岩の上で真っ裸のままオナニーを強制されている僕は、女の人たちの視線がおちんちんだけに集中しているのではないことに気付いて、恥しい感じが更に増幅するのを覚えた。例えばルコは、どちらかといえば僕の顔に視線を向けて、羞恥にゆがむ僕の表情を観察することが多かったし、エンコは、頭のてっぺんから足先まで、何度もゆっくりと視線を這わせた。風紀委員に至っては、眼鏡のツルにそっと手を当て、丸いレンズを上下させながら度々僕の後ろに回り、お尻を眺めては、また正面に戻ってくるのだった。彼女によると、性的な快感が高まって射精が近くなるとお尻がきゅっと引き締まるそうで、それが見ていてとても面白いとのこと。ミューは大笑いして、風紀委員と一緒にお尻のチェックに行くようになった。
一番冷静に見つめているのがY美だった。精液はY美の許可が下りなければ出すことができない。許可を出す前に射精してしまったら、罰ゲームが待っていた。罰ゲームは、女の人たちの挙げた幾つもの残酷なアイデアの中から、S子が「マヨネーズ浣腸」に決めた。お弁当用の小さいマヨネーズをお尻に挿入して、腸にマヨネーズを絞り出すという、考えるだけでもおぞけ立つ内容だった。
いっていい、とY美が言ったら、直ちに射精しなければならなかった。それより遅くても早くてもいけない。僕は必死に手を動かして、射精寸前の状態を保ちつつ、Y美の許可を待った。が、Y美は冷酷な薄笑いを浮かべたまま、何も言わない。S子と顔を見合せているので、まだだろうと思ったら、突然僕の方を向いて、「そろそろかな」と独り言のように呟いた。Y美のその一言で、女の人たちの顔がぐっとおちんちんに近づいた。彼女たちの視線がいっせいに、亀頭部分の大きく膨らんだおちんちんに注がれる。
ずっと射精のスタンバイを続けているので、足の先まで熱を帯びたようだった。背中を玉の汗が立て続けに流れる中、Y美が「いい」と口にするのをひたすらに待つ。なかなか言わないと思って手の動きが少し遅くなると、Y美が今にも許可を出しそうな素振りをする。でも、結局、Y美は黙ったままだった。剥き出しの亀頭が赤く染まって、射精の瞬間を今かと待ち構えているのを見て、満足そうに微笑むだけだった。その様子から僕は手の動きを少し緩める。
こんなことを繰り返す内に、僕の性的快感は、手の緩急ではコントロールし難い程に高まってしまった。もう手の動きを緩めても、完全に動きをとめてしまっても、おちんちんから手を離さない限り、射精を回避できないのではないかと思われる。おちんちんの袋が小さくしぼんで、快楽のピンと張った糸を下腹部から胸の辺りまで重ねる。こんな状態では、例え指先がおちんちんから離れても、風が吹きつけただけでいってしまいそうだった。
いい、というY美の声を聞いて射精する。女の人たちが黄色い歓声を上げた。初めて射精を見たというエンコが岩の上に飛び散った精液を木の枝で突いている。タイミングもぴったりだったので、罰ゲームは免れると思った。
それにしても同級生の女の人たちの前でオナニーさせられ、射精まで見られるのは、やはり強烈に恥ずかしく、している最中よりも終わった後が苦しい。射精後の白く醒めた意識の中に、たった今自分のさせられたことが新たな記憶として入ってくると、とにかく今すぐ服を着てこの場から立ち去りたいという強い、ほとんど生理的とも称するべき欲求に悩まされる。でも、そんなことはとても叶わぬ望みであることを僕は知っている。第一、ここには僕の服がない。身を隠す布切れが一枚もないから、相変わらず一糸まとわぬ格好のまま立っているより他にしようがない。女の人たちに囲まれて自分だけが素っ裸でいることが強く意識せられて、たまらなくなってしゃがみ込んでしまった僕は、たちまちS子に叱られ、腕を引っ張られて再び立たされた。おちんちんを手で隠し、もう片方の腕で胸、乳首の辺りを覆うようにして、全裸のまま露出面積を少しでも小さくしようと努力をする僕に、Y美が言った。
「いいと言う前にいっちゃったね。はい、罰ゲーム」
