思い出したくないことなど

成人向き。二十歳未満の閲覧禁止。家庭の事情でクラスメイトの女子の家に居候することになった僕の性的いじめ体験。

三人の女性

2007-07-28 04:19:43 | 5.男の子の体
 階段をのぼる音がして、Y美が入ってきた。猿轡をした全裸の僕が畳にうつ伏せでいるのを見て、「あらあら」と軽い驚きの声を上げた。
「お尻がまっかっかだよ。すごい。私、きのう、そんなに叩いたっけな」
 中学の制服に身を包んだY美は、いつでも登校できる清潔感を漂わせていた。しゃがみ込んで僕の顔をじっと覗く。猿轡をかまされた僕は、猿轡のあるなしにかかわらず口では言えない恨みの気持ちが顔のどこかに現れてしまうのを、止むを得ないことと思った。
「そんな怖い目で睨まないでよ。折檻を受けた原因はチャコ自身にあるんだからさ」
 ぴしゃぴしゃとお尻を叩かれ、僕は猿轡の中から呻き声を洩らした。竹刀で何十発と叩かれたお尻は、軽く叩かれただけでも、身をよじるほど痛い。そんなことには気遣いの必要性を認めないY美は「大袈裟だよね」と反射的に笑って、猿轡を解いてくれた。口に押し込まれY美のパンツを取り出す。Y美が「わ、びしょびしょ」と摘まんで、夕べおしっこを飲まされた時に使用したポリバケツに入れる。
「いつまでも寝そべってないで、一階に下りてきな」
 起き上がろうとしない僕の脇に手を差し入れて、Y美が引っ張り上げる。朝の大きくなったおちんちんを見られたくなかったので、腰をかがめて少しでも隠そうとしたが無駄だった。Y美が笑い声を立てる。
「なんでおちんちんを立てているの。あれだけ打たれて、情けない泣き顔見せてたくせに。叩かれると、立つの?」
 首を横に振って、これが自分の意志とは関係のない現象であることを説明したが、Y美は聞いていないようだった。そして、ふと思い付いたようにポリバケツに入れたY美のパンツを再び取り出すと、僕の勃起したおちんちんに引っ掛けた。
「あんたの大好きな女物のパンツを一階の食卓まで運びなさいよ。途中で落としたら、お仕置きだからね」
「無理です。できません。許してください」
「やってみなくちゃ分からないでしょ」
 びんびんに立ってはいても、少し揺らしただけで落ちてしまう。落とさずに階段を下りるには細心の注意を払わなければならない。今の僕にはとてもできそうにない。しかし、打ち身でところどころ変色した僕の裸体がこれ以上お仕置きを受けたら、入院することになるだろう。Y美が先頭に立って、階段をおりる。
「ほらほら、がんばって。手で触ったら駄目だよ。手が邪魔。後ろで組みなさい。そうそう、そうやって勃起したおちんちんを丸出しにする。あらあら、揺らしたら駄目じゃん。揺れてるよ、揺れてるよ。落っこっちゃうよ。がんばって」
 ゆっくり一段ずつおりる。唾液を吸い込んで重みを増したY美のパンツを懸命に支える。大きくなったおちんちんにY美のパンツを引っ掛けて、相変わらずの素っ裸のまま、手を後ろに組んで、慎重な足取りで一階にたどり着いた僕を見て、食卓のおば様が手を叩いて笑った。「何を引っ掛けているのよ」
「私のパンツ。チャコが大好きだから、運ばせてあげているの」
「でも、なんか可哀想ね。朝の勃起は自然なことでしょ。チャコもずいぶんいじめられて」
 食卓まであと少しという所で、かろうじて引っ掛かっていたY美のパンツがおちんちんから落ちてしまった。「あ」とY美が無感動な声を上げて、パンツを拾い上げる。「やっちゃったね。約束通り、お仕置きだからね」
 すかさず土下座して許しを乞う。目の前に、食卓の椅子に座って足を組んでいるY美の白いソックスに包まれた爪先が揺れている。
「申し訳ありません」
「何が申し訳ないのよ」
「Y美様のパンツを途中で落としてしまって申し訳ありません」床に頭を擦りつけて、僕は嘆願した。
「言うことはなんでも聞きます。聞きますから、お仕置きだけは勘弁してください。まだ、体の節々が痛くて痛くて、たまらないのです」
 真っ赤に腫れたお尻を見て、おば様が驚きの声を発した。僕を立たせ、体の隅々を調べる。おちんちんのふくろが赤く染まっていることや、肛門とおちんちんの袋の間にも大きな痣があるのを認めて、おば様は「やれやれ」と嘆息した。
「ちょっとY美。いくらなんでも、やりすぎでしょ、これは。もう少し加減しなさいよ。これじゃ、学校には行けないわ。チャコ、今日はゆっくり休んでいなさい」
 全身の緊張が一気に解ける有り難いお言葉、しかし、そう思ったのは束の間だった。Y美がおば様に叱られた腹いせなのか、すぐに口を挟んだ。
「言うことなんでも聞くって、土下座したよね。だったら、今日一日、チャコ専用のトイレ小屋に監禁されてなよ」
 
