想い出を盗んで

やさしさにさよなら

コメント、メッセージ歓迎です。必ず返事します。

でも「半沢直樹」にはなれそうにない。

2013-08-24 05:47:05 | 日記
6月、TBSテレビのドラマ「空飛ぶ広報室」が終わり、7月からは10年振り?放映のフジテレビのドラマ「ショムニ2013」を楽しみにしていたが、江角マキコ演じる主人公OLの制服のスカートの丈が10cm長くなったせいではないだろうけど、期待していたほど面白くなく。

その代わり、どうせ企業経済小説が原作のドラマで堅い内容で面白くないだろうとあまり期待していなかった、日曜日夜9時TBSドラマ「半沢直樹」が面白い。

この前、「空飛ぶ広報室」のことについて書いた時、サラリーマンが日曜日の夜、楽しめるテレビドラマがあっても良いのではと書いた。その声がTBSに届いたのかどうか分からないが、普段、テレビドラマなど見ないサラリーマンが「半沢直樹」を見ていて、視聴率が20%を越えるなど好調らしい。

ドラマの中で堺 雅人演じる主人公の銀行員・半沢直樹の言う「やられたら倍返しだ」「10倍返しだ」というセリフが流行語にもなっているらしい。
もともと、いつも笑顔で爽やかな役が多い堺 雅人は好きな俳優だったが、今回は少し、暗い過去を持ち、正義のためには少々汚い手も使う役を見事に演じている。

脇役の国税庁幹部役の片岡愛之助や、銀行常務役の香川照之の演技には凄みがあり、それから半沢を貶めようとする銀行の上役等が「半沢~」と呼び捨てにする過剰なまでの演技が良い。     

毎回、半沢がピンチに陥り、ヒヤヒヤするが最後にどんでん返しがあるところなどは、アメリカの人気テレビドラマ「ブリズンブレイク」にも似ている。

最初の頃は、展開が遅く、どこが「やられたら倍返し」「10倍返し」なんだと、イライラしながら見ていたが、段々とスピーデイーになり、それにつれて、視聴率も上昇。

僕としては、仕事中に上司を呼び捨てにし罵声を浴びせることなど、どんなに憎んでいても無いんじゃないかと、違和感を覚えないではないが、時代劇「水戸黄門」の印籠みたいで見ている人には、スカッとするらしい。

「部下の手柄は上司の手柄、上司の失敗は部下の失敗」という常務のいる銀行の中で、半沢はその逆を行く。部下の失敗で窮地に陥った半沢課長は、自分の失敗として責任を取ろうとし、部下もそんな半沢を信頼し半沢のために働く。

前回は悩んだ末、自分を貶めようとした上司、支店長に10倍返しをすること、すなはち、銀行員として家庭人として徹底的に破滅させることを止め、その代わり、自分と部下を希望どおりに異動させた。
こんな上司がいたら、こんな部下がいたらと世の中のサラリーマンは思うに違いない。

でも、「やられたら倍返し」も良いが、人間「優しくされたら倍返し」、「愛されたら10倍返し」の方がよいと思う僕は「半沢直樹」にはなれないでしょうか。