想い出を盗んで

やさしさにさよなら

コメント、メッセージ歓迎です。必ず返事します。

映画「ツリー・オブ・ライフ」

2011-09-23 18:48:00 | 日記
昨夜、劇場のレイトショーでブラット・ビット、ショーン・ペン出演の
「ツリー・オブ・ライフ」を観た。新型インフルエンザが流行した一昨
年以来の映画館での鑑賞。客は僕らと、あと女性が一人でほとんど貸し
切り状態。一人でレイトショーを見に来る女性がいるんだと妙に感心した。

そんなことより、映画の話。
見終わって、すかっと爽やかになるのでもなく、深い感動に涙するのでもなく・・・
よくわからなかった。キリスト教に詳しく、英語に堪能であれば、もう少し
ストーリーとテーマを理解できたのかもしれないけど。

映画の展開に熱中するというより、自分の子供の頃などがオーバーラップしたり
して、不思議な映画だった。まあ、少なくとも、女性より男性にお薦めの映画で
あることは間違いないかもしれない。

映画を見ている最中、それから見終わってから、自分の家族との想い出が蘇ったり、
先祖のこととかについて、考えたりしている自分がいた。

彼岸の中日を前に見るにはふさわしい映画だったかもしれない。

「秋の気配」byオフコース

2011-09-17 18:18:00 | 日記
クリスマスの季節に山下達郎の「クリスマス・イブ」が巷で流れるように、晩夏から初秋にかけて
よく聴くのが、オフコースの「秋の気配」という曲。

イントロのギターの調べから寂しくて、美しいメロデイが切ない。
ただ、「たそがれは風を止めて ちぎれた雲はまたひとつになる」というような
高校の古典の授業で習ったような歌詞が出てきたりして、すこしわかりづらいところがある。

以前、ある全国紙の娯楽版に、「秋の気配」が取り上げられたことがある。
「飽きた恋人をふる男」という題で。

「ぼくがあなたから離れていく」
「別れの言葉をさがしている」といったところが、そう聞こえるらしい。

小田さん本人には取材せず、ファンであった大学教授などに批評させている。

最初、この歌を聴いた時、冷たい心の男の歌など思いもしなかった。
むしろ、
「ああ 嘘でもいいからほほえむふりをして
ぼくのせいいっぱいのやさしさを あなたは受けとめる筈もない」

のところなど、逆に振られた男の気持ちをよく表現しているなあとさえ思ったぐらいだ。

燃え上がった夏が過ぎて、少し冷めた秋(飽き)が来る。
恋人に飽きたから別れるというのは、それほど非難されることなのだろうか。

飽きたから恋人を振る・・・それが男のやさしさと言いたかったのではないだろうか。


東野圭吾

2011-09-04 11:29:00 | 日記
9月になって、夏が逃げて行ってくれれば良いけど、ことしも暑かった夏は、もう少し続きそう。

加えて、ことしは電力不足による節電が叫ばれている。

そんな残暑の過ごし方は、窓を開けて、風に吹かれながら、寝ころんで、「東野圭吾」の小説を読むことをおすすめします。

推理小説はあまり読まないので、他の作家のことはよく知らないけど、東野圭吾の小説は、文章がやさしく、スラスラと読んでいける。

ストーリーの展開が早く、現代のテーマをうまく取り込んでいる。
しかも、理工系大学の出身らしくトリックが科学的で、最後に意外などんでん返しが待っている。

また、犯人がわざと逮捕されるが、動機を偽装したり、主人公の刑事が事件とは直接関係ない捜査対象者の問題を解決してあげたりと、なかなか面白い。

強いて難点を言えば、犯人の動機とか、犯人以外の登場人物の性格の描き方が今一つ、の時があることか。

また、刑事が単独で捜査するのだろうかとか、自費で関係者にお土産を買って行ったりするのだろうかなど疑問に思うことも出てくる。

・・・

主に図書館から単行本を借りて読んでいる(東野さん、売り上げに貢献できずごめんなさい)。

ところで、月刊誌の連載ものもあったりするのだけど、読者は次の発行まで一月も待てるのだろうかと余計なことまで考えてしまう。

///

西村寿行のハードボイルド小説にも熱中したけど、東野圭吾の推理小説にもはまりそうです。