 Y美が指で示したのは、和式便器が一つあるだけの小屋だった。
 以前、肛門に尻尾を埋められた僕がトイレに隠れていた時、作業服を着た二人組の訪問者が乱暴に叩いたので、囲いの板が全部外れてしまったのだが、今はきちんと修理されている。社長が菓子折りを持参しておば様に謝罪に上がったのだった。連れの男たちは、社長の命に応えて、その場でトイレ小屋を元通りに直した。別におば様が社長に言いつけたのではない。作業服の男たちの会話を偶然耳にした社長が真っ青になって謝罪に駆けつけたのだそうだ。おば様がY美にそのように話していた。おば様の覚えを悪くすると、それだけこの土地で商売するのは難しくなる。それにしても社長の突然の謝罪訪問にはおば様も驚いたようで、小太り丸顔の社長が額を汗で光らせながら深々と頭を下げるのを前に、おば様は「よしてくださいよ。あんな小屋、いくらでも壊してもらって構わないから。あのまま打っちゃっておこうかと思ってたのよ」と返して、平身低頭の社長にむしろ当惑していることを率直に告げたという。実際におば様はそのように思っていたのだ。しかし、社長にしてみれば、大切な顧客の資産に損害を与えたということで、気が気でない心持ちだったろう。逆におば様の大らかな物腰に圧倒されたとのことだ。
 もちろん、トイレの囲い板をきちんと直してもらって、誰よりも安心したのは、僕に他ならない。これで学校に行かなくてもうんちができる。しかし、僕にとって吉と出た結果を、逆手に利用するのがY美のいつものやり方で、その狭いトイレ小屋に僕を素っ裸のまま閉じ込めておくことを提案したのだった。おば様は僕に一言、「大丈夫なの?」と聞いたが、返事を待たずに、「それが一番いいかもね」と、Y美に笑顔を向けた。僕はおば様に食卓の下でお尻を撫でられ、一緒に外に出るよう促された。
 制服の群青のスカートの下から健康的に発育した脹脛が朝の光に輝いている。学校指定の白いソックスと靴がY美の本性を隠して清楚な感じを与える。庭の飛び石が途切れて雑草がまばらに生えている土の上を歩いた。丸裸でサンダル一つ履かせてもらえない僕は、湿った土に素足が軽く沈むのを感じる。涼風がさっと吹いて、Y美の半袖のブラウスを少し膨らませた。
 玄関前のアジサイの花が昨夜の雨で充分に潤って、芳香を放っている。僕のすぐ後ろでおば様が深呼吸する。
「いいお天気になってよかった。これで梅雨明けかしらね」
「知らない。暑さも本格的になるのかな」
 トイレ小屋の前に着いたY美が振り返って、眩しそうに空を仰いだ。僕はおちんちんに手を当てたまま、立ち止まった。水色のスカートスーツを着こなしてハンドバッグを小脇に抱えたおば様が、「暑くなるから、裸のあなたが羨ましいわ」と、僕のお尻をぴしゃりと叩いた。痛い。ぴくっと体を震わせてうずくまる僕をY美が「どうして、こう大袈裟なんだろう」と、非難がましい目で僕を見る。
 トイレの戸をあけて、Y美が中に入るように指示する。蹲ったままでいると、Y美とおば様に片腕ずつ取られて、無理矢理立たされ、小屋の中に入れられた。
「私たちの格好を見ても分かるように、私は学校に、お母さんは会社に行かなければいけないの。あまり時間がないのよ。パンツ一枚穿いていない素っ裸のあんたは、素直に言うこと聞いて、監禁されているしかないじゃない。先生には私が連絡するからさ」
 ポケットから南京錠を出してちらつかせながら、トイレに入れられた際に足でごくわずかだが抵抗を示した僕をY美は叱りつけるのだった。Y美が監禁生活に必要な最低限の物である水と食料を用意しに行っている間、おば様にトイレの外に出るように命じられた。蚊に刺されるから、虫除けの薬を塗ってあげると言う。
