NINAGAWA 十二夜

７月大歌舞伎に行ってきました。
きゃぁ～菊ちゃんの真正面に位置した、三階１列２５番の席。
チケット取りをお願いしている実家の母には毎回感謝です

シェイクスピアの名作「十二夜」を
蜷川幸雄の演出で歌舞伎座初上演！
この夏、演劇界話題の出逢い。

一言で言うと楽しかった
たくさん笑ったし、相手を想う恋心をチェンバロの調べにのって歌う場面では
胸キュンとなり、おぉーと感心したり、何よりも新しい試みに役者さん達が
楽しそうに演じているのが嬉しかった

チェンバロの音色が流れる舞台の向こうは鏡の世界。
歌舞伎の中に現代劇が違和感なく取り込まれていました。
ただのドタバタコメディーに終わらず、そこは蜷川幸雄の描いた歌舞伎ワールド。

いつもなら場面転換に回る舞台でさえ、
暗示にかかったように見ている自分が回っているような錯覚さえ起こすくらい。
綺麗で可憐な菊ちゃんはもちろんのこと、松緑が見事にハマっていたし、
亀治郎が生き生きとしていたのを見ることが出来たのも収穫。
松緑は今いち好きになれない役者さんではあったけど、１月演舞場での「六歌仙」の文屋を演じた時に「結構上手いんだー」と思ったことがあって、
この人にはこういう役が仁なのかなーと。
捨助演じる菊五郎さんの舞台への現れ方にも意表を付かれましたね～

菊之助：斬波主膳之助・獅子丸実は琵琶姫
時蔵　：織笛姫
信二郎：左大臣
松緑　：安藤英竹
亀治郎：麻阿
左団次：洞院鐘道
菊五郎：丸尾坊太夫・捨助


母は前半に見に行って、戻りチケットを拾って、再度明日も観に行くのですって。
私も余裕さえあれば行きたいなー


帰りの電車でチラシを眺めていたら、隣に座った年配の女性から話しかけられた。
チケットを買えなくて今月は行けなかったとのこと。
色々役者さんのお話で盛り上がり、下車駅までがあっと言う間。
見てすぐの感想を誰かと話し合えるって嬉しいな