ドラマは3部作で来年2011年が最終回なのかな。
香川照之さんが正岡子規役を演じていたけど、微妙に岩崎弥太郎役とリンクしてしまう…。
<小説>
5年前かな、ちょうど病気(肺炎やら胆嚢をやられて)療養してて、あまりアクティブにならなかった頃。
司馬さんの小説、最初に「この国のかたち」を読んで、それから今ドラマで放映中の「坂の上の雲」を読んだ。
「坂の上の雲」は文庫で8冊だったか途中たるみかけたが、読み進めていくととても面白くなって、
2度読み返した。
坂の上の雲 全8巻セット (新装版) (文春文庫) | |
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文藝春秋 |
坂の上の雲 第1部―NHKスペシャルドラマ・ガイド (教養・文化シリーズ) | |
クリエーター情報なし | |
日本放送出版協会 |
「坂の上の雲」この長い小説を読んだ感想は、我々の祖先はすごい。日本という国は素晴らしい。
一面では、秋山真之、秋山好古、正岡子規の主人公が明治という新しい時代の幕開けの時代をどう
生きていったかを描いている。
そしてもう一面は歴史と歴史観。
ロシアと戦って勝ち目はない。政治家もほとんどそう思っていた。
ドラマでも、開戦が決まった時、伊藤博文は彼の懐刀と言われた金子堅太郎を呼び、
「アメリカへ行ってくれ」と頼む。
ハーバード大学で金子の同級だった当時のルーズベルト大統領に、日本の立場を明確に伝えるために特使となってくれと
懇願する。
そして伊藤博文もロシアが攻め込んできたら、自分も戦いの場で命を全うする覚悟でいる。
当時の国としての勢いや人の向上心、向学心、人々の元気さ、先人がいかに祖国を守るために必死に戦ったか、
自国の歴史に対する誇りが湧いてくる大作だ。