 両腕を水平に上げて、股をひらき、大の字に立たされた。おば様が液体の塗り薬を手のひらにこぼして、肩や腕の回りから塗ってゆく。首から顎、頬、耳の裏側まで頭全体を手早く塗ると、指先から腋の下までくまなく薬で濡らす。背中、胸に手が移った時から、撫で回すような塗り方に変わった。Y美に竹刀で打たれて変色し、腫れた箇所が多いからなのか、優しく労わるような指先の動きになった。そして、その動きが下るほどにいよいよ粘っこく、体に絡みつくように薬を塗るのだった。僕はその気持ちよさを感じまいとして、目をつむり、踏ん張らなければならなかった。さもないと、おちんちんが反応して、またむくむくと頭をもたげてくる。すでに半分大きくなりかかっていた。
「おちんちん小さいくせに、すぐ立ちたがるのね。まだ私、触ってないわよ」
 お臍の下から腰、お尻にかけて、おば様の手は液体に濡れた蛇を這わせているかのような動きをしながら、薬を塗り続けるのだった。おちんちんには触れずにおちんちんの袋やお尻を執拗に撫で回す。僕は頭がくらくらしていた。
「手が下がってきてるわよ。ちゃんと上げなさい」
 腕を叩かれて、もう一度肩の高さまで上げる。通学の小学生や中学生が賑やかにすぐ横の道を過ぎてゆく。振り返ってよく目を凝らせば、木々の間に素っ裸のまま薬を塗られている僕を認めることができるだろうが、なかなかそこまで気づく人はいない。気がかりなのは、向かいの畑越しの農道だった。通行量は家沿いの通りの三分の一以下ほどしかないものの、ここからではしっかり見られてしまうのだった。間に畑を挟んでいるので、距離はある。しかし、視力のよい人ならすぐに僕が全裸でいることに気づくだろう。以前、Y美に丸裸のまま縁側から吊るされた時、この農道を女子中学生の集団が通った。幸い彼女たちはお喋りに夢中で、僕の恥ずかしい姿に目を留めることなく通り過ぎた。今回は薬を塗ってくれているおば様に隠れてはいるが、このおば様がいつまでも僕の前にいてくれるとは限らない。
 高校生たちが来た。道幅の狭い農道の端を一列になって歩いている。
 両足の隅々まで薬を塗ると、おば様は僕の前に腰を下ろしたまま、じっとおちんちんを見つめた。左右に上げている両腕がだんだん辛くなってきた。半分立ちかけた状態のおちんちんが上下に揺れている。おば様の手が伸びた。と、その指先から生命力が与えられたかのようだった。ぴくんと鎌首をもたげたおちんちんに、おば様は何食わぬ顔をして虫除けの薬を塗り始めた。
「こんなに大きくしちゃって。でも、おかげで薬が塗りやすいわ。手が下がってる。しっかり上げて。疲れちゃったの? だらしないわね。ほんとに男の子なの? 後ろ手に組んでなさいな」
 すぐ近くまで来たY美から荷物を受け取るために、おば様が僕の前を離れた。畑を隔てた農道の高校生たちは通り過ぎがてら、僕が上半身裸で立っているのをちらちらと見ていたが、今、おば様が居なくなって、僕が上半身だけでなく下半身までも生まれたままの状態でいることが露わになってしまった。しかも、刺激を与えられたおちんちんは、四十五度上方の角度を向いて、ぴんと立っている。
 女子高生の笑い声がして、反射的に手で隠してしまう。こちらを見て笑ったのではないらしい。高校生たちの集団が過ぎると、その後ろを歩いていた小柄な女の人が道をそれて、畑に入ってきた。ソフト帽を被って、首に手拭を巻き、日焼しないように薄い上着を羽織っている。軍手を嵌めている手をしんがりの女子高生に振って、「お母さんによろしくね」と声を掛けた。畑の中をまっすぐ歩いてくる。
 その小柄な女の人は、足元に目を向けたまま、何か思案しているように近づいてきた。顔を上げたら、すぐ前の庭に丸裸で立っている僕がいやでも目に入る。僕は後ろを向いて、Y美とおば様に告げた。おば様が畑に向かって、体を伸ばした。
「悪いわね。朝早くから呼んで」
 フェンス越しにおば様と小柄な女の人が向かい合った。
「別に構いません。仕事ですから。この子の体を調べればよいのですね」
 じっと足元を見つめていた顔が上がった。暗く、無愛想で、人生に何も期待していないような目。みなみ川教の老人の家で働いているヘルパーのIさんだった。ぞっとして僕はトイレ小屋の後ろに隠れようとしたが、Y美の腕を取られて、ずるずるとおば様の横まで引きずり出されてしまった。