何が何だか分からず、ぽかんとしてしまう。Y美は、軽蔑するような目で僕の体をじろじろ見回した。
「だから、罰ゲームだよ。いいって言う前にいったでしょうが」
Y美は許可を与える意味で「いい」と言ったのではなかった。「いいって言ったら出すんだよ」と、言わずもがなの説明をしたのだという。僕は最初の「いい」だけを聞いて射精の許可が下りたと思い、いってしまった。耳には最初の「いい」しか残っていなかった。
「残念だったねえ。諦めて浣腸されちゃいましょうか」
にやにや笑いながらS子が僕のお尻をぴしゃぴしゃと叩く。Y美の「いい」という声を確かに聞いて精液を出した。騙すなんて酷いと思い、悔しくて涙がこぼれそうになる。タイミングを合わせることに集中しておちんちんを扱き続けたのに、羞恥も忘れて、女の人たちが満足するように精一杯頑張ったのに、その努力を否定されたような気がした。
「なんで? いいって言ったのに。酷いよ」
抗議すると涙声になった。Y美を見上げる目が潤む。
「なんだよ。お前が勝手に勘違いしたんだろうが」
「ずるいよ。騙したんでしょ」
指でそっと涙を拭いながら、勇気を振り絞ってY美に立ち向かう。
「お前、自分が奴隷だって分かってるの?」
「でも、Y美さんがいいって言ったから」
「いいなんて、言ってない。お前が聞き違えただけだろうが」
足だけでなく肩まで小刻みに震えるようになった僕のすぐ目の前にY美が立つ。目の前にはY美の白いブラウスがある。声が天から降ってくるような気がした。
「そんな。僕はY美さんがいいって言ったと思ったから」
小さく萎れてゆく声が自分でもよくわかった。
「奴隷のくせに、反抗的な態度が許されるのかよ」
明らかにムッとしたY美が僕の肩を突いた。後ろへよろめいた僕にすかさずY美が間合いを詰める。風紀委員がY美に口答えをする僕を呆れたような目で見る。その目は、「たった今、無理矢理オナニーさせられて射精の瞬間をみんなに見られたくせに」と語っているようだった。風紀委員は、おちんちんを隠す僕の手がぶるぶると震えているのに憐れみの一瞥を投げると、怒りのために顔を赤くしつつあるY美をなだめようとした。しかし、Y美は何を言われても首を横に振るばかりだった。
「浣腸は、許してください」
罰ゲームのマヨネーズ浣腸が脳裏をよぎり、Y美に思い返すように哀願するものの、聞き入れてくれる可能性の絶望的な少なさを思って声は小さく、途切れがちになった。一時的な感情に流されて、身の程をわきまえぬ抗議をしてしまったことに、僕は早くも後悔していた。
「真っ裸の奴隷の分際で、私に逆らうなんて」
憎々しげに僕を見るY美の目が大きく開いたかと思うと、突然、強烈な平手打ちを見舞われた。続いて、腰を蹴られる。岩から転がり落ちた僕は草地に倒れた。
太陽の光を遮る黒い影になってY美が岩から飛び降りるのを見た僕は、すぐに立ち上がり、草地を走って逃げた。しかし、裸足のままなので早く走ることができない。素っ裸のまま逃げる僕の後ろ姿を笑うルコの声が聞こえた。
しばらくして追いつかれた僕は、Y美にタックルされて乾きかけた湿地帯のような所へ転がされた。恐怖のあまり許しを乞うことすらできない。Y美は足を使って僕をうつ伏せにすると、背中に靴の裏をぺったり付けた。そして、じわじわと体重をかける。土の上でうつ伏せになっている僕の体が少し沈む。Y美の全体重が乗ると、もう片方の靴の裏がお尻の上にべったりと付いた。僕のむき出しの体がぎしぎしと軋む。痛い。おちんちんの袋に地面の石が食い込んで、激しい痛みに悲鳴を上げる。
ゆっくりと落ちないようにバランスを取りながらY美が僕の背中を移動する。土に圧迫されて体じゅうが苦しい。頭の上にY美の足が来た時、柔らかい土に僕の顔の半分が沈んだ。突然、お尻の方へY美が動いたので、おちんちんの袋に硬い石が激しく当たった。
「許して。痛い」
