強犬堂

スタジオストロングドック・加藤慎隊長の頑固な小言

ワールドタンクミュージアム図鑑

2005年12月09日 | 書籍
ワールドタンクミュージアム図鑑誰しもが必ずコンビニで見たことであるだろう食玩。
その中で戦車モノの大人気のシリーズがあった。
それが「ワールドタンクミュージアム」ってなシリーズなんだな。

俺個人はなんだか「集めるだけっ」てなこういった食玩のシリーズが嫌いなんだ。
「金かけたモン勝ち」って気がするし、実際金かけないと揃わない。
揃わないとムシャクシャするし、
あとはまがいナリにもプラモ趣味モンとしては、手をかけないで完成、
ってのは許せない。やっぱり作ってナンボでしょう。

ところがだ、このワールドタンクシリーズ、
1/144のくせに形も塗装もなかなか精巧で、全くうならせてくれる。
さらにイイのは中に入ってる解説書だ。
プラモ専門誌「モデルグラフィックス」や戦車プラモ専門誌「アーマーモデリング」のなかで見開き2ページの連載を続けいた
「モリナガヨウ」という漫画家が解説書を手がけてるんだが、これがイイ。
で、イイなあ、イイなあ、と思いつつ「食玩嫌いだからな」と思いつつ、
買えないでいた。はっきり言えば「説明書だけ欲しい」って状況だった。

待って甲斐があったね。出たよ説明書だけを集めた一冊が。
それが写真のワールドタンクミュージアム図鑑なんだ。
¥2.310-の値段には一瞬ひいたが、それでも購入。
早速読みふけるオレ。仕事しろよ。


で、何がいいんだと思ってたのが、通して読んだらハッキリした。
戦車ってエピソードがスゲエ豊富なんだよね。
「ミヒャエル・ビットマンがすげえ戦車乗りだ」とか
「一番多くの敵戦車をイワしたのは実は突撃砲だ」なんてのから

「重装甲の上に重たい主砲を積み、重すぎて身動き一つ取れなかった戦車達」
「効率を重視するあまり、中の搭乗員のことはなんも考えてない戦車(T34)」
「あのポルシェ博士が作っちまって全く役に立たなかったハイブリット戦車(ポルシェタイガー)」
やらやら。
この一歩ひいて見ると「バカじゃねえの」っていう戦車の数々。
かわいくって仕方がねえよな。
こういうのって車なんかではなかなかありそうでない。

失敗しちまって、なおかつそのまま出しちまった車ってねぇモンだ。
ロータリーだって結局は市販化に成功したもんな。
上記の馬鹿馬鹿しいエピソードたちは、車で言うなら
「マツダがロータリーを作るには作った、走るには早い。
でもリッターあたり300㍍しか走らない」ぐらいのエピソードに近いんだよな。

でも実際はロータリーがナンボ燃費が悪いっつてもリッター0.3ってなこたねぇだろうし、「バカじゃねえの」っていうほどのエピソードには程遠い。


そこに行くと戦車は馬鹿馬鹿しい。読めば読むほど「馬鹿じゃねえの?」
それだけにいい。味わいがある。可愛げがある。


そう考えると最近の戦車ってそういう失敗やエピソードがなくて可愛げがねぇ。
そう考えると大戦の戦車って失敗だらけで極めて愛すべき車両たちだ。

つくづくオモシレー。いつまでたっても戦車好きはやめらんねえぜ。


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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
あいかわらず (Masa Hansen)
2005-12-15 05:32:08
面白い

べらんめえ調なのもいいw



戦車ラジコンはやんの?

パンツァーフロントの話は前聞いたけど?w