旧）ナルル、負と悲しみの連鎖

218年4日



プリシー卿とリッキー君のお子さんが生まれました！

名前はエンリーケス君。

どんなお顔になるかな？？

リッキー君に似たお顔になってくれるといいな…

とか思ったり。

…生まれてくる命があるのだから、

死にゆく命があるのは当然なんだよね…


…あぁ、ため息しか出ない…


そう。。。

この日、実は色んな事がありまして…




なんと、カロヤカさんのお嫁さん

クローディアさんが危篤になってしまっていたのでした。

クローディアさんは、父陛下の１学年下。

父陛下もぐったり来ている今…

何だろう、この１９歳前後の危篤者続出。。。

もうやだ…こんな短命辛すぎる！

孫の顔すらまともに見れないなんて。

ヌリア先王陛下の時には、３０歳まで生きていた方も多かったという。

どうしてこんな短命になってしまったの？？

カロヤカさんも、妻に先立たれるのが辛いのでしょう。



現実逃避をされていました。

・・・そりゃ辛いですよね！

真面目なカロヤカさんが

こんなこと言っちゃうくらい！。゜゜(´□｀。)°゜

辛い思いを秘めながら



クローディアさんを見送りました。

ぎゅっと胸が締め付けられる…

クローディアさんへのお祈りができない。

結婚したら、今と同じで父陛下を見送ることが出来ないんだ。

それも辛い。

目の前のカロヤカさん、マートルさんを見ていて

近い将来の自分と重ねました。


翌日の５日



クローディアさんは、愛しの旦那様と家族、

大切な人達に送られていきました。



隣で旧友を送る父陛下。

一体どんな気持ちで見送ったのかな…

…そう思っていると、



葬式後、ヨルゴさんが話しかけて来てくれました。

デートのお誘いでした。

昨日の今日で、こっちから誘えない…(´Д｀。)　

むしろ会わせる顔がない。

って思っていただけに、彼のさそいは嬉しいです。

…断れるはずもない…


葬式後、父陛下に話しかけてみると



元気だって言っていた。

…でも、すぐに呼吸が上がるのは知っている。

王様も大変だ…。心は穏やかではないはずなんだけど…。

実は、この日も危篤の人がいました。



クローディアさんの同級生で風の騎将のマルレーネさんです。

美しくて強かったマルレーネさん。

まさか１９歳で寿命を迎えるとは！

旦那さんのマキシムさんは先に亡くなられたので、

娘のノルマさんと二人くらしをしておりました。

さすが父陛下も連続でぐったりしてしまったのか



次の日のお葬式前、弱音を吐いていました。

気持ちは分かる父陛下。

どうか心を強く持って(´Д｀。)

私も頑張るから。

と外に出ると



ヨルゴさんが出待ちをしていました。

へこんる。って思って心配してくれたのかな？？

あはは、また花が増えてる (。´艸｀)

ありがとうヨルゴさん。

デートの前にお葬式行ってきます。

心配しなくても大丈夫。

国民を見守るのは、父陛下から引き継いだ大切な仕事だから。


慌てて向かったお葬式。

マルレーネさんのお葬式は思ったより人がいませんでした。



悲しみの雨が降る中、

父陛下も母殿下も一緒に見送りました。

遠くて表情よく見えないけど、父陛下が心配だ…


お葬式後、



両陛下も私もデート。

残された時間、夫婦仲良くやってほしい。



両陛下を真似して、いい家庭を築きたい。

家族団らんの時間がなかったヨルゴさんの為にも。

結婚式ドタキャンした自分にも、ヨルゴさんは優しい。

「本当にだいじょうぶ？」

っていうセリフを一回も言ったことがないヨルゴさん。

「いい家庭を築こう」「オレも頑張る」

しか言ったことがない。

ホント優しい人だなぁ…

｢無頼の人」って絶対嘘でしょう？ｗ

…あーでも頼ってないのか。

頼っているのは、こっちのほうだものねil||li(つд-｡)il||li