映画「リンダ リンダ リンダ」見てきました。
恵が叫ぶ「意味なんかない」というセリフがある。意味がないことに必死になってひたむきになって、それが無駄ではない、かけがえのないエピソードになるのが「青春」ってやつなんだ。
とか言ってみたりして・・・。
フライヤーに書かれてた「笑えて泣けて、キュンとなる」の通り楽しくて、そして自分の高校時代を懐かしく思い出すような、リアルでいとおしい作品だった。
地方都市の高校という設定ということで、緑豊かな景色や、化粧っ気のない黒髪の女子高生、木造の古びた校舎、それぞれが、見事なくらいに、私自身の記憶の糸と結びついて、自分が高校生に戻ったような気分になって見ている瞬間が何度もあった。タイムスリップをしたように・・。
ブルーハーツの曲をやることになるまでのくだりで、古いテープを見つけて「プリプリ?ボウイ?知らな~い!」ってセリフがあって、今の高校生は、もう知らないんだ・・・と、びっくり。
軽音楽部顧問の先生役には、ヒロトの実弟、甲本雅裕さん。
バンドメンバーの一人の女の子の夢の中に「ラモーンズさん」と「ピエールさん」が登場。ラモーンズさんは当然そっくりさんなんだか、ピエールさんはピエール瀧本人。しかも、出演はそこだけ。エンドロールにも「ピエールさん ピエール瀧」・・みたいな。
そういう、「くっくっくっ」って、ちびまるこちゃんの野口さん笑いが出る場面がたくさんあって、面白かった。
でも、この映画の一番の魅力は、無愛想で朴訥で、でも一生懸命でキュートな女の子達。
留学生ソンちゃんが、おとぼけでとにかく可愛い。ボーカルをやると決めた時の「私、頑張っていいか?」のセリフにジーンとした。後半の「ボーカルに誘ってくれてありがとう」と言うソンちゃんに「ボーカルひきうけてくれてありがとう」とギターの恵が言うシーンに繋がるんだけど、どっちもすごく好きなシーン。
夜の練習の合間に4人で話していて、真面目な話にはつい笑ってしまいながら「でも、こういう時のことって忘れないんだよ。」とベースの望が言うシーン。ここもすごく好き。
そして、好きなセリフは、留年している先輩が「今年は一人で出演するのかと思った」って聞かれた後に言った「一人でやってもつまんないじゃん、そんな楽しい事はみんなでやらないと」って言葉。いい言葉だなぁ・・と思った。
ソンちゃんが夜の体育館のステージに一人で立って、メンバー紹介をするシーンも感動的だった。背景が真っ白だったからなのか、ソンちゃんが立体的に見えて、スクリーンの中じゃなくて、目の前にいるように感じた。
大雨でキャンプファイヤーが中止になったせいで、満員の体育館での「リンダリンダ」の大合唱は、思わず涙が出てきてしまった。でも、そこに辿り着くまでの全てのシーンが、どこにでもあることなのにドラマチックで、素晴らしい!!
そんな作品でした。
見終わって、外に出た途端に、何故か全力疾走してました。高校時代にタイムスリップしていたせいか、陸上部で鍛えた本気なフォームで・・。そして、方向音痴の私は、駅前通りを逆走して、狸小路から大通りに行くはずが、すすきのに着いてしまいました・・・。もちろん、走って戻ったさ!あぁ走ったさ!!呼吸法もばっちりさ。日曜の夜で人も少ないから、大爆走さ!!
気分爽快でした。(でも、自分の行動が理解できませんでした。)
ブルーハーツ聞きた~い。でも、実家にあるLPしか持ってないんだった~

聞けな~い