 フェンス越しでは調べにくい、と言われ、おば様にフェンスを跨いで越えるように命じられた。ためらっていると、Y美が「早くしなさいよ。時間がないんだから」と、打撲した背中を容赦なく叩く。これから何をされるのか、震える足をフェンスに掛けて、畑の柔らかい土の上に降り立った。
 畑仕事のおばさんが好むような服装をしたヘルパーのIさんの前で、おちんちんに両手を当てている僕は、微風を背中や腰の辺りで感じ、自分ひとりだけがこの場に素っ裸でいることに改めて意識が及んだ。
「体を回転させて、前も後ろもよく見てもらうのよ。いつまでもおちんちんを隠してないの。どうせ見られるんだから、諦めなさいよ」
 不機嫌そうに足元の土を蹴ったヘルパーのIさんに気兼ねして、おば様が僕に声を掛ける。僕は恥ずかしいのを我慢して両腕から力を抜いた。体を回す。背中を向けたところで、Iさんが「ストップ」と言った。地面に手をつけて膝を伸ばすように、早口の、鼻にかかったような聞き取り難い調子で僕に指示する。
「言うことよく聞かないと駄目よ、チャコ。たくさん折檻されたあなたの体の状態が心配だから、Iさんに来てもらったのよ。この人は、専門家なの。打たれたおちんちんとかお尻とか、よく診てもらいなさい」
 おば様の優しく諭すような声に励まされて、四つんばいになって、膝を伸ばす。一陣の涼風が股間をすり抜けた。フェンスを跨いで、Y美がそばに来た。
「おちんちんの袋とかも、竹刀で打っちゃったんですよ。大丈夫ですか」
「分かりません。本人は痛がりましたか」素っ気無くIさんが答える。二十代後半とも思えない、老けた声音だ。
「ええ、とっても。男の子のくせに、同い年の女の子の前で大泣きしてました」
「おちんちんの袋、変色してます。検査してみたほうがいいでしょう」
 軍手でおちんちんの袋を揉まれて、腰をくねらす。
「検査って、どんなことするんですか」
 フェンスから身を乗り出して、おば様が尋ねる。
「精液を調べるのです。今からこの子には射精をしてもらいます」
「すごい。おもしろそうだね、チャコ」
「Y美、あなたは学校に行きなさい。遅刻するわよ」
 おちんちんの袋を覗き込んでいるY美におば様がややきつい口調で注意した。
「え、もう少しいいでしょ。私だって見たいもん」
「学校に行きなさい。今すぐ」
 珍しくおば様がY美を真顔で叱っている。Y美は鞄を提げていていつでも登校できる状態ではあったが、僕の前で叱られて、やり場の無い怒りを解消しないうちは一歩も動けない趣きだった。
「学校に行きなさいって言ってるの。分からないの? ここはあなたには関係ないんだから、立ち会うことは絶対許さない」
 近くを通る人たちの会話が聞き取れるほどの静寂が僕たちを包んだ。僕のすぐ横でY美が生唾を飲み込んだ。顔面蒼白だった。
「なんだよ。行けばいいんでしょ。ばか」
 膝を地面に着けて様子をうかがっていた僕の股間に、いきなりY美の蹴りが入った。頭の中が真っ白になる。気が付いたらその場に倒れて、くの字になって激痛にわなないていた。涙が次から次へとこぼれる。おば様から氷を包んだタオルを受け取ったIさんが冷やしてくれた。ソフト帽の下のIさんの顔が影になってよく見えないが、軽侮の気持ちでじっと僕を見下ろしているのが分かる。
「あなた、服を着たことあるの?」
「なんで、ですか」
 股間の苦痛に脂汗をにじませて耐えている僕に、抑揚のない声で変な質問をする。
「私は、あなたが何か衣類を身にまとっている姿を一度として見たことがない。私があなたに会う時、いつもあなたは生まれたままの姿にされている。今朝呼ばれた時、あなたは中学生だから、学校に行く制服姿のあなたを見ることができるかと思った。でも、やっぱり素っ裸のままだった。私は考えた。この子は服を着ることが嫌いなんだ」
「好きで裸でいるんじゃない。服を着させてもらえないんです。Y美さんが…」
 自分の不運を呪いながら、吐き捨てるように言った。乾いた笑い声がして、首を向けると、Iさんが顔を崩しているのが見えた。

 股の間から、向こうの農道を女子高生たちがつるんで登校するのが見える。僕の目には、みんなが逆さに映っている。彼女たちの一人が素っ裸で四つんばいのままお尻を上げている僕に気づいて、立ち止まった。続いて三人がこれに習った。ひそひそ話を始める。Y美が学校に行ってくれたことをありがたく思う気持ちは薄らいでいた。ヘルパーのIさんが「あの子たちに射精してもらうのは、どうかしら」と、彼女たちを指しておば様に申し出るのだった。


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