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【飲食店経営】にすぎのコンサル日記

飲食店経営お役立ちノウハウや繁盛のコツを日々掲載いたします

成熟化の進行と成長市場の変化への対応

2024-07-14 16:27:37 | 繁盛のコツ
中国に駐在するようになってちょうど2年が経ち、日本中国のコロナ後の市場の変化もある程度枠組みや方向性が固まってきたように思います。

まず日本の外食市場はやはり構造変革が必要な時期に差し掛かっていると思います。

背景としては、

 ・今後も激しくなる人手不足
 ・円安による食材原価の高騰
 ・大胆な価格転嫁し難い日本国内の消費力
 ・長期目線での人口減少

などが背景としてあり、

従来のビジネスモデルの「調整」では「持続的成長」をするためには通用しなくなってきていると感じます。
「調整」ではなく、上記の「構造打破」を実現するための『新しい業態開発』が必要になっていると思います。



一方で、
多くの外食企業が新たな成長機会を海外事業に求める動きも活発になってきました。


海外展開に積極的な
ゼンショーさんやサイゼリヤさん、スシローさんのみならず、
鳥貴族さん、ワタミさん、トリドールさんにも動きが出てきました。

一方、中国大陸市場においては、2023年頭のコロナ政策の大転換により前年上期は市場に大きな追い風が出たものの、
昨年の労働節あけあたりから、消費減速もあり、ここに来て価格競争も激しくなってきました。

約3500店舗展開するピザハットさんも低価格業態のピザハットWOWを作り、
サイゼリヤさんの価格ポジションに新業態を作りましたが、
これがヒットしており、既存店のWOW化が加速していきそうです。

ちょうど、1990年代にスカイラークさんの大半の店がガストに転換していったような流れが出てきました。

また、私たちのご支援先(中国外食企業)においても「リブランディング」が重要な経営テーマになってきました。



先日日本に仕事で帰国した際に最近家の近所に増えているサンディという小売店へ買い物に行きました。

ヨーロッパで主流となっている小売店モデルで「ボックスストア」と呼ばれる業態です。

従来の食品スーパーやPBが強化されているディスカウント業態とも一線を画し、
特徴はNB中心の品ぞろえで、生鮮は必要最低限に圧縮し、バックヤードも圧縮、フロアの従業員数も最低限の人員数の小売店です。

サンディを初めて体験してみて感じたのは、
「成熟化による消費形態の細分化」です。

PBでは満足しない顧客層を取り込めており、
充実した価格訴求が効いたNBを求めて買い物に目的来店性をもってお客様がやってくるのです。


日本の外食企業においても、このような2つの観点での新市場開拓が「成長」には必要になってきていると感じます。

 1.日本での今後の成長市場を作り出す新業態開発
 2.新たな成長商圏の開発としての海外進出

ぜひ、このような観点で「構造」打破し、企業としての「持続的成長」を実現していただきたいと思います。

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