私の天命、何処で知る?

あっという間に不惑も終えて。
さて、天命と言われましても何のこっちゃ。
まあ日々幸せなんでいいんですけど。

わたくし、つまりNobody賞 表彰式、記念講演会に行ってまいりました

2023-03-30 17:29:24 | フィギュア
(※今日も長いですが、自分の備忘録のため、覚えてることだけですがツラツラと。)


29日はフレックスで16時まで働いてから行ったんですけど、雨がぱらついていてびっくりした~。
そして、神保町のサイゼリヤで夕飯食べてたら結構ギリギリの到着で、会場は残席わずかな状況でした。
前から3~4列くらいは関係者、招待者席だったのかな?
砂鉄さんやら板垣アナやらのお姿から、おそらく大学・研究関係者、出版他メディア関係者…、
なるほど、そういう場だったか…、とあらためて。
その後ろは主に見覚えのあるグッズをお持ちの皆さんでちょっと安心(私も小麦バッグ持参でした)。

始まる前に受付で頂いた資料をチェックすると、今回の選考会議に提出された推薦文がありました。
自薦応募の場合、それに目を通した会員に推薦される、という形で選考会議の場に進めるのだとか。
その推薦文を書いたのが、池田晶子氏の御主人であり、この法人の会長である伊藤實氏であったと。
この文を読むだけでもう「ありがとうございます」と勝手にお礼を言ってしまいそうになるくらいの
内容だったのですが、実際表彰式では「そこには記されていないことをお話ししようと思う」、とこれまた
当事者でもない私なんぞが胸がいっぱいになるような授賞理由のお話をされました。

表現者から研究者に転身した時の人知れない苦労、周囲の目等の葛藤の時間があっただろうことを推察され、
さらには構造的苦労、身体表現から言語表現への移行が可能なのか、
フィギュアスケーター町田樹を言語表現者町田樹は殺せたのか、等々
ドイツ語にある再帰動詞のお話を交えてお話されてましたね。
私は私自身を~ってやつか。
再帰代名詞の表現て独特だよなぁと私もドイツ語勉強した時思ったけど。
私自身の事を考えている私は誰でもない私、つまりNobodyである、と。
そういうことか~。
そして町田樹はその思索をこれからも続けていくことができる腕力と持続力があると
期待、確信してくださっての授与だとか。
なんとも心強いお言葉。
(これはあくまで汚い殴り書きメモを見直しての私の解釈ですのでちょっと婉曲表現もあったかもしれません)

これはどこぞのメディアで記事にされたり、あるいは映像がアップされたりはしないかな?
会長、さすがに話も面白いし当然ながら哲学的思考だしで、
町田先生も今後ともお話しする機会を幾度とも持ちたいお方だろうなと確信しています。
また良いご縁が結ばれたんだろうな。

そして花束贈呈には第9回受賞者の砂鉄さんが登場。
副賞(ではないのかな?)には我等が豊島屋さんからすんごい大きな紙袋の黄色がまぶしい鳩サブレが!
なんかさらにうれしい(笑)。俺たちの豊島屋さんとこんなところでつながってくださるとは!
(鳩サブレは勿論おいしいですが、私のイチオシは「きざはし」です)
あと山と渓谷社さんからシャンパンを贈られていた。
担当編集の村尾さん、後の祝辞では2008年、18歳の頃の雑誌インタビューからのお付き合いで
今回も言語に対する尋常ならざるこだわりをみせ、当初256頁の予定の本が
終わってみれば488頁…、とガッツリ笑いを取っていらっしゃいましたが
こちらも感慨深いことでしょう。
今回の受賞でまた売り上げもあるだろうし(私もサイン本申し込んだ~)
さらには大学の授業で用いられているなら毎年一定数の売り上げは見込まれるしな…。
新書館さんは主に宣伝をされていたような…(笑)。世界選手権のアワード楽しみにしてます。
あと壇上には上がられてなかったけど、SNSでONTOMOMOOKの担当さんは
来年度もコラボがあるようなお話をされていたので、そちらも楽しみです~。

