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ねここねこの家

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アモクロノス~旅の戦い(battle of the journey)~ 最終話 「旅の戦い」

2019-10-02 00:14:05 | 小説

最終話 「旅の戦い」



「な…何で?だっ…て」


ジャイワナーゾがいるところに1人の姿があった。


「マイールがいる!」


セイナが止まっているマイールの近くに行こうとする。


「動かない方が良いよ。君は撃ちたくない」


セイナの足が止まって頭から血を流したマイールがいた。


「ジャイワナーゾは2機あったんだよ。ギリギリで逃げられた。これに乗ってね。自分だけ助かったって今度は責めるのかい?」


ジャイワナーゾに手をかざしながら、銃口はセイナに向いたまま話す。


「マーズの鉱石はいただいたよ。これさえあれば…」


話し出すのをセイナが静止して答える。


「アベルトのやり方についていけないって。必要なんてないと思う。これじゃアベルトと変わらないよ」


セイナが言い聞かせるように、悲しみの口調で言った。


「使い道が違うだけとは考えないのかい?」


微笑んで答え、ジャイワナーゾに乗ろうとしたときだった。

マイールは背後まで気づいていなかった。


守里がいた。


「戦いは止めるんだ!セイナを傷つけるな!みんなを…」


マイールと守里が殴り合いになる。

守里が転んだとき、力を振り絞って銃口を向けた。


「終わりだ!!」


マイールが銃声とともに崩れ落ちるようになった。

反動で守里も転んでしまう。


必死にジャイワナーゾに乗って逃げるマイール。


エンジンの勢いで守里は立てなかった。

ベラーナが小さく叫ぶ。


「あいつ…生きているかは…多分自動で動いているだけで…」


Gビャクヤは起動できない。

生死が分からないまま、マーズの鉱石とともに空を飛んで行った。


守里が悔しそうにしながら、悲しい思いで行き先を見ていると見えなくなった。

パワークロノスで新しい力が生まれたとともに、守るべきマーズの鉱石は消えた。


「生きていればパワークロノスを狙うだろう。そうでなければ…終わりだ」


麻生の言葉とともに、不思議な想いで誰もがその場から動けなかった。


守里剣の中で旅の戦いは終わりを迎えているように感じなかった。

 



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