さらしな日記

さらしな、更級、晒菜、さらし名…?
南のnemoと北のneco、それぞれ好き勝手にやってる徒然コラボ

『花衣夢衣』 (nemo)

2008年05月29日 | 読書・蘊蓄
 世間の着物好きの間では 「『おせん』に出てくる着物が可愛いv」 とか言われてる横で、ドロッドロの昼ドラで着物ウォッチングしてる奴。勿論リアルタイムでは見れないので録画してだけど。
 原作が集英社のレディコミに連載されていたリアルタイムで読んでた頃から「うわ~ドロドロぐちゃぐちゃ;;;」と思っていたので、昼ドラ素材には格好の話。
 ぶっちゃけて言えば双子の片割れに振られた男が未練がましくもう片方と結婚したが為に次々と波乱が訪れるという話だが、姉が加賀友禅作家で妹が呉服屋の若女将なので着物が良く出ている。ちなみに着物提供スポンサーはや○と。
 友禅といえば振袖や訪問着が主流なので、正直なとこ作品として出てくる着物には全然トキめかない。とりあえず「加賀友禅は絵画要素が強い」と言われていたのは本当なんだなぁ~と認識したくらいで(あれだと私は京友禅のが好きだわ)。
 代わり?に作家の姉が日常的に着ている着物は、色目は地味だけど柄が可愛かったりして結構好み。妹の方は若女将という役割のため──もしくは性格の対照性を際立たせるせい──か淡色のやわらか物が多く、どちらかというと年配の姑女将が着てる紬のが好み。

追記でドラマ感想.
 原作では「よくこんな男に姉妹揃ってトキめいたものだ」と不思議に思うほど底意地の悪いDV男だったヒーロー(?!)は、話の都合上ぐちぐちの優柔不断ストーカー男に変貌。
 つくづく昼ドラに出てくる男ってロクな奴いねーな、と痛感。でもだからこそ面白かったりするので、昼ドラっていうのは基本的に他人の不幸と葛藤を見て喜ぶものなんだな~と意地の悪い見解。


痛恨の一撃 (nemo)

2008年05月23日 | 手仕事
 裁断した布の端をかがるためミシンにセッティングした。布押さえの種類はきちんと交換させたのだが、縫製方法を指定するのを忘れていたため基本である直線縫いのままだったのだ…おかげでミシン針の動きと押さえの運針がかみ合わず、見事に針が曲がってしまった~;;;
 1番スタンダードな奴だったから替えはあったし、それほど高いモノでもないんだけど、やっぱり自分のミスでまだ使えるはずだったモノをお釈迦にしてしまうのは勿体なかったと思う。
 次は繰り返さないようにしよう、とひっそり反省。

『駆け込み、セーフ?』 (nemo)

2008年05月19日 | 読書・蘊蓄
 コレも図書館で借りてきました──借りてばっかしだな貧乏性。
 酒井さんのエッセイは読んでいて「なるほど」と思うことは多いのだが100%の共感は少なく、かといって「目から鱗」の発見はない。ただまぁ何となく良いんでない?てな感じである。
 元々が週刊誌のエッセイなのだからそんなに深く考えることを趣旨として書かれてない、むしろそういう軽いノリが持ち味なのだろう。しかしそれだけに本棚に並べておこうという気が少ないのも確か。
 しかし今回のこの本は、文庫になったら買ってみっか?と思った(ただしその頃には時事ネタが古くなってる可能性大あり)。例によって例の如く週刊誌2ページ分のエッセイが束ねられた内容なんだけど、徐々に変わっていく世相と男性心理、そして変化してはいるモノの意外と根底はスタンダードな女心の需要と供給が成り立たなくなっている今日この頃が非常に分かり易く書かれている。
 …しかしこれが現実なら日本の少子化はやっぱり止まらないんだろうねぇ、と乾いた笑いがつくのはご愛敬;;;

個人的に参考になったのは
 ○ 中年の無理なダイエットは顔(皮膚)に出る
 ○ いつまでも若い格好をしている人には却って注意できない
 ○ 若い子の浴衣は着崩れてもご愛敬だが、
   ある程度の年齢はラフな格好にこそ気を使わなければいけない
 ○ カラオケは絶対同世代で行った方が楽しい
などでしょうか。とりあえず心に留めて、周りから「痛い」と思われ──るのはともかく「ウザい」と思われないような自適ライフを送る参考にするとしますか。