和名:センコウハナビ(線香花火)
学名はハエマンサス ムルティフロルスといわれるヒガンバナ科の植物です。
この花の存在感はやはりその大きさ。
センコウハナビと名付けられていますが、よく言われる「打ち上げ花火」の名の方がピッタリといった感じです。
写真の花でも直径が20cm以上ありますが、大きな球根になり本当に力が付くと、直径が25cm位にもなります。そのようになると本当に存在感があり、圧倒される感じさえします。
ただ、残念なことに花火の名のように満開になった途端に枯れ始めます。
咲き始めからしても1週間の寿命と言ったところです。
この花には思い入れがあります。
20年近く前にタイに視察に行き、珍しい花を探しに花屋を回っていたのですが、ある花屋の店先にこの花を売っていたのです。
図鑑でしか見たことがない花でしたので、真っ赤で大きな花に本当にビックリしました。
今は日本でも販売しているところがありますが、その当時はまだ販売しているところがありませんでした。植物を国外に持ち出すのは大変なのですが、どうしても欲しくて1鉢買いました。
ホテルで土をキレイに洗い落とし(土が付いていたら国外には出せませんので)、空港で植物検疫を受けて日本に持ち帰ったのでした。
増やすつもりでは栽培していませんので、さほど増えてはいませんが、
毎年大きな真っ赤な花を咲かせてくれています。
一瞬の花ですのでなかなか人に切り花を差しあげる機会は少ないのですが、
ちょうど見かけたときには差し上げる事があります。
兎に角、その大きさ、綺麗さにビックリされます。
感動してもらうにはピッタリの花です。