JJ1UBA_nisiの手作りブログ

オーディオアンプ、スピーカ、マイコンを中心に色々なものを手作りしています。
2019年からアマチュア無線も始めました。

6N6Pミニワッター(小出力真空管)アンプの作成

2011-09-22 15:36:23 | オーディオ
2011/09/22

前回のブログでの構想「真夏でも部屋の温度が上がらないアンプ」が
ようやく完成しました。
当初は、オペアンプ(IC)+6N6P(真空管)を使用したハイブリッド全段
差動プッシュプル構成のアンプでしたが資金難から、6N6Pミニワッター
アンプにしました。

ミニワッターとは、「ぺるけ」さんHPで紹介されている出力1W以下の
ミニパワーアンプ
のことです。
出力1W以下(今回作成では、0.6W以下)ですが、8畳程度の部屋でも
十分な音量が出せます。

今回作成したのは、「ぺるけ」さんHPで標準として作成している真空管
6N6Pを使用した直結シングルアンプです。

まずは、音色:
低音域:シングル・アンプとは思えない低音が出ます。以前作成した、
      PCL86全段差動アンプほど引締まった低音は出ませんが、
      クラシック音楽を聴くには十分です。
      パイプオルガンの低音もしっかり出ています。
中音域:艶のある中音域で弦楽器、管楽器ともにすばらしい。
高音域:私は、トライアングルとシンバルの余韻で判断するのですが、
      完成当初は、余韻が歪んでいて余韻とは呼べませんでした。
      1時間ほどエージングをしたところ歪みもなくなり綺麗な高音
      域になりました。

作成費用:
 以前作成した6BM8超3接続アンプを分解し、部品を極力再利用しました。
 電源トランス:Kmb60F(再利用)
 出力トランス:KA-5730(再利用)
 ボリューム:再利用
 シャーシ:20cm×13cm(再利用)
 SP端子、RCA端子:再利用
 真空管:6N6P(6Н6Пスペック) ¥1,260×2
 抵抗、コンデンサ類:新規購入 総額¥2,500くらい
 MOS-FET:2SK2718 ¥250くらい

回路:
 回路は、「ぺるけ」さんHPと90%同じ
 変更点:
  1.電源トランス、出力トランスともに再利用
  2.リップルフィルタ用のMOS-FET(2SK3767,2SK3067) が秋葉原で
    入手できなかったため、指定より高耐圧の2SK2718を利用
  3.MOS-FETと電源トランスがHP指定と異なるため、電源部のR9を
    470KΩに変更
    (電源電圧が224Vとなり、R9を変更することにより指定電圧にする
     ことも可能ですが、R8両端電圧から電流を計算すると、この電源
     トランスの許容電流ぎりぎりなので、変更をあきらめました)
  4.入力を2系統切替としました。

風景:

 
 


リプルフィルターの設計
Vout = Vin × R10 / (R9 + R10) - Vgs1

詳細は、以下のURLを参照:
http://www.mizunaga.jp/regulate.html#3
コメント
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