ガイアシンフォニー第5番に、哲学者で物理学者で音楽家でもある
アーヴィン・ラズロという方が出演しています。ラズロ博士は、量子レベルの微細な世界ではすべての存在は繋がっていると考えていて、また、量子レベルのエネルギー場には過去のあらゆる情報が記憶されていると考えています。
波のない静かな池を想像してください。そこに小さな石を投げ込むと、池中に波紋が広がっていきます。もうひとつ石を投げ込むと、もうひとつの波紋が生まれ、ふたつの波が出会ったとしましょう。ふたつの波が出会ってまったく新しい形の波が生まれるのですが、面白いことに、その新しい形の波の中には、元々に波の形が記憶されているのです。ですから、新しい波の形を分析することによって、前の波はどんな大きさの、どんな重さの石が、どの方向から投げ入れられて出来たのかということが、数学的に読み解くことができるのです。
別の言い方をするなら、過去に起こった出来事の内容を、今ある波の形から解読できるということです。
ところで、宇宙全体は目に見えないエネルギーで満たされた池、すなわち、場であると想像してみてください。多くの人が、この宇宙は何もない空っぽな場であると考えていますが、最新の物理学の考え方によれば、真空は超高密度のエネルギーに満たされていることが分かってきました。ある計算によれば、わずか1立方センチメートルの真空の中に、宇宙のすべての物質の中にあるエネルギーより大きなエネルギーが存在すると言われています。すなわち、すべての存在の背後にこのエネルギー場があるのです。そして、この世に起こるすべての出来事がこのエネルギー場に波を起こし、その痕跡を残します。この痕跡が、過去の出来事の情報を保存しているのです。
ですから、今、私が一番強く主張したい考え方とは、この量子レベルのエネルギー場は、たんにエネルギーを運搬するだけでなく、情報も伝達しているということです。一度生まれた情報は決して消え去らないで、量子エネルギー場に保存される。宇宙で生まれた情報が何一つ消えないとすれば、過去に起こったすべての出来事は今現在もここにあり、その情報にアクセスする方法さえ知っていれば、現在に甦らせることが出来る。過去は今も生きているということです。
この宇宙観は今までの宇宙観と大きく違います。「宇宙は記憶を持っている」ということです。(アーヴィン・ラズロ)
私もこの宇宙観には深く共鳴します。
たまたま最近、家にあったホ・オポノポノの小冊子を何気なく手に取って読んでみました。そこに書かれてある癒しの方法はにわかに信じがたいものですが、ラズロ博士の「量子レベルの微細な世界ではすべての存在は繋がっている」「量子レベルのエネルギー場には過去のあらゆる情報が記憶されている」という仮説を聞いた直後でもあり、ちょっと興味が湧いてきました。