ムツ兄の、てげてげ人生日記

シマッチュ(奄美人)のムツ兄が、奄美での「テゲテゲ」(気まま)な暮しを記します。

覇 -LORD-

2008年02月20日 23時00分00秒 | コミック
この作品は、超・三国志と謳っている様に新しい解釈(かなり本来の三国志演義から逸脱していますが・・・)でストーリーが展開します。
西暦184年・・・日本では邪馬台国、卑弥呼が君臨していた時代。
奴国の勇将燎宇が主人公。
数年前、奴国の使者として漢に行ったことがあった。
その時燎宇は、「覇道」を説く曹操に出会っていた。
漢(おとこ)なら「覇」を目指そうと心に決めていた燎宇は、
自分の元で仕えよという卑弥呼の誘いを断ち、卑弥呼に匹敵する力を大陸で得ようと決意する。
そして、単身大陸、漢に辿り着いた・・・

燎宇はそこで、劉備・関羽・張飛という3人組に出会う。
その志に興味を持ち同行するようになるが、劉備の残忍なやり方には賛同できない。
役人に引っ立てられている黄巾の兵士たちを買い取って何をするかと思えば、
新しい剣の斬れ味を試すというのだ。燎宇はこれを許すことができず、
結局、一太刀にて劉備を殺してしまった。

この作品内での劉備は、善人どころか、超悪人である。
少し後に明かされることだが、張飛と相思相愛だった女を無理やり奪ったらしい。
この中の張飛も強いことには強いが、どうやら劉備の方が上らしく、常に劉備に怯えながら張飛は付き従っていた。
それでも義理で劉備の仇・・・と燎宇を狙うも、そのうち燎宇に惹かれて行く。というよりも、燎宇が強過ぎたといった方がいい。
この作品内では、張飛よりも燎宇の方がどうやら強いようである。

一方の関羽は、そういった劉備に少し疑問を持っていたらしい。
それでも劉備に付き従っていたのは、「御旗」(しるし)が欲しかったという。
関羽は人一倍正義感が強かったが、官職やら肩書きやら、そういったものがない為、良いことを行なおうと仲間を誘っても、誰も言うことを聞こうとしない。
そんな自分が嫌だった関羽は、「御旗」が欲しくて劉備を上に仰いでいたようだ。
劉備は一応中山靖王・劉勝の末裔と名乗っていたからだ。
しかし、その劉備はすでにない。関羽が選んだのは・・・
燎宇を劉備と名乗らせることだった。
こうして3人は、桃園にて義兄弟の誓いを立てたのだった。
燎宇は劉備となって、この大陸を駆け巡ることになる・・・

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