体を清める 2015-11-05 22:17:08 | 9.いじめられる僕 目が覚めると、板敷の床に月の光が射していた。閉め切った板張りの雨戸はだいぶ古びた代物らしく、ところどころに隙間があり、暗い部屋を淡い光で満たすのだった。体を動かすと床が軋んだ。 麻縄は解かれ、両手も両足も自由に動かすことができた。しかし、相変わらず一糸まとわぬ素っ裸のままだった。 ここがみなみ川教の集会所の二階であることに気づくまで、少し時間がかかった。昨日、僕はみなみ川教の儀式を中断させ、 . . . 本文を読む