of the mandibular function(顎機能改善のためのPNFの有用性)と言ったもので、
これは、現在の顎関節症治療のトレンドを取り入れたもの、いわゆる、1.最小限の治療の侵襲で最大の治療効果の発揮を目的とした、MI(vention)の概念に基づいたものであり、2.症状の自然消退Self-Limiting(可逆的治療)を充分期待のできるもの。
また上記に加えて対症療法である薬物(抗不安薬、筋弛緩薬など)の多様化防止の観点から、ひいては根本治療である、より生理機能的な「筋肉位」での咬合を確立するために、このPNF(神経筋促通法)が、日常臨床(プラス約3分で行える手技)において特に有用であることを実際の当クリニック臨床例を交えてデータ発表、紹介したものです。発表後、学会会長から大きな賛辞をいただき、緊張で舞い上がっていましたが、まずは安心しました。
世界8カ国以上の専門家が集まり、ドイツ人
の整形外科医などの発表などもあり、面白かったです。
今年から新たにロシア支部が加わり、2年後は、京都、4年後はアルゼンチン、6年後は、ロシアで開催される運びとなり、ますますの発展が期待されます。当学会は、アメリカの本部をはじめ、日本・アメリカ・カナダ・イタリア・フランス・ドイツ・南アフリカおよび南アメリカの8カ所に支部がありますが、無事学会が修了し、観光もしました。ドイツらしく、ビアホールでの打ち上げ、BMWの本社やロマンチック街道の象徴とも言うべき、ノンシュバンシュタイン城を
見学しました。お城までの道中は、本場のアルプスだけあって、この時期すでに
雪化粧でした。日本からの準備(防寒用としては、革ジャンのみ)だけでは、ドイツ南部の気候が予想以上に厳しく大変でした。しかしそれとは裏腹に、お城はもちろんのこと、その周囲の景色の美しさと澄み切った空気感も私の想像を遙かに超えるもので、特に途中で立ち寄った世界遺産のヴィース教会の天井画は、圧巻でした。
街の雰囲気、景観、周囲から聞こえてくるフランス語の音や料理。私にとって大変居心地のよいものでした。翌日は、ひとりで気ままに、散策。ギャラリーラファイエットでお土産を買って帰路につきました。
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