先日社内の研修でスポーツドクターである辻秀一先生のお話を聞かせていただいた。
辻先生曰く、
パフォーマンス(=成果)は、「何をするか」と「どんな心の状態で」という二つの因子で決まるという。
「何をするか」とは、手法であったり、スキルであったりする。
当然それは大切なことであるが、一方で「どんな心の状態で」それをするのかというもう一つの構成要素もすごく大切だという。
そして、「心の状態を自分の意思でコントロール」する力をライフスキルとおっしゃっておられた。
簡単に言えば、「ご機嫌」な時や「集中できている時」が心の状態がフローな領域にあるということである。
非常に勉強になった。
目の前の事実に対して人は勝手に「認知」を働かせて「意味づけ」をしてしまう。
例えば、「雨が降っていやだなぁ」とか「電車がギリギリ乗れなくてついてないなぁ」とか。
目の前で起こる単なる事実に対して「感情づけ」を働かせてしまう。
でも、雨が降っていると言う事実は、単純に「空から水が降ってきている」という現象でしかない。
それに、意味づけをして、さらに自分の心の状態を「不機嫌」にしてしまう。
不機嫌な心の状態は「ノンフロー」であり、パフォーマンスを下げる結果に繋がっていく。
スポーツの世界だけでなく、企業経営においてもフロー理論を取り入れる企業が増えているそうだ。
ジャパネットたかたさんでも先生の研修を取り入れているそうだが、クレーム担当社員が辞めなくなったという。
この話を聞いてなるほどと思った。
是非、皆様も、心の状態を「良い」モードに保つ訓練、切り替える癖付けを行っていただければと思います。