口に入った泥を吐き出して叫ぶと、S子が僕の声色を真似してみんなを笑わせた。Y美はいったん降りて、また足を使って今度は僕を仰向けにする。土に汚れたお腹が日の光に照らされる。おちんちんを隠そうと伸ばした腕をY美が蹴り、両腕は体の横に添わせるように命じる。言われた通りにして、今度はどんな痛い目に遭わされるのか、ぶるぶる震えながら待つ僕を、Y美は冷たく見下ろしながら、足をかけた。しかし、今度はさすがにうつ伏せの時のように全体重をかけることができないと思ったのか、僕の乳首の辺りに足を乗せてぐいぐい踏み込みながら、S子を始め、全員の女の人に一緒に踏むように呼びかけた。
待ってましたとばかり女の人たちが仰向けに倒れる僕を取り囲む。怒りに駆られたY美をなだめて、僕に対するかすかな同情を示してくれた風紀委員も、もう他の女の人と同様に屈託のない笑顔を撒き散らしながら、仰向けに倒れる僕の剥き出しの体のあちこちを踏み付ける。N川さんはサングラスを外して、教室で見せるような、ちょっとはにかむような表情をした。顔だけ見ればあどけない中学一年の女の人そのものだけど、やっていることは、激しい性的ないじめであり、Y美と一緒に靴の裏を僕の乳首の上にくっ付けると、擦るように振動を加えるのだった。許しを乞う僕の声が痛みに上ずってしまう。
「でも、なんか可哀そうじない?」
ぽつりとミューがそう言うと、踏み付けていた僕の下腹部から足を離した。もともとそれ程強く踏んでいなかったので、ミューが足を離しても、今の僕の体全体にかかっている痛みに大きな変化は無かった。
「仕方ないよ。ナオス君、罰を受けなくちゃいけないんだから。それに最初から約束したことだし、ルールを守れなかったナオス君が悪いんだし」
黙り込んでしまったY美の気持ちを察したのか、S子が代わりに答えた。
「でも、だからって、裸んぼうの男の子をみんなで踏み付けるなんて、ちょっと可哀そうな気がする。一人だけ素っ裸で私たち女子に晒し者になってるだけでも可哀そうなのに、更に踏み付けられたりして」
丸い大きな瞳で僕の汚れた裸体を見下ろしたまま、ミューが言った。さっきまでのY美たちに追従するような笑顔は消えて、良心の呵責に苦しむような、浮かない表情をしている。Y美に意見することは、同じ仲間でも勇気のいるらしいことが、ミューの声がかすかに震えていることからも分かる。ミューの優しさは有難いと思ったけど、これでY美が僕へのいじめをやめるとは思えなかった。
「そんなに気が引けるんなら、ミュー、あんたは外れてなよ」
わずかな間を置いて、きっぱりとY美がそう言った。その声の調子には意外な程の優しさが感じられた。
「一度可哀そうに思ったら、余程のことがない限り遊びを続けるのは困難だから、着衣、荷物、全部取っ払われて、素っ裸のまま私たちに奉仕しなければならないこいつを可哀そうに思ってしまったのならば、仕方がない、無理に遊びの輪に加わる必要はないよ。奴隷に同情してしまうことって、私にも覚えがあるしね。また何かのきっかけがあれば、私たちの遊びに加わればいいよ。それまでは外れてていいからね」
相変わらず足で僕の乳首や鳩尾を踏み付けながら、Y美はこう続けて、ミューの訴えを認めた。ミューは思わぬY美の寛大さ、優しさに触れたことで感激したようだった。大きく首を縦に振ると、僕の汚れた体を潤んだ目で眺め回してから、そっと女の人たちの列から離れた。
「こいつ、わざと哀れな声を出して同情を買おうとしてるんだろ」
そう言って、S子が激しい痛みと屈辱に悶える僕のお腹とおちんちんに唾液を垂らした。エンコがほんの少し動かした靴の先が小さく縮んだおちんちんに当たった。激痛のあまり呻き声を漏らして体を横にし、体をくの字に曲げて痛みに耐える。しかし、すぐにS子に上がった方の肩を足で押さえ付けられ、再び僕を仰向けの状態にする。
六人の女の人が僕を見降ろして、僕の体を踏んでいる。女の人たちの足でがっしりと体を固定された感じがした。彼女たちの冷笑交じりの視線が布切れ一枚覆うもののない僕の裸体に降りかかってくる。
「奴隷のくせに反抗しやがってよ。謝れよ」
