2023.03.28 08:31
国際中高校訓「進取貫徹」 南と西 合わせ造語 高知市で継承式
高知新聞社
西高や南中高の最後の卒業生が高知国際中生らにメッセージを伝えた(高知市本町5丁目)
高知西高と高知南中高の歴史と伝統を高知国際中高(高知市鴨部2丁目)に継承する式典が27日、高知市内のホテルで行われた。西高と南中高の最後の卒業生からエールを受けた国際中高生は「新たな伝統をつくっていきたい」と決意表明。校訓に「進取貫徹」の文字が示された。
西高と南中高は今春、最後の卒業生を送り出し、4月1日に国際中高への統合が完了する。国際中高は2018年度に中学に入学した1期生が高3生となり、校舎に全6学年がそろう。
継承式は県教委が主催。西高、南中高の最後の生徒会長などを務めた5人と国際中高それぞれの生徒会長、3校の教員や校友会メンバー、県教委幹部ら約80人が出席した。
5人は南の「進取」、西の「貫徹精神」という二つの校訓を受け継いでほしいと訴え「これからは国際の新しい伝統をつくり、自分たちの色を出してほしい。地域に愛される学校になって」と呼び掛けた。
国際中高の2人は「西と南の伝統を大事に自分たちの特色を出し、より進化した学校を目指す」などと語った後、国際高の高野和幸校長が校訓を「進取貫徹」と発表した。南と西の校訓を「合体させた造語」(高野校長)で同校と県教委が協議して決定した。
国際中高の校歌について、県教委は同じ敷地に西高生がいる間は「一体感を損なわないよう西高の校歌を歌う」としてきた。新しい校歌を作るかどうかは、23年度中に国際中高生や西や南の校友会の意見を踏まえ、決めるという。(新田祐也)
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