ゾンビを見たければ、終電に乗れ

ほとんど乗らないが、終電に乗ることがある
たまに乗るととても驚きがあって、いろいろ考えさせられる
これは当然ながら平日の電車に限ったことだが、終電に乗っている人々を見ると、まるで’スーツを着たゾンビ’だ

服を乱し口を開けて寝ている人
吊革に両手を掛けてうなだれている人
酔っ払ってブツブツ言っている人
険しい顔で目をつぶっている人
ドアの前で座り込んでいる人

99％男だが、その悲壮感といったらない
まるで拷問にあった後の様だ。
これが日本社会の現状なのか？と考えさせられる。
とても夢のある子供に見せられない
すごい状態で脳裏に焼きつけられる

後で考えるとそういえば、Ｎ.Ｙの地下鉄での光景を思い出した。
昔、夜に地下鉄を間違えてダウンタウン行きの電車に乗った時の光景。
車内は私以外99％黒人で、その表情はみんな疲れきっていて、どんよりとした雰囲気で、正直超怖かった

その時の光景を鮮明に思い出したのが、日本の終電なのだった
私鉄各線によって異なるかもしれないが、きっとどこも似たり寄ったりだと推測する。
東京だけの光景なのかもしれないが。

できることなら、各路線を観察してみたいが、終電なのでできない。帰れなくなるから
もっとも、’終電近く’の電車内でも同じような光景は見てとれるとは思う。
日本社会の現状をまざまざと見て、現実を考えるのに終電観察は意外と良い体験かもしれないゾ。