いきなりY美の靴先が僕の口に入ってきた。靴をぐいぐいと押し込んでくる。靴の先が喉に当たり、喉を押してくる。靴に付着した泥が喉に塗られたような気がする。吐き出したくても吐き出せない苦しみに呻き声を上げて悶える。目から涙がこぼれて止まない。やっとのことで靴を口から出してもらった僕は、自由になった舌を使って、すぐにY美に逆らった非礼を詫びた。だが、Y美は僕の謝罪に心がこもっていないと言う。
足首を持って、とY美の指示する声して、S子の「うん」と答える元気な声が続いた。相変わらず女の人たちの足で押さえ付けられ、仰向けのまま惨めな、無防備な姿を晒している僕は、もう何をしてもこのいじめからすぐに解放される見込みはないから、じっと耐えようと覚悟して、女の人たちの顔の向こうに浮かぶ、白く輝く雲をぼんやりと見つめていた。と、いきなり足首が上へ引っ張られた。Y美とS子という、僕よりも背の高い女の人たちの中でもとりわけ高い二人が僕の足首を片方ずつ掴んで、持ち上げたのだった。
「やだ、変な格好。どこへ連れて行くの」
逆さ吊りの、両足を広げた状態で運ばれる僕が海老のように体を反らしたり曲げたりするのを見て、ルコがくすくす笑いながら訊ねる。
「ちょっとこの奴隷に反省してもらおうかなと思ってるの」
Y美がこう答えて、S子と並んで進む。後ろ向きの僕は、次第に遠ざかる草地を見て、Y美が僕を川岸に運ぼうとしていることを知った。たちまち不吉な予感に耐えられなくなり、逆さのままながら自由が利く上半身を前後に揺すって、「お願いです。やめて、許して」と懇願する。
「大丈夫かな、ナオス君」
さっまでY美たちから離れた場所にいたミューが心配そうな顔をして僕の後ろを付いて来た。いじめる側から外れることをY美に認められたミューではあるが、Y美たちのいじめがこれ以上エスカレートすることがないように見守る考えなのか、Y美たちとの距離をぐんぐん詰めるのだった。
逆さ吊りで運ばれる僕のすぐ目の前にミューの花の刺繍を施した靴下が見える。おちんちんはもちろん、お尻の穴までもが明るい日光の下に剥き出しにされた状態で移動させられる僕は羞恥のあまり、上半身を頻りにくねらして、ルコやエンコがおちんちんやお尻を観察したり、触れたりするのを妨げようとはかない努力を続けていたが、ふと首を回した途端、ミューのスカートの中が見えてしまった。
いじめに歯止めが利かなくなることだけを心配して、Y美とS子に急接近したミューは、二人の間で素っ裸のまま逆さ吊りにされている僕にスカートの中が見られていることに気づいていない。Y美とS子は、故意に離れては僕の両足をぎりぎりまで開かせて、前後に揺すって、僕の下半身のみっともない姿を楽しんでいる。エンコがじっくり見たがるのに応えて、揺するのをやめた時でも両足は股関節が痛くなるほど開かれたままだった。足を開かれたり閉じられたりしている間、ずっとミューのスカートの中が見えた。膝までの短いスカートだったので、スカートの中にも明るい日差しが流れ込んでいる。ミューの白いパンツが歩行につれてねじれるのが見えた。パンツの股間の真ん中よりやや上のほうに筋のようなものが認められた。
クラスではミューと仲良くなることを夢見ている男子が少なくなかった。すらっとして瘠せ形で、普段は冷たい美人タイプのような雰囲気だけど、笑うと少女の面影が強く出た。こうしてミューのスカートの中が期せずして見えてしまうと、ミューの白いパンツ、なだらかな丘と筋のようなもの、お尻の方の皺に胸がどきどきして、性的に感動してしまう。ルコかエンコのどちらかがおちんちんやおちんちんの袋をしつこく手荒に触る。普通であればとても気持良くならないところだけど、ミューのパンツという視覚的刺激のせいで、ついに、我慢しきれず、興奮してしまう。
「いやだ。なんか、おちんちん、ぴくんだって。大きくなったよ」
エンコの戸惑ったような声が聞こえる。ルコが「触りすぎたかな」と独り言のように言って笑う。
