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韓国・ソウル女子大学校の学生有志が作るブログです。

女はつらいよ。-李・知美(イ・ジミ)-

2006-12-05 11:20:10 | Weblog
 韓国のドラマには貧しいけど明るい性格の女性が大金持ちの男性の冷たい心を捉えるというシンデレラみたいなストーリーが多い。ところが、この頃の男性は能力がある女性、特に安定した収入のある教師や公務員と結婚したがっているという。すなわち、女の人も安定した仕事を持つように努力を尽くさなければならないというのだ。結婚の相手を選ぶ条件は学力、家柄、外見、性格などいろいろなので、就職よりずっと厳しいのが結婚だと思う。このような負担が女性に裕福な男性との結婚を夢見させる原因かもしれない。(でも、ドラマのヒロインは教師でも公務員でもなかったのに……。)自分で自分の価値を高めることに努めなければ選べる相手の範囲も狭くなるし、選択される可能性も低くなるというのは当然だが、なんとなくちょっと悲しいと感じられる。

 一方、韓国の社会には子供を産んで家事に専念するために会社を辞める女性も多い。ものすごい競争率を潜り抜けてやっと入社した新聞記者やテレビ局のプロデューサーなどは夜勤も多いし、時には週末にも出勤することもあるから、主婦として、妻としては大変な職業だ。韓国の社会はまだ、女性が結婚した後に自分の能力を発揮するのを支援してくれる制度も法律もはったつしていないし、会社自体に保育園のような施設が備わっていない。それで子供を産もうとしない専門職の女性が増えているという。やはり、韓国で女性として生きていくのはずいぶんつらいことに間違いない。


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3 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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タイトルがしゃれている (杉浦 端)
2006-12-05 22:02:27
「フーテンの寅さん 男はつらいよ」という映画が有名ですが、イ・ジミさんもご覧になったのですか?わたしは大ファンでした。俳優の渥美清さんはすでに亡くなっていますが。うん、いいタイトルだと思います。
韓国でも女性が家事の主役で、それと就職・社会活動の重複が女性に過大な負担となる・・・は日本でも似ていますね。かみさんはパート仕事していますが、わたしに対して、頭でわかろうとしても家事を実際やらなければ決してわからない、といっています。
そうなんでしょう。
本日12/5の日経新聞夕刊の生活ワーキングウーマン欄では、先日大阪であった「アジア女性経済人会議」の出席パネラーのインタビュー記事がありました。
韓国代表は、ウ・ジョンミさん。ゼロポイント代表取締役だそうです。彼女いわく「働く女性の苦労が多いという点では日韓は似ているように思う。家庭を大事にする韓国では2世帯、3世帯同居も多く、女性は会社経営していても両親と祖父母、子どもの世話などこなす必要がある。・・・ただ、状況は改善しつつある。(2000年に女性企業援助法が施行されるなど)政府の援助が行き届き始めた。女性のための創業教育センターやインキュベーション(ふ化)施設が整いつつある。・・・」とありました。あとシンガポールとベトナムの方もインタビュー記事があり、韓国と日本の近さに比べ、彼女たちの遠さがびっくりさせられました。シンガポールのクレア・チャンさん(バンヤンツリー・ホールディング副社長)は、「・・・夫は現在会長を努めている。結婚当初から家事も育児も完全に分担してきた。夫は洗濯もすれば食器洗いもする。これが家庭と会社経営とを両立させていく一つのポイントかもしれない。夫婦で会社を経営していく上で重要なことがもう一点ある。互いへの深い尊敬だ。私たちも衝突することがたくさんあった。それを乗り越えられたのは尊敬の念があったからこそだ。」ウーン、わたしができるのは週1回の食器洗いかなあ。それも自動食器洗いの。
ベトナムのグエン・ティー・マイ・タンさん(レフリジャレーション・エレクトリカル・エンジニアリング・コーポレーション会長)は、「家庭も大切。留学中に知り合った夫と子ども2人がいる。キャリアと家庭、社会貢献の3つが調和するよう常に努力しているつもりだ。」ここまでくると、日本や韓国の女性の苦労には、想像できないくらい隔たりがあるように感じました。
ここんとこ日本では少子化の面から、同じ問題をとらえる話題が多いですが、わたしの勤め先でも保育所を職場近くに作りました。そしてすぐ直近には、パートの賃金格差、それと裏返しに労働人口減少と同じ根の問題が目白おしだとわたしは思います。場当たり的は場当たり的ですが、こうして目の前の現実をひとつひとつ、国民共有の痛みと受け止めていくのだと思います。そもそも女性のほうが真面目によく働くのだから、男性はむらが大きいのだから、この世に女と男しかいないのだから、がんばってください。
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女性の活躍支援 (JEF)
2006-12-07 10:27:06
日本では昨年春に、次世代育成対策推進法(?)という法律ができました。女性の社会進出で最も大きな関門となっている、子育てしながら働くことを企業が支援することを目途とするものです。産前・産後休暇は当然ですし、会社によっては2-3年の育児休業を制度として用意していることもあります。法律が定める期間よりもこうした期間を長くすることで、出産から保育所に預けられるまでを休業し、保育所に預けている期間は短時間労働も認められるようになっています。
いまのところ、制度はかなり充実してきました。また、家計の問題からも共働きが普通になってきていますので、利用率も高まってきていると思います。
問題は、こうした休暇・休業というブランクを女性が自分自身の努力だけで乗り越えていかなければならないということ、夫が育児に協力する体制などではないかと思います。やはりこうしたことがあたりまえになって、周囲も家族もそれを普通に支援できるような環境ができてくるまでにはまだ少し時間がかかりそうですね。
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男もつらいよ! (坂上 一郎)
2006-12-09 00:42:54
日本では男の人にも結婚の為の過酷な条件が突きつけられています。(1)高学歴である事(2)背が高い事(3)高収入である事

暫く前からマスコミの意識調査結果から、女性達が結婚相手にこんな条件を、要求していると伝えられるようになって来ています。人格とか教養は何処へ行っちゃったんでしょうね。必要無いとは考えていないのでしょうが、条件の下位に追いやられてしまったみたいです。(2)背が高い事 を除けば、最近の日本の風潮である拝金主義の影響が現れているようで、男性としてというよりも日本国民としても寂しさを感じます。結婚適齢期の頃は、まだ将来への蓄え(お金ではなく)を築く時代で、将来高収入を得れる為の礎を築いておけば充分と考えていたり、やりがいの有る仕事をしたいと考えていた私などは、現在ならば取り残されていたかもしれません。30年早く生まれていて本当に良かったです。

1ヶ月程前にソウル在住の家庭が日本のテレビで紹介されていました。夫婦と確か小学校に通う子供の三人家族でした。夫婦共稼ぎの家庭でしたが、お母さんが子供の為の充分な教育費を稼ぐ為に、更なる高収入を求めて教員として、地方都市に単身赴任をするとテレビは伝えていました。韓国の教育熱は前から聞き及んでいましたが、お母さんが子供から離れて、子供の学費を稼ぎに行くとなると、チョット本末転倒かなとその番組は意識に残っていました。

今回の記事を読んで確かに韓国の男性は結婚相手の女性に多くを求めるようになって、女性は大変だなと理解しましたが、男性が自己の為としてよりも子供の為にそれを求めているように私には思えています。日本人女性がぶら下がりの為に、男性に高収入を求める意識とはかなりの隔たりがあり、まだまだ韓国男性は健全だと思います。

やはり日本では「男はつらいよ」の社会構造ですね。
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