2月17日、薬局の待ち時間に丸善で新潮新書「脳の闇」（中野信子）を購入しました📖
946円（税込）
発売日：2023/02/01
| 読み仮名 | ノウノヤミ |
|---|---|
| シリーズ名 | 新潮新書 |
| 装幀 | 新潮社装幀室／デザイン |
| 雑誌から生まれた本 | 小説新潮から生まれた本 |
| 発行形態 | 新書、電子書籍 |
| 判型 | 新潮新書 |
| 頁数 | 270ページ |
| ISBN | 978-4-10-610983-6 |
| C-CODE | 0240 |
| 整理番号 | 983 |
| ジャンル | 科学、サイエンス・テクノロジー |
| 定価 | 946円 |
| 電子書籍 価格 | 946円 |
| 電子書籍 配信開始日 | 2023/02/01 |
1番印象的だったのは、本の前書きと後書きです。
まずは本の＂はじめに＂、
「承認欲求というのはやっかいなものだ。
受け止めてほしい、特別な存在であることを認めてほしい、という欲求。…本意は声にならない声を聴くことのできる人だけが読めるように書いた。」
そして＂あとがき＂からは、
「ブレイクするとはバカに見つかること、と言ったのは有吉弘行さんだったと思うが、見事に社会を切り取る小気味よいフレーズだと思った。
…（バカは）個人的には嫌いだ。
…「長い沈黙の間に内面の声が本書の端々にちりばめらた内容…」
中野信子さんの「声にならない声」「長い沈黙の間に内面の声」が聞こえる、そして読者側の心の声も呼応できる、良書でした✨
個人的な事ですが、洋楽ファンの私は最近ある日本語の音楽アルバムをダウンロードしました。
聴いたら歌詞が…承認欲求が強くてひたすら病的な印象で、申し訳ないけどそれ以上聴けず、「『承認欲求と知的好奇心の２つは反比例する』というけど、Twitterなどのプリンスファンなどの日本人って承認欲求だけで生きている？、こんな人たちなの？」って感じで、『（本に書いてある）中野信子さんも感じた部外者の気分』になったのでした。
余計なつぶやきでした🙇♂️
それに比べたらこの本は心の友、印象的な文章のオンパレードの良書です。
「メタ認知とは、前頭前野の重要な機能である。自分自身を客観的に見て、その行動や思考を改めて問い直す能力の事である…残念ながら、前頭前野は成人になってからもまだ成熟に時間がかかる部分であり、しかも加齢に伴って萎縮しやすい部分でもある。」（109頁）
「音楽は、どうやら灰白質の神経細胞を増やすようなのだ。…美しい音楽は、幸福感に関わる脳の中枢、いわゆる報酬系を活性化…音楽は狭義の脳内麻薬であるオピオイドの分泌に影響を及ぼすことを明らかにした。」（160頁）
「世界に数十億いる人々は互いに異なる思いを持ち、別々の世界を見ている。世界は誤解に満ちていて、その思いを完全に共有することは困難だ。残酷かもしれないが、それが現実だ。」（227頁）
「黙示録や千年王国、末法思想を例に挙げるまでもなく、人間は永遠に続く安穏とした何事もない平和な時代よりも、何がしかの大事件をきっかけとした終末の方をなぜか好む。」（247頁）
キリがないので、ここで打ち止めにします。
物好きにも、読んでいただいた方がいらっしゃいましたら、ありがとうございました🙏
春到来です😷