「違うよ。ミューのパンツを見て勃起してんだよ、こいつ」
突然、Y美が立ち止まったので、先を行くS子によって股がいきなり強く広げられ、股関の裂けるような激痛を覚えた。ミューはY美の言うことが即座に理解できない様子で、きょとんと立ち尽くしている。僕は急いでミューの股の下から頭を動かして、どこか違うところを見ている振りをしたが、少し遅かった。自分の股下を見るミューと目が合ってしまった。
ミューが悲鳴を上げ、素早く一歩退いて、両手でスカートの裾を押さえながら、顔を赤く染めて泣きそうになった目で僕を睨みつける。
「信じられない。この変態」
肩をわなわな震わせてミューが激怒する。素っ裸のまま逆さに吊られている僕にパンツを見られたことが余程恥ずかしく、悔しいらしい。
「なんなのよ、これ。人のパンツ見て、これは何よ」
生まれて初めてじっくり見た同級生のパンツに思わず興奮して大きくなってしまったおちんちんをミューは乱暴につまみ、前後左右にぐるぐる回した。亀頭のひりひりする部分を乱暴に触られ、僕は悲鳴を上げて悶え苦しむ。更に大きくなったおちんちんを何度も指ではじかれ、僕は痛みに悲鳴を上げて許しを乞う。
「人のパンツ見ておちんちんを大きくさせる変態なんだから、こんな奴、同情する値打ちなんかないんだよ、ミュー」
優しくY美が慰めると、ミューは涙をそっと拭いて頷いた。
「もしも、おちんちんが反応しなかったら、いつまでも気づかずにずっと見られてただろうね。逆さにしてたから、おちんちんが勃起してもすぐに分かって良かったね」
風紀委員がこう言うと、
「おちんちんですぐ分かるからね。男子って面白いわ。それにしても女の子のパンツを無断で見続けるなんて、とんでもないよ。パンツを見られることが女の子にとってどんなに恥ずかしいことか、馬鹿な男子には絶対理解できないよね」
と、S子が僕の足首を掴んで前後に揺すりながら、しみじみと嘆息する。
女の人たちは、パンツを見られたミューに同情し、パンツを見られる恥ずかしさについて語り合った。僕をこのような恥ずかしい素っ裸に剥いて、射精させたり、逆さにしてお尻の穴まで丸出しにさせて歩いたり、おちんちんを気ままにいじったりしているくせに、僕がスカートの中のパンツを見たことがどうしても許せないらしい。男の子は恥ずかしくても我慢できるけど、女の子はそうではないと思っている。また、パンツを見ておちんちんが反応してしまったことも彼女たちの怒りに油を注いだ。
これまでY美と同じ屋根の下に暮らしながら、僕はY美の裸はおろか、下着姿すら見たことがなかったから、同級生の女の人のパンツが殊更に刺激的だった。そんなことを説明しても、怒りに取り乱したミューを納得させることはできない。僕がようやく逆さ吊りから解放されたのは、土下座してミューに詫びるためだった。
何度も土下座を繰り返したが、ミューの怒りが和らぐことはなかった。パンツは何色だったかを問われ、正直に白だったと答えると、激昂したミューによってお腹に蹴りを入れられてしまった。
受けなければならない罰がどんどん増える。Y美とS子が僕の足首を掴んで引っ張り上げ、さっきと同じように僕を逆さ吊りにすると、河岸まで来た。Y美とS子がそれぞれ別の岩の上に立つ。僕の頭のすぐ下は川だった。Y美たちが声を掛け合うと、僕を川に沈めた。逆さに吊られたまま、いきなり川に落とされた僕は、引き上げてもらうまで、水中でもがき続けるしかなかった。深い川だったので、お臍の下まで川に浸かった状態で手を伸ばしてもまだ川底に届かない。しかも水中は流れが早く、強い水圧が沈められた上半身に容赦なく襲いかかる。
やっと引き上げてもらっても、呼吸が整わないうちにまた沈められた。今度は一回目よりも長かった。僕が水中に沈められている間、股を広げられた状態で水面に残った下半身を幾つかの手が触った。おちんちんの皮を引っ張られたり、お尻を木の枝が何かで叩かれたりした。恐らくミューもパンツを見られたことから僕へのいじめの輪に再び加わったのだろう。引き上げられた僕を見つめる中にミューの冷たい目も混じっていた。
