本日は矢崎硯水翁、桜田一平さんの両吟半歌仙を紹介いたします。
両吟半歌仙「水篶刈る」の巻 矢崎硯水捌
水篶刈る信濃の宿の銀竹よ 矢崎硯水
寄る人ありて灯す埋火 桜田一平
出航の汽笛の音の聴こえきて 硯水
岡を登れば地の遥かなる 一平
月の輪をよぎる翼のきらめきに 硯水
欅の機(はた)に凛と新絹 一平
ウ エッシャーの騙し絵眺む美術展 硯水
階下へ誘うコーヒーの午後 一平
嬉しげに毛先の揃え気づくまで 同
縄文顔のおもかげを抱き 硯水
ドッグラン柴犬戯れて瓜二つ 一平
魔法つぎつぎ宵のパリ祭 硯水
少将の外寝気ままにゆるす月 一平
何はさておきAIの技 硯水
問い重ねようやく答え近づける 一平
鐘撞き堂はこの辺りとか 硯水
酒あつめ無礼講なる花の下 一平
暮るるも遅き山の頂 硯水
令和七年二月 二日起首
令和七年三月十八日満尾
※典比古
3月21日硯水翁より次の「メール」を頂戴いたしました。
「典比古様
ご紹介下さった一平さんとの両吟が満尾になりました。半歌仙「水篶刈る」の巻、定稿を添付して送ります。両者三句提出、両者捌きなので一寸「薄め」です。矢崎硯水」
満尾にたいし典比古から翁に次の「メール」を送らせていただきました。
「硯水先生
満尾おめでとうございます!!拝受いたしました。そして一平さんとの両吟をこころよくお引き受けくださりあらためてお礼申し上げます。また「感想」等、後日送らせていただきますがしばらくお時間ください。」
そして直後にお二人に以下の内容のメールを送りました。
「改めまして満尾、誠におめでとうございます!
一平さんは、硯水翁との初めての両吟に『よくついていけたなぁ~』と思いました!やっぱり「芭蕉」を学んだ成果、そして翁の適切な導きと捌きがあってのことでしょうね。」
ということで、次回はこの両吟にたいする翁と典比古の感想コメントを紹介させていただきます。
■硯水翁のところの「ギンちゃん」に似ていました! lcv.ne.jp/~kens12/rerere/rerere.htm
高尾山の、ある店先にて 撮影 22日
高尾まんじゅう「有喜堂本店」