敗戦国としての汚名を後世に残すな!

2013-05-26 10:37:09 | 日記
橋下大阪市長の問題発言で韓国、中国、アメリカに波及した、従軍慰安婦の歴史認識による発言や沖縄米軍基地の米兵への風俗進言発言に対する各国の非難が報道で取り沙汰されています。そして、国内においては野党女性議員や婦人団体や沖縄の県民までにも女性蔑視と批判され、人権問題にまで発展しています。
事の発端は当然、橋下市長の極端な発言にありますが、その発言のみが大きく報道され真意が伝わらない状況になったと私は思います。しかし、野党第二の政党の党首であり大阪市の市長である立場の橋下氏の発言としてはもう少し慎重であるべきであったのかもしれません。更にこの発言が今回大きく波紋を呼ぶことになったのは当時の官房長官である河野談話に起因していることであります。今回、非難を集中したのはこの談話を各国が既成の事実として受け止めていることであり、更に現自民党のこの談話に対するきちんとした解釈が示されず、党内にも反対者が燻っている状況の中で自民党は近隣諸国の反応にナーバスになりすぎていて、かえって、この問題を混沌とさせている要因となっています。従軍慰安婦問題に関しては過去において政治的決着がなされて条約が結ばれ賠償も終わっています。けれども、その時々の要人の発言が端を発してこの問題が、その都度浮上し、非難を浴びるということは、この問題が発展して、過去の旧日本の侵略戦争がやり玉に挙げられる事から逃れられないという現実であります。橋下氏の何故、日本だけがやり玉に挙げられるのかという発言は、僕はある意味理解できます。過去の世界大戦において日本の従軍慰安婦のようなことは、各参戦国の間でも歴然とした事実があり、そのことは敗戦国であるが為、周辺国や戦勝国からその批判を受け続けなければならないのでしょうか。侵略戦争は旧日本に限ったことではなかった筈です。元来、戦争事態、侵略がなかったことは数少ないと思います。過去の戦争で犯してきたわが国の罪は敗戦国として償ってきました。
東南アジア諸国や中国、韓国に対してもできる限りの援助もしてきたと思います。日本は互恵の精神でアジア諸国の発展に尽くしてきたと思います。そして、事あるごとに日本はやれ侵略だ、従軍慰安婦だ、靖国だ、と
非難を浴びれば、真摯に対処してきました。しかし、未だこの問題は解決していません。今はまだ過去の戦争に対して歴史的な事実や解釈を正しく追究出来る学者と資料が残っている訳ですから、今のうちに真実を明らかにして日本政府として毅然とした声明を近隣諸国や以前の戦勝国に対して示し、詫びるべきことに関してはきちんと謝罪し、誤解があることに関しては歴史的事実に基づき、近隣諸国に理解を求めることが大事だと思います。そして、なにより大切なことは、後世において、ことあるごとに非難されることが、無くなるようにしなくてはならないことであります。後世の人々に過去の亡霊のようなものに脅かされ、びくびくしていなければならない現実は絶対にあってはならないのです。禍根は絶対に残してはならないのです。私はその意味で橋下氏にだけことの責任を負わせるのではなく、政府として、国として今、重大な岐路に立たされていることを知るべきで、日本人であるならば橋下氏の真意を理解して日本国とした声明を世界に発信すべきであります。戦後70年に至って日本は近隣諸国や世界各国に対して新たな見解を表明して決して過去の過ちを繰り返すことはあり得ないし、今までもそしてこれからも平和主義に基づく、人権尊重、自由の尊重、そして互恵の精神に基づく国交の友好を各国と推進してゆく事の重要性を訴え続けることが大事なのであると思います。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