順番前後しちゃいましたが、記念講演のタイトルは
『アスリートとして経験し、研究者として叩き上げる』。
まずはこの賞について、雑誌対談以降、互いの本を謹呈しあうよき書き手仲間である武田砂鉄さんが
授賞されたのをきっかけに知ったそうで、大学院生なりたての頃、この賞の理念を知って
自分もこんな賞を頂けるような書き手になりたいと思ったけど
書くことを続けていくうちに言葉を紡ぐとこには相当の覚悟が必要だと悟り、
簡単にあこがれてはいけない賞だとも思っていて、
今でも受賞に相応しいかと疑っている部分もある、とのこと。
そして所々で招待者席の先生方や関係者の皆さん、法人の皆さんへの感謝の言葉も忘れずに。
これまでの自身の歩み、アスリート時代に誰に教えられるともなく培ってきたものが
研究者として研究していくうちに、実は深い思索の中で身についていた事だと気付き
じゃあそれを若いうちから理解・意識して行動すればもっと良い成績につながる…みたいなことをや、
スポーツを語る言葉があまりにも貧弱だったから、経験を思考や言葉に置き換える術を学んだ…的な話、
あとは…、ちょっと全然まとまらないですね。帰納と演繹とか、すぐに言葉が解らなかった(汗)。
こちらもおそらくどこかでまとまった記事になることを期待して
「これからも自分の全人生を言葉にかける」という力強い言葉があったことだけ。
だいたい30分くらいの講演でした、ということで。

休憩中はご招待者の皆様へのあいさつで忙しそうでしたね。
対談は聞かずに帰られる先生方もいらしたみたいでしたので。

そして後半の対談ですが、この荒井裕樹先生がまたちょっとクセモノっぽくて。
研究者に多そうな、偏屈というか(誉め言葉です)拗れた感じが。
でも印象に残るフレーズが多かったかな。
「世の中は本屋の棚より複雑にできている」
「人は自分の想像力の範囲内のものしか評価しない」⇒「評価されないことが大事」
「○○らしい」とは他者が勝手に決めたイメージ通りの行動をした時に言われること
誰かが期待している自分像を覆すのが文筆家
「言葉が降り積もる」
「美しさ」の定義を一言で語れるわけがない 等々

研究者として、または文筆家として、先輩風を吹かして~とおっしゃいながら
なかなかな切り込みをされる方でして、でも
最後は砂鉄さんも交えての鼎談になり、姿勢の話なんぞでちょっと穏やかモードになって
(砂鉄さんのお力でしょうか…?)終わりましたけれども。
荒井先生、砂鉄さんとはその猫背姿も含めて親近感を思えていたようですが
町田くんが全くの正反対タイプ(姿勢も含めて)だったから、の、あえてのアプローチだったのかな。
ストレートネックに挟まれた町田樹、というオチは良かったのかどうなのか(笑)。

その中で気になるお話としては、これまで主に自身の経験したことと、それを踏まえて他者への呼びかけ、
みたいな文章だったところ、今後の取り組みでは他者について書く?みたいなお話を
ちょろっとされていたような?
こちらはまあ、しかるべき時期が来たら正式発表があるでしょうから
その日が来るのを楽しみに待ちましょう。

私のひどいメモに残された言葉的なものは以上になります(笑)。
21時前に終わりまして、外に出たらまさかのガチ雨で驚いた。こんなに降るって言ってた~?
まあでも乗り継ぎも順調で無事帰ってきましたが、さすがにすぐにまとめる気にならず
昨夜はさっさと眠りについて本日に至ります。
ですが、やはり記憶が…。もう残念でしかないですね。
でも、幸せな時間を共有できて嬉しかったです。
次は上野。そして詳細発表が待たれるPIWのトークショーですね。
去年も四月の二週目に詳細発表だった気がするので
来週かな、と予想しております。
中日開催ですが、どんな内容になるのでしょう…。

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