読書。

終日在宅。天気はよかったが今日も寒く近頃歩き過ぎの感あるから
コタツで読書。

「ポトスライムの舟」読了。
以前から思っているんだけれど、芥川賞と直木賞の違いって
明確に区分できるのだろうか？

この作品も、芥川賞、と言われれば、確かに、と思うんだけれど
もし直木賞、となっていてもたぶんそれ程の違和感は感じなかったと
思う。平常をたんたんと書いていて、読ませる。腕は確か。

田辺聖子さんの大阪弁が、どちらかと言うと大昔の浪速千栄子さんの
大阪弁に近く、品のある美しい言葉、今ではなかなか聞く事のできない
大阪弁であるのに対し、この津村記久子さんのは我々の日常語の関西弁。

休みで家に居た娘にその事を話すと、最近の関西出身の作家は
みんなそうやで、と言う。驚いた、本なんて読むタイプの人間では
無い、と思っていた。嫁ハンが肝臓心配するくらい毎晩飲んで帰って
きとる。お前が本なんて読んでるはずが無い、と言うと、怒っていた。