わずかな時間でY美たちが納得するような謝罪をするのは至難の業だった。何度もダメ出しされて、その度に川へ沈められる。何度も川の水を飲んでしまい、引き上げられるとともに急いでゲボゲボと水を吐き出す。やっと謝罪の言葉を言おうとすると、「はい、時間切れ」というY美の無慈悲な一言でまた川に沈められるのだった。
水中に沈められている間は、まさに地獄そのものだった。呼吸ができない苦しさに加えて急流の水圧に耐えなければならない。更には水面上に露出させられた股間には無数の指が這いずり回り、おちんちんの袋をぎゅっと鷲掴みされたり、お尻の穴に指が入り込んだりした。
「そろそろ許してやろうか? 死んじゃうかも」
やっとY美の口から許すという言葉が出た時には、僕は川に沈められる苦しみにぐったりして、ほとんど無反応になっていた。最後に沈められた時に、掴まれていた二つの足首が同時に放され、僕はとうとう川の中に落下してしまった。素っ裸の身が急流にどんどん流される。ようやく細長い岩を股間に挟むことができた僕は、岩に張り付いた苔のぬるりとした感触をおちんちんでおちんちんの袋に感じながら、隣の岩へ腕を伸ばして、少しずつ岸に近づき、N川さんが差し伸べてくれた手を握り締めることができた。岸に引っ張り上げられた僕は、びしょ濡れの体を乾かす間もなく、S子にお尻をぴしゃりと叩かれ、昼食を取った岩の上にのぼるように命じられた。
Y美とN川さんに引っ張られるようにして岩に上がった僕は、日のあたるところで横向きになったまま動くことができなかった。
桜の葉が作る木陰でY美たちは、荷物をごそごそといじって何かの準備をしていた。やがて、S子が女の人たちに背中を向けて横たわる僕の所に来て、腰に手を当てながら、
「準備できたよ。じゃ、罰ゲームのお浣腸、されちゃおうか」
と言って、僕に四つん這いの姿勢を取るように命じた。
一体どれだけ僕をいたぶれば気が済むのだろうか。僕は声を震わせて、「許して下さい」とお願いした。
「駄目よ、何言ってんの。あなた、公開オナニーの時に許可なく射精しちゃったでしょうが。これはその罰ゲームなんだから、絶対に許される訳がないのよ」
S子の説明にも関わらず、頑なに「いやだいやだ」と言い張る僕に業を煮やしたY美は、岩の上に僕を無理やり四つん這いにさせると、エンコに命じて、お尻を叩かせた。
「思いっきり叩きな。男の子のお尻を力一杯叩くのも初めてでしょ。胸がすっとするから、がんがんやりなよ」
このようにY美にそそのかされて、エンコが高く上げた手を振り下した。ぱちんという音がして、ツーンとした痛みに思わず四つん這いの姿勢が崩れてしまうが、勢いづいたエンコは、立て続けに僕のお尻を平手打ちした。僕は悲鳴を上げて、Y美に「もうやめてください。許して」と哀訴する。
結局、自分から浣腸をお願いすることで尻叩きから解放されることになった。
僕は真赤に染まったお尻を撫でてから土下座の姿勢を取り、
「どうぞ僕に浣腸してください。マヨネーズ浣腸をしてください」
と、Y美たちの望む通りのことを言って、素っ裸のまま、深々と頭を下げるのだった。
暴力的なシーンについて、不快な思いをされた方には、申し訳ございません。
お気持ち、しっかり受け止めさせていただきました。
ありがとうございます。
特に川へ頭から落とされるシーンは、削ろうかと最後まで迷ったところです。
実際に不幸な事件があることを思えば、つらくなります。
ほんとに頭にうじ沸いてるかもしれません。
許していただきたいと思います。
こういうシーンを書かなければならない、腐った奴がいるんだと思っていただきたいと思います。
暴力的なシーンは、この先も続きそうです。
ご寛恕いただきたく伏してお願い申し上げます。
川でのいじめのシーン、長く続いていますが、小説の中では、わずか二時間、三時間です。
体力はまだ大丈夫そうです。
どうぞよろしくお願い申し上げます。