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半夏生と田舎羊羹

雨続きなので、外のことが何もできず。今日は晴れ間が見えそうですが明日からはまた傘マークが続く当地。プライオリティーをつけて雨の止み間に片付けておくことをする日にしよう。

夏至から数えて11日目にあたるきょうが七十二候の半夏生です。写真の半夏生(ドグダミ科)はこの時期だけ、由来を葉っぱの一部が白くなるので半分化粧したように見えるからと聞いたことがあります。白いのは葉緑素が抜けるからで、すべての葉が白くなるわけではなく、虫媒に必要な虫を誘うために、目立たない花の代わりに葉を白くして目立たせているそうです。虫ならぬ人間も、その白さに目を奪われるというわけです。

また、農作業の目安として「田植えは夏至の後、半夏生の前までに終わらせる」という言い伝えがあります。これは「半夏半作」とも呼ばれ、半夏生よりも後になると、秋の収穫量が減ってしまうとされてきました。

そして、この時期は昔から豪雨が多いと言われます。
5年前は半世紀に一度級とも喩えられる程の豪雨が西日本各地を襲い、災害が少ない地方だといわれる本県も河川が氾濫堤防が決壊し、多くの方が亡くなり家屋全壊、半壊が何千棟で全国ニュースでも放映されたあの日のことは今でも忘れません。折も折、一昨日から昨日は九州、山口で線状降水帯が発生、これから梅雨末期に備え気を引き締めないといけないです。また、半夏生の五日間は「天から毒が降る」とも言われたようで、井戸に蓋をしたり、この雨に濡れている野菜を食すのを控えたりもしたそうです。お百姓さんからすれば、田畑の作物を流すほどの集中豪雨は「毒が降る…」だったのかも知れませんし、稲の根がタコの足のように四方八方にしっかり根付くようにとの願いからタコを食す習慣になったのも理解できますね。

幼少期、祖父からは「半夏の雨にあたってない梅を食すと腹を壊す」と言い聞かされたことが懐かしく思い出されます。先人は、豪雨に見舞われた時、また、歳時記として後世の我々が自然に目を向けるよう口伝としていろんな諺を残していてくれる、そう思わずにはいられません。

健診も近いし血糖値も気になるし・・・。
昨日、買出しに出たら買うつもりもない品に目が行って誘惑に負け、ええいっ!と羊羹を買ってしまいました。いいポジション、売り場に入る手前に地元の土産物コーナーがあってね。
私の父もそうですが、愛好者が多い羊羹。昨日は買ってないですが高瀬舟を模った舟形の羊羹もあり、遠くの親戚の子供には大人気です。上の部分は砂糖が固まっててじゃりじゃり感があり、その下の層は甘さ控えめな柔らかい羊羹です。ああ、検査前に食べちゃった。




コメント一覧

ken
https://blog.goo.ne.jp/nice_day002
hanakonoantena20220612う toさん

こんにちは。
コメントありがとうございます。

先人の処世訓は、
その時々になっみないと記憶が蘇らないですが、食べてよいもの悪い物の分別って昔の方はよく知っていらしてですね。つい最近も「ああ、そうだった」と教えてくださった方がいました。受け継がれたことを後世に残していかねばと思います。

ken🌺
ken
https://blog.goo.ne.jp/nice_day002
なおともさん

こんにちは。
田舎のおじいちゃんやおばあちゃんは本当によく知ってました。それがまた科学的に生きていることも多いですね。最近、子どものころのことをよく覚えててこの前のことを忘れている私、もう年ですね(笑)
植物も未熟な時は自分の身を守らないといけないですから、バラ科の植物はタネに昔でいうビタミンB17が含まれているんですね。自然のすごさには驚くことばかりですね。

高瀬舟を召し上がられたようで、遠方の方はお喜びにになられますね。もう2つほど食べたい気がすると思います。

宅内捜索中の寒天の流し型を発見したので、
水羊羹が作れる態勢になりました。
がんばろう~(笑)

ken🌺
hanakonoantena20220612う to
こんにちは☺️。

先人の知恵、教えは素晴らしいですね。

それを覚えておられる貴方様も素晴らしいです。
naotomo3451
おはようございます!
今日のお話、恥ずかしながらほとんど初めて知る事で、あー何て世の中には知らない事が多いのか、改めて恥ずかしくなりました。大変勉強になりました。梅の事は母から言われていました。
中学の理科の時間に梅と青酸の話しを聞き、納得しました。

先々週、高瀬舟という船形の一口羊羮を岡山土産に頂いたばかりです。周りは少し固く中は上品な甘さで、下さった方に「虎屋に負けないくらい美味しい」とお礼を言うと、本当に美味しかったねと喜ばれたばかりだったので、驚きました。なおとも
ken
https://blog.goo.ne.jp/nice_day002
アナザン・スターさん

おはようございます。
アミクダリン、枇杷もバラ科、梅もバラ科ですね。私も父から種を食べるな、生梅は食べるなと口を酸っぱくして教えれらました。
桑の葉や、枇杷の葉のお茶だったと思いますが実家のご近所さんが作って飲ませてくれたことがあります。
食べられるもの、いけないもの昔の方は本当によくご存知で話もうまく伝えてくれるのです。
実家の近くの方も次々と鬼籍に入られ、寂しい気がします。

ken🌺
アナザン・スター
アミグダリン
https://blog.goo.ne.jp/goo327anazann
おはようございます。
梅の種に含まれる、アミグダリンは入梅前には豊富で決して天神様を口にしてはならないとも。
枇杷も同様に、種には含まれていて、半夏生までには収穫します。
祖母の謂うことには、薬事に関することが多く、枇杷への想いを馳せ収穫しています。

今年、無農薬・味も大きさも、自然から与えてもらえました。
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